ON AIR DATE
2020.09.20
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54

★★★★★★★★★★

訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

日本全国47都道府県の“ふるさとの絶景”

★★★★★★★★★★

TUDOR logo

Theme is... MESSAGES & REQUESTS

『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


★★★★★★★★★★

--- Messages & Requests ---

リスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールでお寄せいただいた
旅のエピソードと、その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア!
旅限定ではなく恋愛、進路、日々の悩み相談や
選曲のオーダーにもお答えします。


★★★★★★★★★★

番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2020.09.20

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Wait For Me / Daryl Hall and John Oates

2

Many Rivers To Cross / Joe Cocker

3

If You Don't Know Me By Now / Harold Melvin & The Blue Notes

4

Last Dance / Jack Nitzsche

5

ひとつだけ / 矢野顕子 with 忌野清志郎

6

2001 Spliff Odyssey / Thievery Corporation

7

Itzsoweezee (Hot) / De La Soul

8

Persian Love / Holger Czukay

9

Born Slippy (Disco mix) / Underworld

2020.09.20

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。

Kunichi was talking …


★★★★★★★★★★


★From RN:さるすべり さん
先日、大好きな人に別れを告げました。その人とは仕事で知り合い、尊敬できる人で、仲良くなれたことがとても嬉しくて、本当はダメなのに次第に好きになってしまいました。その人は大きな橋を渡った隣町に住んでいて、お別れの時はいつも橋のたもとで手を振ってバイバイしました。私の住む町に橋を渡って帰る途中、いつも色んなことを考えました。それは大きな川に架かる橋で、別れは私から切り出しました。きっとこれから、橋を見るたびに色んなことを思い出すのだと思います。今はまだ思い出にできず、振り返ることが辛いですが…。でも本当に素敵な人だったので、いつかこの日々が宝物になると良いと思います。訓市さんは橋にまつわる思い出はありますか?

☆Kun:
まぁきっと色んなことがあったんでしょうが、さるすべりさんはちゃんとした決断をして、H2Oじゃないですけど、“大人の階段”を登ったんですね。知ってますよね?この曲。なんですかね、走ってるトラックの荷台から川に飛び込んだりアホな思い出しかないですけども。橋ってなんか繋がってる感じとか、先に違う風景が伸びているっていうのはすごくロマンティックだと思いますし、あるジャマイカの先輩が、“人生においてたくさんの川を越えていかなきゃいけないんだよ”っていう歌がありましたけど、川を越えるには橋を渡っていかなければなりません。


★From RN:最近頭痛が多い さん
私の旅の思い出は今から29年前にロサンゼルスの郊外に約1年間ホームステイしながら、近くの大学に通ったことです。当時600ドルで買った1968年製のボロいホンダ・アコードを運転して毎日学校に通っていました。ある時、隣に住む白人の美男美女カップルの家にトルコ人のM君がホームステイで入ることになり、それからというもの僕は毎日そのトルコ人M君と一緒。まるで親友のような関係になりました。数ヶ月後、M君がホームステイ先のその美男美女との関係が悪くなり学校の寮に移ることになってしまいました。それからは少しずつ疎遠になってしまい、M君はフランス人の女の子と付き合うことになり、M君と僕の関係は終わってしまいました。僕が日本に帰国する時、M君にきちんとお別れが言えなかったのが、今思うと悔やまれます。

☆Kun:
『ブロークバック・マウンテン』的などこかプラトニックな恋の匂いがしますけども。僕がテキサスに住んでいた時に、うちにはもう1人ドイツ人の留学生がいたんですよ。こいつがカッコいい奴なんですけど、うちにはお父さん、お母さん、息子、僕、そのドイツ人、あと親がいなくてホストファミリーが面倒見ていたもう1人いたんですよ。で、お風呂は1つ。なのにこのドイツ人がですね、すごいナルシストで風呂とか朝から1時間入るんですよ。もうみんながドアを叩いて早く出てこいって言っても鼻歌交じりにシャンプーとかしていて、この野郎…っていうぐらいの奴でして。話がとことん合わなかったんですけども、やっぱり途中で仲良くなってお互いに折れるところは折れ、そこで意気投合したんですけど。お別れしてもうそれ以来会ってないんですが、1回、FaceTimeでいきなり連絡が来て、まだベルリンに住んでいるそうで、いつか会いたいなと思っているんですけど… なんでこんな話をしたんだっけ?ああ、最近頭痛が多いからだ。



★From RN:ひじりうらら さん
昨年末に中目黒で電動アシスト自転車を購入しました。自宅まで約30分の道のりを乗って帰ることにしたのですが、初めて乗る電動アシストが快適なことと、12月のパキッとした空気がとても心地よく、解放感で満たされたのでしょうか、不思議な幸福感に包まれたと同時に、同年の3月に84歳で亡くなった祖父のことを思い出し切なくなりました。祖父は70代でもバイクでツーリングし、西部劇が大好きでテンガロンハットをかぶり、おもちゃの銃を構えるチャーミングな祖父の姿が心に焼き付いています。自転車に乗った日、私の中に映画『カッコーの巣の上で』のラストシーンが頭に浮かびました。とても深く考え、心に残る作品となりました。海外の旅番組が大好きだった祖父、生前1度も海外旅行には行けませんでしたが、祖父は動かない旅を楽しんでいたのだろうと思います。

☆Kun:
すごいですね!70代でツーリングしてマウンテンバイクに乗って。もし僕が70代後半まで生きることができたら、まぁその歳まではディスコで踊ってレコードかけて若者と一緒にテキーラなんぞをチビチビと飲める。そんな『コクーン』に出てくる元気ジジイたちみたいになりたいなと思うんですけど。『カッコーの巣の上で』は本当に良い映画で、観たことのない方は是非観てほしいですし、特に、リスナーの中で若い人たち… 人ってどういうことなんだろうとか、心ってなんだろうみたいなことをすごく深く考えさせてくれる映画だと思います。



★From RN:タモリ さん
旅といえば昔、学生の頃ブラジルに留学していました。想像の域を超えていたスケールで自然と涙が出たイグアスの滝。凍る直前まで冷やされているビールや、流暢に喋れなくても一緒に飲んでいるだけで友達になれるカシャッサ。良い思い出だけではないですが、かけがえのない経験になりました。快く送り出してくれた両親、そして約1年間日本で待ってくれていた現在の妻へ、この場を借りてありがとうと言いたいです。リクエストは夏の夕暮れにビーチで聴くのにぴったりな曲をお願いします。選曲していただいた曲は一生の宝物とし、いつか息子が大きくなった時、男2人旅で行くブラジルのビーチで聴きたいと思います。その時はまた報告したいと思いますのであと約10年間、番組の継続をお願いします。

☆Kun:
息子さんと聴くために、あと10年間。僕が元気でいるか、もしくはJ-WAVEがちゃんと残っているのか。10年ってすごい長いですからね。もうなんか忘れてきちゃうのも失礼な話ですけど、震災があったのが2011年。まだ10年経ってないんですよ、ものすごく長い時間が経ったと思いますけど。あと10年やるっていったら僕は57でしょ?もう多分、二日酔いなんて舐めたことは絶対言わないと思いますし、それより「痰が切れない」とか、J-WAVEのこの今のスタジオには階段を登ってこなくちゃいけないんですけど、「グルコサミンが足りない」とかそんな感じになってしまっているかもしれません。



★From RN:fumin81 さん
このコロナのご時世に働いていた会社が日本の市場から撤退することになり、仕事をなくすことになりました。そこで真っ先に思いついたことが旅をすること。20代にアムトラックやグレイハウンドでアメリカの横断や縦断をし、30代にヨーロッパの周遊を1人でして以来、長い間時間の取れる旅をしていなかった自分に、40代になってチャンスが回ってきたとも思いました。目的地は日本全国。コロナ禍の状況だからこそ海外ではなく日本国内に目が向き、距離感を自分の中に刻みつけられる自由な旅をと飛行機には乗らない車でのロードトリップを選びました。7月の梅雨の明けきらない時期から東北へ。各県に散らばる友人や会いたい人に会い、行きたい場所で美しいものを見て、食べたい物を食べて回りました。8月に入って出身の関西へ入り、そこから車ごとフェリーに乗り込み鹿児島へ。強い日差しの中、今回の旅の最南端、屋久島へ渡り懐かしい友人と自然に囲まれた時間を過ごした後、本州へ戻り今も九州を廻り旅を続けています。僕は今、実際に旅をするという幸運に恵まれている。でも、旅をしていない家族や世界中の友人、周りの人にも旅を少しでも感じてもらえればと、SNSに毎日ポストをして、travelling without movingのための旅日記を上げています。リクエストは南へ車でロードトリップへ向かった雰囲気の曲を訓市さんセレクトでお願いします。イメージは夏の雲ひとつない真っ青な空、太陽、そして国道沿いにあるトロピカルな樹々です。

☆Kun:
良いですねトロピカルっていうような曲をかけたくないなと思ってしまいました(笑)。羨ましい限りで本当に自分も1人旅をそんなに長く全く出来なくなってしまって、今年こそはって毎年番組で言いながら出来なくって。今年こそはと思っていたら社会的に出来なくなってしまいました。来年は出来たら良いんですけど、車のロードトリップは良いですよね。なるだけ不要に人には会わないようにしながらキャンプを続けたりとか、食料を全部自分の近所に買って動くっていうのは、まぁ割と安全な動き方なのかなと思います。



★From RN:やまびこ さん
年々暑さが増して、まるで東南アジアにいるように感じる今日この頃です。出かけることも出来ないので家でネットテレビばかり見ていたら、アメリカの旧車番組を見つけてハマっています。いわゆるマッスルカーやホットロッドというものです。訓市さんの好きな車やこだわりなどお聞かせいただけると幸いです。

☆Kun:
古い車が好きというか、僕は機械というと見ただけでそれがどういう構造でどういう形で動いてるっていうのがなんとなく理解できる形のものが好きです。なんか見るからに動き出しそうとか、エンジンを見た時にここが動いて、これが繋がっていて、これがアクセルになっていて、このオイルがあそこに繋がってというのを、そういう風に見ないと多分納得出来ないタイプで。そして車でいうと昔の鉄の車で、なおかつエンジンがV8だったりすると、あのドコドンドコドンみたいなV型のエンジンの音って誰かが言ってたんですけど本当にα波が出ているらしくて、心が穏やかになるそうです。僕も車に乗るととても穏やかな気持ちになりまして。最近車で煽りとかあるじゃないですか、信じられないんですよね。きっと煽り運転をする人たちのエンジンがおかしいんですよ。ちゃんとした音だったら男の子守唄になっているはずです。