ON AIR DATE
2018.09.30
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54



★★★★★★★★★★

訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

もう諦めない? 「継続は力なり」を実現する3つのコツ



TUDOR logo

Theme is... 番組スタートから4周年



『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


★★★★★★★★★★
番組前半はリスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールで寄せられた
旅にまつわるエピソードと、その旅にまつわる思い出の曲をお送りします。
お題を頂戴して訓市がセレクトした曲もお楽しみに!

後半のテーマは「番組スタートから4周年」。
そもそも、どのようなきっかけで始まったのか?
当時、訓市がイメージしていたこと。
今、どのような思いで番組を続けているのか?
その本音について語ります。


★★★★★★★★★★
番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。

リクエスト曲がオンエアされた方には番組オリジナル図書カード、
1000円分をプレゼントします。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2018.09.30

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Where Is The Love / Black Eyed Peas

2

Which Will / Nick Drake

3

The Long And Winding Road / Aretha Franklin

4

Dancing In The Moonlight / Toploader

5

カントリーロード / 本名陽子

6

Now You're Not Here / Swing Out Sister

7

Fast Car / Tracy Chapman

8

Reservations / Wilco

9

Blue Line Swinger / Yo La Tengo

2018.09.30

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



Kunichi was talking …


★★★★★★★★★★

この番組もスタートから丸4年が経ち、来週から5年目に突入するというのが、何事も長く続いたことのないこの僕にとっては本当にミラクルだと思います。これも、常にがっちり監視してくれているスタッフの皆さん、そして、まだまだ懲りずにスポンサーを続けてくれるantenna*さん、そして何よりリスナーの皆さんのおかげです。おかげですって言っても、自分でも続けたいのか辞めたいのか、もはやよく分からなくなってきているんですけど。最初、声をかけていただいた時は、軽い気持ちで『スネークマンショーみたいな番組だったらいいですよ』なんていう話をしていたんですが、当然、却下されまして、どうしようかなと思ったときに、時間が毎週日曜夜8時と聞いて、他局でやっている【ジェットストリーム】という番組を思い出しました。この番組はジェット機の音から始まって、僕が覚えている頃のパーソナリティの人は、城達也さん。本当にねっとりとした語り口で、夜疲れた僕の母親がラジオを流しながら、聴いているのか聴いていないのか分からないような、放心状態のような顔で食卓に向かっていた姿を思い出しました。母は若い頃はニューヨーク万博でコンパニオンなって、海外に行ったこともないのに突然引っ越したり、料理が好きで世界のいろんな場所に料理を食べに行きたいと言いながら、全くそんな暇も余裕もなかったことを思い出して、日曜の夜くらい旅についての話と、それにまつわるなるたけチルな音で、聴いているリスナーの皆さんが1時間程、旅気分を味わってもらえたらいいんじゃないかと。そんな企画にしてしまったのが失敗の元でした。ただの旅情報とかニュースを読むのでは味気ないから、自分の経験を、なんて考えたために、毎回、記憶の底をたぐり寄せるようにいろいろ思い出さなければいけないですし、時間帯に合わないエピソードというのは当然カット。そして、あまりマニアックな話をすると、聴いてくれているというチビっ子に『なんの話かわからない』と突っ込まれるので、それも却下。僕は普段、原稿を書く仕事もよくしてるんですけど、その場合、読者の年齢層がはっきりしていたり、読者層がよく見えている雑誌に向けて書くので、割と受けたら簡単なんです。でも、ラジオというのは誰が突然聴くか分からない、不特定多数向けのメディアです。それは僕がとっても苦手としていて、今まで受けたことのない仕事でした。でも、やるからには深夜放送ではないからちゃんと話さなきゃいけないし、どうしよう。ちゃんとどんな人が聞いても分かるように、そして、“日曜の夜にうるせえなぁ”と思われないような音をちゃんと選ばなければと思うようになりました。



★★★★★★★★★★

とにかくやるとなったらいろいろ考えて、僕がある種、リスナーの皆さんに勝手に忖度してできたのがこの番組です。僕なりの不特定多数向けの番組。僕は実は普段は相手がいると、それを勝手に盛り上げてテンションが上がるという、どちらかといえばリアクション系の人間です。なので、相手がいなくて1人で喋ると、結果、『お経のようだ。テンションが低い。棒読みだ』と、よく最初の方に聞きましたが、そんなこと言われるともうこちらとしては『ごもっともです』としか言いようがありません。そう言われたって、3ヶ月ぐらいと思っていたので、気にしなかったんですが、それが丸4年です。4年といえば、ちょうど始まった年にワールドカップがあって、今年もまたあったわけです。オリンピックでも2回分。そんな本当に長きに渡って続けてこられたっていうのが信じられません。というのもですね、4年っていうといろんなことが一周する位の長さだと思うんです。僕は雑誌の仕事も多いんですけど、雑誌って4年でだいたい読者が入れ替わると実感しています。例えば、高校1年生のときに見始めたファッション誌。だいたい大学に入ると趣味が変わって、読むものが変わったり、それがまた働き出すと変わる。番組が始まった時、20歳だった人はもうきっと社会人だと思いますし、番組が始まった時に僕のことを『ラジオのおじちゃん』と呼んでいた知り合いの幼稚園児は、もう小学校3年生になりました。この間、『もうそろそろリクエストのハガキを出してやるよ!』と偉そうに言われましたけれども、もう普通に話せるんで、『望むところだ、この野郎!』と言っときました。そんな4年間、そういう長きに渡って聴いてくれているリスナーさん。また、最近聴き出したというリスナーさんという、奇特な皆さんのおかげで、番組が続いているんだなと思います。あと、本当にどの位これで続けられるのか。自分の思い出が底をつき、そして、それを補完するだけの量の旅ができなくなったら、そのときは自分の経験や思い出を語れない以上、やる意味がないということで、潮時だと思います。でも、それまでは、つまり、僕が『ギブ!』と言うまでは、もしくは、J-WAVEに『もういらないです』と言われるまで、はたまたスポンサーさんに『やっぱり暗いからやめてくれ』と言われるまでは頑張ろうかなと思っていますので、もう暫くの間、お付き合いをいただければと思います。だんだん飛行機での移動がよりきつく辛くなってきましたが、補完をするためにできる限りこれからもフラフラしていきたいなと思ってます。