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Theme is... SUMMER SOLSTICE SPECIAL
『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
★★★★★★★★★★
--- SUMMER SOLSTICE SPECIAL ---
1年に一度だけ、「夏至」の日の夜はUAのSTAY HOME LIVE…
この日、デビュー25周年を迎えるUAがデビュー曲、
「HORIZON」に加えて本邦初披露の新曲の生演奏をお届けします。
さらに、今後の活躍が大いに期待されるアーティスト、
HIMIがUAのヒット曲を生でカバー!
訓市?UA?HIMIの3人による談義と音楽でゆったりした夜を・・・
★★★★★★★★★★
番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエスト… お待ちしてます!!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
新曲 (生演奏)/ UA with GEZANマヒト
HORIZON(生演奏)/ UA with 藤原ヒロシ
愛も露に / UA
Baby / HIMI
ミルクティー(生演奏)/ HIMI
June / PRINCE
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
★★★★★★★
訓:
まずはカナダの自宅にいるUAのSTAY HOME LIVE、生演奏をお届けしましたが、今そのUAと回線がつながっています。
UAの方は最近どんな感じで生活をしていましたか?カナダの方って全然よく分かんなかったんですけど。
UA:
だよねー、うん。小さな島に住んでて、まだ1回もこのコロナ禍になってからは島の外に出てないのね?すごくない?
訓:
完全自粛…
UA:
まあねー。元々ね1ヶ月に1回しか出なかったの。それもちょっと日本食を買いたくて行くのね?
訓:
日本食を買うっていうのはその島から出て船かなんかに乗って?
UA:
そうそう!車ごとフェリーに乗って買い出しに行くんだけどー。結構それがイベントだったんだけどねー。それを1回も行ってないっていうのが、もうウケちゃうねなんか。
訓:
じゃああんまり変わらず作曲したりとか、こもった作業をするには良い時間も過ごせてたんでしょうか?
UA:
そうですね、作曲もですし。まあでもこっちはやっぱりお母さんモードが大半の時間なので、土地を色々整備してた!なんか池を掘ったりとか〜。
訓:
家を片付けてたって話はたくさん聞いたんだけども、土地を整備してた人っていうのは…。
UA:
そうよー、池をね3回も掘っちゃって。2回失敗しちゃって最後ようやく3回目でちっちゃーいのが。なんでかっていうとね、アヒルを飼ったのよ。うちニワトリ30羽くらいいるんだけどーなんか子供達がすごいダック欲しがっちゃってそれで。
訓:
ダックっていうとなんかこう、北京あたりで巻いてしまいそうな雰囲気なんですけど。
UA:
あはははは!食用ではなくね?エデュケーションの1つとして。
訓:
じゃあ家を掘ったり、ダックを飼ったり。
UA:
なんかね、石でイヌイットのね?オブジェを作るのトライしてみたり。
訓:
夏至といえば、ちょうど25年前にUAがこの日にデビューをしたっていうことなんですけど。
UA:
そうなのよ、四半世紀。
訓:
四半世紀って、まずいねその響きが。25年ってデビューしてから色んなことがあったと思うんですけど。1番大きく変わったと感じることっていうのはなんでしょう?
UA:
もちろんね、あの当時95年だっけ? 95年っていうとCDっていう物質がさ、史上最高に売れてしまってた時代なわけよね?だからなんかこう、もう波動が全く違うよね。物質に対するなんか、意識のあり方が全く違う。なんかちょっと思い出せないくらい変わってしまったよね?形態が。
訓:
そうね、それをいうと全てのことがそうかもしれないですね。
UA:
そうー、でもそれがこの25年でこんなに変わるんだねっていう。だってCDが存在してるのって日本と韓国だけなんだよね。
訓:
どうしても僕なんか、やっぱ同世代なんで音楽イコール物体じゃないと納得いかなかったりするんだけど。
UA:
そうなんだよね、やっぱりビジュアルを。まあレコードが本当、私もCDよりもレコードを買うタイプの人間だったから。んー、なんか寂しいよね。紙で味わえないっていうのはね。
訓:
そうですね、でもその中で自分がこう音楽ってものだったりっていうのがすごく大きく変わっちゃいましたけど、逆に音楽としてこの25年でも変わってないなと思うことってありますか?
UA:
むしろね、そっちの方が強くって、何にも変わってないっていうこれがもう驚愕の。うん。変わろうとしたんだと思うの、すっごく何度も。でもそうしていった結果コロコロとローリングストーンして、なんか元に戻ってきちゃったというか。うん。今すごくそんな感じがする。
訓:
てことは今UAはとても幸せなんじゃないのかなっていう。そういう風に思えるっていうのが。
UA:あ〜、まあ自己肯定してるとも言えるかもしれないね。
訓:
カナダの島で?
UA:
ね!ああここは大きく変わったね!まさか自分がカナダなんていう国に住むなんていうのはもう微塵も思ってなかったね。
訓:
ね、まさか25年前はもしかしたらロンドンとかにレコーディングに行ってそのまま住むんじゃないかみたいな時代だったと思うんですよ。でも、その25年経って、まだ音楽の形も変わっても音楽っていうのはすごく楽しんでいて表現をしているっていうのは素晴らしいなって思うんですけど。
UA:
そうよね、音楽の形態が変わってもやっぱり人間のソウルって変わりようがないから。そのミュージシャンシップみたいな?そういうところは何にも変わってないね。
訓:
まあ今日も生演奏も、ギターとかだけ収録でこうやって声合わせてかけれたりするっていうのは逆に昔に出来なかったライブの仕方とかも出来てしまうし。
UA:
そうだねー。あとなんとなくそんなこと自分で許さなかったかもしれないよね。なんかもっとこだわってたじゃない?だからなんかウケちゃう私も今こうやって、言ったらカラオケっていうかさ。言っちゃいけないけど。なんかそれでも私全然楽しいっていうさ、なんか良いなあって思って。そんな自分が。
訓:
でもね、それでも音楽は音楽で心から楽しめるっていうのがもう本当に素晴らしいなとも思うしきっとこの25年後までUAのそういうところは変わらないと思うんですけども。
UA:
25年後ねー、そうだね歌ってたいね。
訓:
「今北極!」みたいになって、「もうちょっと北に来ちゃった〜」みたいな。
UA:
あ〜温暖化が進んで? はははは!ポーラーベアみたいに!
訓:
そうそう「今アザラシの池掘って〜」みたいな風になるかもしれないですけども。
?
★★★★★★★
訓:
昨年末にHIMI君は『ASILIS』というレーベルを立ち上げて、新たなスタートをして今どんな活動を?
HIMI:
自粛中はずっと制作してました。で、まあオンライン出るかわりに自分たちで映像とか作ろっかっていう感じで考えてますね。新曲も作ったし、次、次、みたいな。
訓:
なんかちょっと出鼻を挫かれたっていうか、ウォーってこう色々始めた時に。
HIMI:
まあでも、なんかまだこれでもっと色んな人見てくれてた時になんなくてよかったなって思って逆に、僕まだダーンって上行ってない時に。そういう人たちいるだろうから大変だろうなーみたいなぐらいで、僕はまだ全然。
UA:
でも、私これちょっと感動したすごいかっこいいじゃんこの新曲。これ作ってたんだ。
HIMI:
これ家で、コロナ前にちょうど録って、出そうって。
訓:
これからずーっとこういうみんなで話す時に「コロナ前」「コロナ後」って。
訓:
でも、なんか嬉しいやら悔しいってわけじゃないけど。
UA:
悔しいくらいかっこいいんだね?
訓:
うん、同い歳の友達の息子さんに、感動してハンカチを口にくわえてキー!ってやるみたいな。だから生きてて良かったなとも思ったのね? こういう世代を変えて、結局一緒に時間をシェアするって本当に感動したりとかそういう。
HIMI:
だってさっきの25年前とか、俺は生まれてないやってなっちゃって。
訓:
だから、そうやって一緒にみんなで過ごせるっていうのが本当に素晴らしいなと思うんですけど。
?
訓:
2人ともキャリアはすごく違うけど、今音楽をやってるっていう瞬間においては同業者で同じことだと思うんですけど。今感とか世の中の流れとかオリジナリティってみんなよく言いますけど、自分のやりたい音楽とそういう周りとかっていうのと両立をさせるっていうのはどういう風に感じてますか?
UA:
両立ね、一番難しいよね人生で。両立させる、どんなことにおいても。だいたいだって私UAであることとさ、お母さんであることの両立ってまずそこから始まって。正直にするしかないかな、子供にも。もう困ったら「困った!」って言うし、結構露わに伝えてる。
訓:
そうだよねライブやって「UA〜!」って言われて家帰って洗濯物しなきゃいけないっていう。そのギャップが、またすごい。
HIMI:
俺はー、今は両立とか分かんないんで。吐き出すのが大事で。何も吐き出さない自分をサヨナラ、みたいな時期ですね。吐き出してから、多分みんなが勝手に俺を見てああこういう感じだってなって。まあでも俺は俺で伝えたい音とかあるだろうから、その今感じてる音とかを吐き出し続けていくっていう。
訓:
本当にしっかりした20歳なんですけど。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。