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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
never young beach、4年ぶり新アルバム『ありがとう』6月にリリース
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#454 --- 安部ちゃんと一緒 ---
never young beachとして待望の新作
『ARIGATO/ありがとう』の完成に至るエピソード。
安部ちゃんが海中で魚たちと戯れた体験談。
番組リスナーの皆さんから届いた“お便り”を紹介しながら
番組全編にわたって訓市&安部ちゃんの二人で進行します。
■ゲスト
安部勇磨(never young beach)
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Hard To Explain / The Strokes
In The Air / L.A.B.
For The Damaged / Blonde Redhead
Ear Dreamin' / 越智義朗
Afro-Harping / Dorothy Ashby
When It's Time To Go / Buddy Fo & His Group
On Love / David T. Walker
らりらりらん / never young beach
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI and ABE-chan
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訓:今夜はnever young beachの安部ちゃんと一緒にお送りしています。番組の冒頭でも言いましたけど、前回の出演は2021年の5月。ほぼ2年前で、コロナ禍でしたねこの時もね。それ以降、今までっていうのはどんな日々を送っていたんでしょうか。
安部:身近な友達と家とかで遊ぶことをずっと繰り返して曲作ったりとか、出会ったことない音楽にまたこの時期に色々出会ったりとか。でも普段とあまり変わらないっちゃ変わらないかなっていう感じでしたね。
訓:旅とかは・・・何か?
安部:先月5月に僕、ソロのミニアルバムを出したんですけど、去年の4月くらいにメンバーとみんなで西表島に行ってカヌー漕いだりとか海潜ったり、滝に打たれたり…
訓:申し訳ないんだけど、柄でもないことをっていうか…。
安部:なんでですか(笑)
訓:カヌーとか乗らなそう。
安部:いやすっごい好きですよ、そういうの。
訓:絶対漕がなそうだもん。気づいたら安部ちゃんは漕いでなくて周りが漕いでる。
安部:ほんとですか?逆ですよ。僕が漕いで、なんで漕いでくれないんだ!って皆に言うタイプです。
訓:あ、そうなんだ。
安部:実は結構僕は、はいお節介ですね。
訓:好きなんだ?
安部:まあ結構やるの好きなんですよね。そういうの、はい。
訓:インドア派なのに。
安部:そうなんですよ。インドア派なんですけど出るところは出るぞ、みたいなところは持ち合わせてるつもりです。
訓:初耳でしたが。なぜ西表島に行こうと?
安部:この時すごい、コロナもあって色々悩んでて。でもずっと家にいると変に考えすぎちゃうんで、一回どこか色んな景色とか自然に触れたらどうでもよくなるかなーとか思って、環境変えてみようと思って、4日位遊びに行ったんですけど、ああやっぱこういうところ来るとすっごい面白いなと思いました。
訓:元々は全然西表島に興味が無くって?
安部:沖縄には昔結構行ってたんで何となくは分かってたんですけど、西表島には行ったことなかったんで。
訓:じゃあ行ったことがない所に行こうってことで?
安部:そうですね。もう初めてウミガメと泳いだりとかしちゃって。
訓:なに照れちゃってんの。
安部:これが、すごい楽しかったです。
訓:楽しそうだよ、顔見てたら。ウミガメの出産を見たの?
安部:あ、出産は見てないです。僕が海泳いでたらウミガメが泳いでて、一緒に泳げるーって近く寄って。
訓:浦島太郎みたいな気分で。
安部:そうです、そうです。
訓:竜宮城に連れて行ってくれるんじゃないかと。
安部:でも海の中とかも思ったより静かだったんで、潜ったら無音じゃないですか。やっぱり当たり前だなと思ったんですけど、すごい怖くて。
訓:でも、結構泡がパチパチしたりとか音聞こえない?
安部:普段より密閉感っていうのが怖くて、やっぱ魚とかもすごい綺麗だなとか思ってたら喧嘩とかしてるから。やっぱ自然って大変だなーと思って。
訓:ちっちゃな光景で、ダイナミックさを感じてしまった?
安部:こんな綺麗なのに今も戦っているんだなとか、生きるってやっぱ大変なんだなとか思ってました。
訓:もう家から出るのはやめようみたいな?
安部:そんなことないです!(笑)
訓:でも旅は良かった?
安部:やっぱり定期的に行かないとダメだなっていう風には思いました。行ったほうが絶対楽しいなって。
訓:それからは?
安部:今年も皆で行こうって言ってたんですけど、ちょっと予定が合わず。でも今年も絶対また暖かい国とか海外でも良いから行きたいねって話はしてます。タイとかバンコクとか行きたいねって。
訓:だよね、やっぱり旅って良いよね。今、国境が開いて僕もちょこちょこ行くようになって、疲れるんですけどやっぱり景色が変わるってすごく良いなっていう。それだけでも変わるじゃない?もう歳だから減らそうとしてたんですけど、なんかそういう話もらっても断るみたいな。…断れない。貧乏性っていうか。
安部:でも行くのちょっと抑えようかなとか思うようになるんですか?訓市さんでも疲れるなーっていうか。
訓:そりゃあそう。
安部:へー。
訓:もう十分行ったし、もういいかなって思ってたんだけど、やっぱり人間の欲望っていうのはとどまる事を知らないっていう。
安部:あーなるほど、なるほど。
訓:身体に鞭打ってでもやっぱり行きたいなーって思っちゃうんだよね。
安部:やっぱり行けるうちに行かないとそうですよね。行きづらくなっちゃいますもんね。
訓:そうなんだよ。友達もいつまでも元気だったり、その街にいるか分からないっていうのもあると、今行かなかったら会えなくなっちゃうのかなーと思うと行っちゃうんだよね。
安部:最近やっとそういう気持ちが分かってきたんで。
訓:大人になったんだね。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。