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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
「スケボーはストリート文化から発展→路上走行もアリ」というロジックを我々日本人は受け入れるべきなのか?
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#360 --- お便り!お便り!お便り!---
リスナーの皆さんからのお便りをまとめてご紹介!
モチベーションになっているのが「お便り」。
選曲のオーダーも、喜んでお答えします。
訓市が選びます。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
メッセージをお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエストをお待ちしています!!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Everytime / Britney Spears
Final Feliz / Jorge Verocillo and Djavan
When You Say Nothing At All / Ronan Keating
And Here You Are / Stuff
Weather Report / フィッシュマンズ
Pretty Boys / Paul McCartney feat. Khruangbin
Built For Love / PJ Morton
Swallow / My Bloody Valentine
Sea Of Love / Cat Power
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking …
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★From RN:タモリ さん
気が付けば訓市さんのラジオを聴き出して2年以上経ちました。色んなことがありましたが、僕の中のカッコいい大人の男たち… 奥田民生、リリー・フランキー、みうらじゅん、野村訓市と、自分の目標とする大人像が変わってきたようです。話は変わって、最近直属の部下が流行りの退職代行を使って突然辞めていきました。辞める理由も知らされず、一方的に全てを置いて去っていきました。聞いた話だと代行料は27000円。ショックな気持ちもありながら、自分も子を持つ親として最悪のシナリオを回避し、新たな道を現代の選択肢の中で選び進んで行ったんだなと、何となく思っています。訓市さん、一体何が正しくて何が間違っているのでしょうか。
☆Kun:
目標とする大人像っていうのが間違ってる気がするんですけども、まぁちょっと全員脱力系というところが共通項なんでしょうか。この退職代行っていうのは僕も聞いたことがあるんですけど、どうなんですかね。ケースによっては酷い上司とか環境で、会わずに辞めるっていうのはすごく良いことなのかもしれませんけど、なんだかんだ僕も古い人間なので、“飛ぶ鳥跡を濁さず”っていうのはあるじゃないですか。まぁ散々自分の母親に言われたことですけど、「何かを辞める時に次に気まずくて会えなくなるような別れっていうのはしないほうがいい」っていうのと、「どうせ辞めるなら、君残ってくれっていう状況に持ってってから辞めた方が気分が良い」ってよく言われたんですけど、まぁそれもケースバイケースなんでしょうか。何が正しくて何が間違っているかっていうのは神様じゃないので分からないんですけども、とにかく自分が信じたこと良かれと思ったことをやり続けることしかないんじゃないんでしょうか。ですよ、タモリさん。
★From RN:おーい、を茶 さん
僕は東京で警察官をやっている26歳の男です。そんな僕は交番に勤務しているのですが、スケボーの騒音苦情の110番がとても多いです。スケーター達は110番で臨場すると、「お巡りさんいつもごめんね、でもやるところがなくてさ」と言ってくれます。一見すると柄の悪い若者ですが、根はとても良い人たちで、ゴミはしっかり持ち帰るし、落ちてるゴミは拾って帰るし。なかなか良いスケーターです。そんなスケーター達が楽しんでいるところを毎回注意するのは正直なんだか申し訳ないです。でもスケボーの騒音ですごく迷惑している人たちもいることも事実です。どうしたらこの問題は解決するのでしょうか?
P.S. 勤務中に見かけたら声かけさせてください。笑
☆Kun:
嫌です。っていうのは冗談なんですが、お巡りさんにいきなり声かけられたらびっくりしますよね。声をかける時は「ラジオ聴いてます」から入っていただけるとありがたいんですけども。お巡りさんがこうやってスケーターのことをも一部理解しているっていうのを読んで、なんかすごくほっこりしてしまったんですが、僕がスケボーを知った頃っていうのはもっとスケボーってマイナーでしたし、チームスポーツとか学校のそういう団体行動が苦手な人たちがやるもので、割と群れてやるってよりかは1人黙々とやったりすることが多かったので、今のように人気が出てみんなが集まって夜な夜な練習するっていう所で騒音問題があるっていうのも分かるんですけど。僕の大嫌いな都市開発ってあるじゃないですか、どこもかしこも金太郎飴みたいな。ああいう周りに住人がいないような所で広場で夜はスケートして良いよみたいなのを作ったら、きっと昼間にテナントとして入っている洋服屋さんも物が売れたりとかするんだと思うんですけどね。合法的に滑れるストリートというか街がオフィス街とかそういう所にあったら、なんだか全員がハッピーになるんじゃないのかなと思います。いかがでしょうか。
★From RN:銀木犀 さん
タンシンフニーンの59歳です。過酷な前橋の夏が来ました。以前から食べ物は“誰とどこで何を”が大切だと感じていて、特に“誰と”は最も重要だと思ってます。料理するのは好きなので独りでも苦にはならないのですが、たまには誰かと食べたいなんて…。音楽も一緒でライブじゃなくても一緒に聴いて「あっ!これ好き!」とか言い合ったりしたいなんて思うわけです。音楽に詳しくなくても、物差しと目盛りが一緒なら分かるーなんて…。この番組を聴いていると同じような人がいるな〜なんて思いちょいと嬉しかったり…。
☆Kun:
本当ですよね。誰と食べるとかそういうのが僕も一番大事というか、色んな人とざっくばらんに食事が出来なくなってずいぶん長くなりました。早く好きな所で食べて、なんなら隣の席の人に声かけられて一緒に飲んじゃう。そんな夜が早く来るのを切に願っています。
★From RN:ラフロイグ さん
本来ならばビールの美味しい季節ですが今年の夏も素直に酔えませんね。さて、僕は仕事柄この季節はエアコン工事の毎日です。街の電気屋です。仕事の合間に飲むミネラルウォーターもあっという間に汗になります。ふと気温が下がった時に吹く心地良い南風と黄昏が今はご褒美です。早くビールが素直に美味しく呑める日を。
☆Kun:
僕の友達にも空調屋さんがいまして、夏の間はずっと書き入れ時なんですけど本当に大変みたいで。もともと痩せていますが、この間会ったらさらに顔がこけていたような気がしましたけど、彼らのお陰で室内で快適に過ごせるわけですからお礼でも今のうちに言っておこうかな。空調屋さん、ご苦労様です。
★From RN:タカキュウ さん
先日祖母が亡くなりました。長生きだったこともあり告別式は寂しい気持ちもありながら笑顔で見送ることができました。30代後半から自分の命にもいつか終わりがくることを特に意識するようになりました。お経を聞きながら、自分だったらどんな風に見送られたいのだろうとふと考えました。自分の場合は特に親しいわけでもないお坊さんに目の前でお経をあげられるよりも、自分の好きだった曲をかけてもらいたい。どんな曲が好きだったのかを見送る側の人にも聴いてもらいたい。「この曲いいね」とか言われながら、時にはShazamされながら、明るく送られたい。そんなふうに思いました。この間の放送で訓市さんはお葬式プレイリストがあるとおっしゃっていましたが、同じような考えをお持ちなのでしょうか?
☆Kun:
そうですね。お経もいいですけど別に無くてもいいかなと思いますし、どうせだったら踊らずにはいられないみたいな4つ打ちか何かをかけつつ、自分が好きな音楽って多分かければその人なりの人生というか考え方とか全部出てくるものだと思うんですよ。お葬式プレイリストで気を付けなきゃいけないのは、あれも聴きたいこれも聴かせたいってやっていくうちに、ものすごく長くなってしまうとお葬式が2時間かかるとか。やっぱり手短かにしないとどこかのクラシックの作曲家みたいな名前の人の演説とか、長いと最悪じゃないですか。何事も簡潔にしないとって考えると、ピストンさんのメガミックスみたいになってしまうのかもしれません。
★From RN:アネモネ さん
初めてのメッセージですが、先日のフィッシュマンズ特集があまりにも突然で、心を動かされたのでお便りいたしました。私がフィッシュマンズの音楽に出会ったのは19歳の時でした。美大受験のために高校2年生の頃から美大予備校に通い、それでも現役合格出来ず浪人に突入した年でした。私の時代の美術予備校の浪人生活というのは今から20年以上前ですが、だいたい平均して3浪4浪、ひどい人は6浪以上、それはもうカオスな場所でした。あの頃は今と違ってまだまだ大らかな時代で、学期末のコンクール終わりの打ち上げと称した飲み会では先生と生徒と何故か予備校の受付の職員もごちゃ混ぜになって仲良くお酒を酌み交わす、そんな時代でした。そんな中で高校を卒業したばかりの1浪生というのはまだまだフレッシュな新人といった感じで、先輩浪人生である多浪生から絵を描くこと以外にも写真や建築やファッションなど様々なことについて影響を受けたりしたものです。音楽についてもそうで、音楽好きで浪人生なのにバンドも組んでライブ活動もしている先輩浪人生から毎週のように「このアルバムおすすめだから聴いてみて」と私向けにセレクトしてくれた大量のアルバムを聴き、その中で他の多くの先輩浪人生からも絶大なる支持を集めていたのがフィッシュマンズでした。先日ラジオから流れるフィッシュマンズの曲を久しぶりに聴いた途端、浪人していた時代の混沌としつつも最高に楽しかった記憶と90年代後半の独特の空気感が一気によみがえってきて、鳥肌が立ちました。
☆Kun:
なんか読んでいて、自分の浪人時代や仲間のことを思い出しましたね。本当に大らかな時代でした。SNSもTwitterも無いですからね。もしかしたら今みたいな問題が表になっていなかっただけなのかもしれませんけど、もう少し人に見張られてないというか問題を起こしてもその後で自分を解決するっていう余裕が少しあった時代だったような気がします。若い皆さんもね、1回SNSをやめてみるのも良いかもしれませんけど。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。