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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
郊外の「始発駅がある街」は住みやすいのか? 魅力とデメリットを現地調査
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Theme is... MESSAGES & REQUESTS
『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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リスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールでお寄せいただいた
旅のエピソードと、その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア!
旅限定ではなく恋愛、進路、日々の悩み相談や
選曲のオーダーにもお答えします。
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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエストをお待ちしてます!!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
It's A Shame About Ray / Lemonheads
Cruel / Germans
はじめてのチュウ / Rasmus Faber Presents Platina Jazz
Giving You The Best That I Got / Anita Baker
Island / Nujabes feat. Uyama Hiroto & Haruka Nakamura
Without You / Air Supply
Yet To Find / Robert Glasper Experiment feat. Anthony Hamilton
East Of The Sun, West Of The Moon / Billie Holiday
By Your Side / The 1975
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking …
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★From RN:うーくん さん
仕事場は錦糸町なのですが、住まいは逗子で、毎朝毎晩、横須賀線で移動しています。元々は東京に住んでいたのですが、20歳になる息子が1歳の頃に喘息を発症し、少しでも空気のいい所にと考え逗子に移住しました。毎日片道約1時間20分かかります。初めは、いつか嫌になるだろう、仕事にも支障を与えるかもしれないと思っていましたが、20年近く経った今でも飽きません。月曜日の辛い朝は訓市さんの話で励まされ、時には居眠りをし、好きな音楽を聴き、本を読み、最近ではスマホで映画を見たり… 仕事場と自宅では味わえない贅沢な時間です。17年前にフリーランスになったのですが、毎日大変ですが反面電車の中の最高に自由な時間がある。色んな出会いや発見がいたるところにあり、旅をしているような気分です。今56歳ですが60になったらバックパッカーになって、世界一周のチケットを買おうと思っております。60歳の男が1人で世界を回るには、どの国から入り最後にどの国から日本に帰るのがいいでしょうか。アドバイスをお願いいたします。
☆Kun:
逗子、僕もちょくちょく行くんですけど、とても良いですよね。最近家賃が上がってるって聞いたんですけど、やっぱりコロナになって少しでも大きい家とか庭があって、家でリモート仕事ばかりしていても庭いじりをして気が晴れる時間が持てるとか、そういうことを考える人が随分増えたと聞きました。僕も一瞬考えてしまいましたけどもね。朝起きて庭があって、緑の葉っぱでも見れたら良いなと思ったんですけど、やっぱり都心でネオン街がある方が良いや。いつコロナがなくなっても良いようにですね、速攻で戻ろうと思っていますけど。世界を回る、普通時差とかのことでいうと日本を出たらヨーロッパの方に回って行く方が体にはきつくないって昔から言われてるんですけど、お隣の国から入って最後にアメリカから帰ってくるっていうのが一番自然なんじゃないでしょうか。まぁ世界一周って横に回るのか縦に回るのかでもだいぶ変わってくると思うんですけど、もし、うーくんさんがへそ曲がりなら、是非、北極回りで縦に一周してみてはいかがでしょうか。
★From RN:あもんちょ さん
私たち夫婦の新婚旅行先は妻の希望でモロッコでした。行ったのは7年前の2013年12月末です。マラケシュから車でフェズを経由してシャウエンへ。迷宮のようなフェズで道に迷い、青と白で統一されたシャウエンの街並みに感動しました。シャウエンへ向かう途中で車窓から見えた草原と青空のコントラスト、搾りたてのオレンジジュース、出来立てのオリーブオイルをホブスと一緒に食べた美味しさ。今でも鮮明に記憶に残っています。
☆Kun:
モロッコ、行きたいですよね。搾りたてのオレンジジュースっていう言葉を見てしまっただけで飲みたくなるんですけど、本当にモロッコのオレンジは多分タンジェリンオレンジみたいな、タンジェリンっていうのはタンジェっていう街から来てるんですけれど、タンジェリンオレンジを1つのコップで1個とか2個、もっとかな? 絞って氷と混ぜてそれにちょっとライムを垂らすんですけど、それがもう喉が渇きに渇ききった体にですね、スポンジが水を吸い込むぐらいの勢いで飲んでしまうんですけど、いつもなんか一気に2杯ぐらい頼んで飲んでいたような気がしますけどもね。まず1杯は一気して、そこからちびちびそのオレンジの味を味わうっていう。なんか毎年ラジオで来年はモロッコに行きたいなーなんて話をずっとしていたと思うんですけど、今年もまた行けませんでした。というわけで来年こそはモロッコに行きたいなと思います。
★From RN:元ポパイ少年(53) さん
カレンダーを見て、最後に海外に飛んでから丁度丸1年経ったことに気付きました。若い頃は様々な国へ観光で、この10余年は年に2回から3回は仕事で北欧を訪れていたので、丸1年出国しなかったということに改めて閉塞感を感じてしまいます。その丁度1年前、フランクフルトからの帰国の際、ANAの機内誌で訓市さんのエッセイを見つけました。「この機内誌を読んでいる搭乗客の中で、一体どれくらいの人が“Travelling Without Moving”を聴いているだろう? そして訓市さんのエッセイに気付くのはどれくらいかな?」と、少々失礼なことを思いつつ、訓市さんの渋い声に脳内変換してエッセイを楽しみました。そのエッセイでは友人への思い出とともにカンパリソーダを機内のドリンクに勧められていましたね。ミーハーな私は村上春樹さんや沢木耕太郎さんが勧めていた、ブラディメアリーを頼んでは「やっぱり好きじゃねぇ」と後悔を繰り返したので、次のフライトではカンパリソーダにしようと思ったのですが、いつになることでしょう。
☆Kun:
本当ですよね、今年僕も出国したのは1回きり。本当にそんなことは初めてで、今年最後に出たのが3月なので来年の3月ぐらいまでにはどこかに行けたら良いなと思っていたんですけれども、どうですかね少し雲行きも怪しいのかなっていう気がします。カンパリソーダ、そうですね僕もこの友人との思い出がなかったらカンパリソーダを飲むことはないと思うんですが、ソーダとかで割るのが嫌だとかもっと濃く飲みたいっていう人はネグローニが良いかなと思うんですけど。ネグローニっていうのは食前酒で、夏、特にニューヨークに行くとですね、ちょっとまだ陽が出ている時にお酒を飲みだすっていうと大体みんなネグローニを飲むんですけど、カンパリとジンが入っていて、食前酒の割に結構強いんですけどパンチがあってですね、あとネグローニって名前がなんか素敵じゃないですか。このお酒を愛したイタリアの貴族だか何か男性の名前がそのまま付いてるって聞いたことがありますけど、ネグローニ用のジンなんていうのもヨーロッパやアメリカに行くとありますし、興味がある人は是非試して飲んでみてください。
★From RN:アンドレきみちゃん さん
この番組の雰囲気は20歳の頃アルバイトをしていたバーの雰囲気に似ています。吉祥寺の「ハーフ&ハーフ」。その時のお客様のために選ばれたレコードの音は店内の照明の明るさや覚えたてのお酒の香りやキッシュの味とともに、私の大切な記憶です。コロナで「静かな会食」が推奨されていますね。もうアラフィフの私。友達との会食は息子や主人の悪口でわいわいと盛り上がるタイプなのでありえない。そう思いましたが、そうか音楽を聴きに行くような会食ならありえるな。また20歳の頃に戻って静かにお酒を楽しむのも良いかなとあの雰囲気を思い出しました。
☆Kun:
そうですよね!バーとかレストランとか居酒屋、クラブ、スナック。要は夜お酒を出すお店っていうのがコロナの感染源というか発生現場の1つとして叩かれるじゃないですけど、お店でものすごく気をつけている所もあるのに何も気をつけないお店やお客さんっていうのもいて、一色単になってしまうところがすごく辛いと思うんですけど。人のあんまりいないレコードをかけるバーで、それも昔気質のところで喋ったら怒られるっていうバーというのは今もずっとあるんですけど、喋っちゃいけないバーって何なんだって最初は思いましたけど、今考えると時代を先取りしていたなと。僕が行ったことのあるバーとかで男の人と女の人がデートで行って、盛り上がってチュッチュ始めたら叩き出されたという。「ここはそういう店じゃねえ、レコードを聴く所だ」と。すごくそのお店の態度に怒る人もいるんですけども、あっても良いのかなとも思いますし、今みたいな時期に1人カウンターに座ってアクリル板を目の前にしながらですね、ちびちびお酒を飲みながらレコードを聴くっていうのは悪くないのかなと思うんですけど。
★From RN:フミ さん
今年は社会人になって17年目、初めて在宅で仕事をしています。最初は新しいスタイルに浮き足立っていたのですが、しばらくすると家に篭って仕事をする毎日に気が滅入るようになってきました。少し落ち着いて外出できるようになった頃、どうにも元気が出ず、再開していた小さなジャズクラブのライブに思い切って伺いました。そこで生の音を聴き、地に埋まりそうだった気持ちがふわっと軽くなった感覚は今も忘れられません。ジャズクラブといえば、以前のお便りに書いたNYへの旅では着いた初日にマンハッタンにある「Smalls」というジャズクラブに行きました。3rdステージまでをお手頃な値段で聴けるライブハウスで、日付を跨いでもいつまでも人がはけずに、これが本場だ!と素人ながらに思いました。今年このようなことになり、その「Smalls」ではこれまで撮りためたライブ映像が有料で観られ、その一部がミュージシャンに還元されるという取り組みを行なっていると聞きました。私も今できることを少しずつでもやっていこうと背中を押してもらったニュースでした。
☆Kun:
そうですよね!家でずっと働いていて滅入るっていう人もたくさん会って話を聞いたんですけど、逆にあっという間にリモートを辞めて出勤しろ出勤しろという大きな会社もたくさんあると、そこの社員に聞きました。「えっ、リモート全くないの?」と聞いたら、どうも年上の上司で会食がしたいとか、リモートをすると自分が関わる仕事が実はないのがバレるのでオフィスにとにかく来いっていうとんでもない上司もたくさんいると聞いたんですが、本当でしょうか。会社に行くのが大嫌いだった友達がリモートの後に会社に行くのがこんなに楽しかったとは思わなかったっていう人もいましたし、何でもほどほどが良いのかなと僕は思います。
★From RN:バーニー さん
僕は1998年に生まれたのでカセットテープやレコードを使うことは無かったです。でも、訓市さんの番組を聴く時は倉庫から出てきたような古臭いラジオで聴いています。テックに囲まれた今、訓市さんは日々の生活でタイムスリップできる”Travelling Without Moving”のお話があれば聞かせてください。
☆Kun:
22歳、1998年生まれ。とんでもなく若くて羨ましい限りなんですけど、まるで僕がものすごく古いラジオのような男に思えてきてしまったんですけど、なんかでも自分の好きな聴き方でセッティングを凝ってラジオを聴いてもらっているっていうのはとても嬉しいなって思います。タイムスリップできる日々の生活の中で… 何でしょうね? 目に浮かぶものを全てで何かを思い出すっていうのはジジイの特権というかですね、1日の間に何度あるんですかね? ネットのニュースだろうが、ちょっとした看板だろうが、何かしらの些細なことが思い出に繋がる引き金みたいになってぼけっとしてしまうんですけど、それが自分の日々の“Travelling Without Moving”っていう感じです。あとは、たまに古い車を運転するんですけれど、そのやかましいエンジン音と猛烈に臭いガソリンとオイルの匂いがするんですが、それって昔の国道とか歩いていたら普通に嗅いでいた匂いで、すごくうるさいんですけど、それを聞いているととても気持ちが和むという。それもまた自分の“Travelling Without Moving”なのかなと思っています。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。