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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
絶対に風邪をひかないための体調管理法5選 - 逆転合格90日プログラム
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#436 --- 全ての“受験生”にエール! ---
前半はリスナーの皆さんから寄せられた“お便り”をまとめて紹介!リクエスト曲もオンエア!▼後半のテーマは「受験」。毎年、この時期になると訓市の頭に思い浮かぶのは30年以上前、覚悟を決めて挑んだ受験勉強と受験本番▼50歳を目前にした今だからこそ言えること、改めて感じていること▼全ての受験生に訓市がエールを送ります。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Pure Shores (2 da Beach U don't stop remix) / All Saints
Sunshine / Ride
7 Seconds / Youssour N'Dour feat. Neneh Cherry
It's OK (Live MHS Studios) / Nightbirde
静か通り静か / はちみつぱい
Lookin' For Another Pure Love / Stevie Wonder
Dreams / Stealth
Wake Up Alone (Original Recording) / Amy Winehouse
Plaisir / Lewis OfMan
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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毎年この時期になるとこんな話をしているような気がしますが、きっと受験生の皆さんにとって今がまさに佳境だったり、もう終盤戦を迎えてる頃でしょうか。自分の大学受験が2月だったことは覚えているのですが、気付けばもうかなり昔のことなので今だったような気がします。ただ、今年に入ってちらほら「受験勉強中にラジオを聴いています」というお便りを貰うと当時の気分をすごく思い出しますし、この番組を聴いているリスナーの皆さんも高校受験なり大学受験を経験して徹夜とかした記憶があるんじゃないんでしょうか。受験の頃って言って思い出すのが、無音過ぎてシーンという音が聞こえてくるような静かな2月の真夜中の空気の冷たさとか、眠気覚しに何杯飲んだか分からないような砂糖をたくさん入れたネスコフィみたいな、粉コーヒーにミルクたっぷりで。あとは眠くなってしまうので、すごく寒いままの部屋とか。僕は随分と舐めた受験生で、受けている大学も記念受験と言われるような形でやっていたのですが、それでも試験前というのは急に足掻かなきゃ…というか、なんとか色々頭に最後まで詰め込もうとして新聞配達の自転車のブレーキ音とかバイクの音がするまでは復習を一応したものです。「あぁ早く終わんないかな」「遊びに行きたいな」「受験なんかこの世から消えてしまえば良いのに」と一晩に一体何度思ったことか。それでも不思議なもので、受験を終えてから30年くらい経ちますけど、その時のことをなぜかとてもよく覚えているのです。受験の結果受かったので懐かしく思い出すことができるのかもしれませんけども、それより、短い間だったけれどやれるだけのことをやったなという実感っていうものを生まれて初めて持てたからかもしれません。それまではろくに、まともに勉強をしたことはありませんでしたから、一夜漬けでもなんでも、これ以上は出来ないと思ったことは受験の前は一度もありませんでした。ついつい脇にある漫画や本を読み出したり、ベッドに寝転んでヘッドホンで音楽を聴き始めてそのまま寝てしまったり。けれども大学受験の時は、最後の2ヶ月半だけは、これで落ちたらもう人生で2度と勉強する機会はないかもしれないなとか、最後ということがすごく自分の中で引っかかってきて、短期集中型の人間なので短い期間に一気にやるというのが合っていたのかもしれませんが、ものすごく集中して勉強しました。あと季節もあったと思いますけどもね。もし日本の学校の新学期が海外のように9月に始まるとして、入試が夏の時期だったらどうするか。もうソワソワしちゃって勉強なんか絶対出来ないですよね。だから日本はやっぱり4月入学っていうのが良いんじゃないのかなって思います。
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とにかく番組を聴いている受験生の皆さん、今だけはと思って最後まで諦めずに頑張ってください。日本の受験制度というものに意味があるのか?とか、こんなもの今覚えて将来役に立つのか?と疑問に思いながら勉強している人もきっといるかと思いますが、今そんなこと考えてもしょうがないですし、受けると決めた以上ここは是非やり切ってください。意味があるのか無いのか、あったのか無かったのか、ぶっちゃけ僕にもよく分かりません。けれども先ほど言ったように、「あぁ俺は、私はやったぜ、精一杯」と自分で思えれば、それが今後の自信になると思います。僕にとってはそうでした。その結果受かればおめでとうですし、もし落ちたとしてもそれで世界が終わるわけじゃありません。また受け直しても良いし、違う道に進んでも良いと思います。僕たちが受験生だった頃の日本っていうのはとにかく学歴主義で、どこでもいいから大学に行かないと就職出来ないというような風潮でしたし、名のある大学に入れるのならば学部はどこでもいいという風潮もあったと思います。けれども今は全く違うと思うんですよ。下手に大学へ行くくらいなら、とっとと手に職をつけたほうが遥かに良い世の中だと思います。もし僕がいま高校生だったとしたら将来をどうするかとても悩んだと思います。AIがどんどん進化していますし、どんな職業がこれから存在していくのか誰も分からないからです。新しい職業っていうのもどんどん生まれていますけども、それも10年後あるのかというと怪しいと思うんですよね。YouTuberとかインフルエンサーとか、僕が高校生でも間違いなく選ばないと思いますけども、多分海外に行きたいと思いながら悩んだら寿司職人を目指していたかもしれません。良い寿司職人、特に日本人のっていうのは本場だっていうことで世界中で仕事があるらしいんですよ。ビザが取れると。しかも円安ですから良いお金も入る。とにかく想像する度に悩むだろうなーと思うぐらいですから、皆さんの方がもっと悩んでいるとは思うんですけど、大学に入れば終わりではないですし、これからじっくり将来をどうするか考えれば良いと思うので、その受験の結果に一喜一憂しなくても良いのかなって思います。30歳までにどの道に行こうかなんとなく分かれば良いのかなって僕は思いますし。まぁ自分が実際そうだったから、その結果を押しつけているわけではないですけど、やりたいことって10代20代の頭でそう簡単に見つかることって無いと思うんですよ。だからもっと時間をかけるべきだと思いますし。大学入ったらバイトして、その金を使って色んなものを見たり、聴いたり、体験に使う。その中で本当に学びたいなーっていうものが見つかったら、そこでまた学校入るなりすれば良いとも思いますし。受験生を前にして何を言ってるんだかよく分からなくなってきましたけども、ガタガタせずにですね、今は目先の受験を精一杯頑張ってください。応援しています。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。