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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
ディッキーズパンツは履き心地◎スナップおしゃれコーデ9選
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Theme is... DICKIES
『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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番組前半はリスナーの皆さんから手紙、はがき、メールで寄せられた
旅のエピソードと、その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア!
さらに、お悩み相談や選曲のオーダーにもお答えします。
訓市の“質問返し”にもご期待を!
後半のテーマは「ディッキーズ」。
アメリカ産「ディッキーズ」のワークパンツを愛用してきた訓市が
その魅力と品質やコスパの高さについて語る。
昨年に続いて「ディッキーズ」とコラボしたスーツ第2弾の発売に至る経緯。
そして、日頃はスーツと無縁の人こそ楽しく着こなしてほしいという思いを語る。
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--- 冬のヘヴィーメタル・バラード again!---
日頃はあまりセレクトする機会がない「ヘヴィーメタル」・・・
その「バラード曲」限定で皆さんのリクエストを募集します。
リクエスト曲と、その曲にまつわるエピソードや思い出を書いて
番組宛てに送ってください。
前回の「冬のヘヴィーメタル・バラード」特集は
2017年1月8日にオンエアしました。
下の【BACK NUMBER】をチェックしてダブリ無しでお願いします。
なお、番組オリジナル図書カードのプレゼントは終了しました。
現在、次のプレゼントを製作中です。そちらもご期待下さい!
完成次第、番組でお知らせします。
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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてま〜す!!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Baby-Baby-Baby / TLC
Yu-ma/Go Away Little Girl / Marlena Shaw
True Love Waits (Live Version) / Radiohead
Danny Boy / Bill Evans
ばらの花 / 矢野顕子
'Slo Bird Whistle (Peel Session) / Aphex Twin
Kiss Of Life (Kaytranada edit) / Sade
In Between / DVJN
DHL / Frank Ocean
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking …
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ちょうど先週だったかな、スーツを作って発売したんですけども。去年もちょっと話したのかな?去年も実は作ってまして、それはディッキーズという僕や僕の友達がこよなく愛すワークウェアブランドと一緒にです。知ってる人には説明なんて不要なんですけども知らない人に言いますと、コットンにポリエステルが入っている大変丈夫な生地のパンツで、ちょっと転んでも何しても穴が空くことはありませんからスケートをする人たちにとってまず定番になったんですけれども、それがその丈夫さと安さでいつのまにかジーンズぐらい普及しました。とはいえですね、もともとというか今でもバリバリの作業服ですのでアメリカに行くと、建築現場や道路の補修工事で10人に8人ぐらいはディッキーズを履いています。もうほぼ制服ですね、日本でいうワークマンとか寅壱みたいなもんでしょうか。昔のアメリカ製のディッキーズのパンツっていうのはちょうど後ろの部分の縫い代のところに生地が巻き込まれて縫ってありまして、ちょっと太ってきてきついなぁっていう時にはですね、その糸を切ると1インチ分ウェストが出せたりする。それはそれは実用的なパンツなのです。そうして履きまくって、裾が切れたとか汚くなってきたなぁという時は今度膝丈で切って短パンして夏に履きます。本当に無駄のないパンツなんですが、当然インテリアデザインを生業とする僕と、一緒に会社をやっている仲間もディッキーズが大好きですし、今はそんなに現場に入ることがなくなりましたけど、昔はバリバリこれを履いて現場にも行きましたし。僕の周りにいるスケートをこよなく愛す若い元気な男の子たちもディッキーズしか持ってないっていう子がいるぐらい大好きです。というわけで、そういえばまともというかちょっとした時に着るスーツがないな、でも滅多に着ないものにお金はかけたくないし、安くて気軽に着れるスーツがあったらなぁということでひらめいたのが、ディッキーズさんと作るスーツです。まあものづくり色々あるんですけども、1番苦労したのは何かと言うとですね、これは価格です。今までにもですね、ディッキーズとコラボして出来た新しい商品というので素敵なものっていうのがあったんですけども、大体パンツで2万とかそれ以上しちゃうんですよ。ディッキーズは万円代じゃなくって、本当は1000円代が望ましいものです。僕らはアメリカに行った時にはKマートといったスーパーに行って何色もまとめて買ったものですが、1本いくらだったんだろう?多分2、3000円とかとても安かったです。そしてヘインズの3パックのTシャツ。それも1枚あたり2ドルとかですから、そういうものとして高い値段には出来ないなというのがすごくありました。
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去年も作ったんですけども、それはいわゆる普通のウール地のスーツだったんですが。全く同じものを作るのも面白くないと思いまして、今年はイギリス紳士の冬の装い、ツイードにしました。イギリスに住んでいた時は本当によくツイードを着た男性を見たものです。若い人よりおじいさんに良く似合う、その感じが僕は大好きで。と言いますのも僕は若い頃からおじいさんの着る服が大好きでした。それをですね若者が着ることで良いギャップが生まれると勝手に思っていたのですが、最近突っ込まれたこともあるんですけども40も半ばを過ぎるとですねひねりもギャップも何にも無くて、ただのもぎたてのおじさんになっていることに気付いてしまいました。まあ合わせるものを考えないと非常に危ない服なんですけども。80年代にニューヨークのダウンタウンを徘徊して絵を描いていたバスキアとか、それからキュリオシテイ・キルド・ザ・キャットとかイギリスの若いポップバンドなんかが自分の体よりはるかに大きなツイードのスーツを着て、絵を描いたり踊ったりしていたのをよく覚えています。あの感じをですね、安くディッキーズで作れたら。若い子でも貯金して買えて、普段着のように着れて良いんじゃないのかなと思ったんです。アメリカやイギリスとかに行きますと、若い子でもどこで手に入れたのか分からないようなスーツを皆1着くらいは持っていて、なにかしらフォーマルな集まりですとか、ちょっと高揚した感じで皆スーツを着て現れたりします。若いスケーターの友達の気合いの入ったデート現場に出くわしたこともあります、今年ですけれども。普段はTシャツにスニーカーしか見たことがないのに、ちゃんとジャケット着て花なんか持ってるんですよ。いつもの俺とは違うぞ、とか君を大事に思っているよというのを格好で伝えたかったんだと思います。場所も決して小洒落た所でもなんでもないパブみたいな場所で、そもそも僕らが仲間と飲んでた場所ですから。でもその心意気を見てなんか僕はとても微笑ましいなあと思いました。特別感があるって気持ちはとても素敵じゃないですか?昔は意地になってジャケットなんて着ませんでしたが、今ではどこかへ行く時には必ずカバンに1着は入れています。乱暴に扱ってもシワにならない、もしくは最初からシワだらけみたいなカジュアルなものですが。それでも無いよりかはあった方が良くてですね、ちゃんとしようかなとか、相手が招いてくれてる時にそのジャケットを羽織ってったりするのは自分の気持ちも良いものです。古着屋さんに今行くと昔のダボダボとした50年代とか60年代のスーツが思いの外安く売ってたりします。ちょっと前でしたら形が今と違うとか体のラインが綺麗に出ないっていうことで見向きもしなかったスーツたち。でも今は割とみんなオーバーサイズで着る人が多いですから、逆に年代もサイズも着れれば何でもいいというとても自由な時代です。脱スーツと言われて久しい今こそですね、スーツを着てどっかに出かけてみたりするのもいいんじゃないんでしょうか?
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。