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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
観たい映画が見つかる日本の映画館、いつかは行ってみたい世界の映画館。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#468 --- 丸9年のシメは“お便り”---
2014年10月にスタートしたこの番組は
リスナーの皆さんのお陰で丸9年を迎えました!感謝!
訓市もスタッフも大好物の“お便り”をまとめて紹介。
曲のリクエストや選曲のオーダーにもお応えします。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Blind Love / Tom Waits
Holding On To You / Twenty One Pilots
Bad Town / Operation Ivy
It Was A Good Day (Remix) / Ice Cube
Nemurenai Insomniw / United Future Organization
Out Of The Blue / The Band
Tiny Dancer / Florence & The Machine
Here With Me / D4VD
The Only Exception / Paramore
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:エルネニキ さん
先日9月3日は私の友人の誕生日でした。驚くほどに趣味が合う、これからも大切にしていきたい友人です。彼は愛知から上京した身なのですが、こちらへ来て数年、すっかりと生活にも慣れてしまい刺激の無い日々を過ごしてしまっていることに悩んでいるようです。相談を受けることもありますが、私自身毎度良い案を提案することができません。そこで、再度心から楽しめる「東京」の遊び方、是非とも訓市様にアドバイスを頂ければ幸いです。
☆KUN:
22歳、まだ学生さんかと思うんですけども、「すっかりと生活にも慣れ」…そんなわけないじゃないですかー。ルーティーンの毎日になっちゃっているのかなーと思うんですけど、僕も出張とかは流石にそうもいかないことが多いんですが、一番良いのは予定表に予定を1週間分以上入れないっていう。なので、「来月、そろそろ食事に行こう」って言われたら、「来月になったら連絡してくれ」って言いますし、いろんな予定を組み込むのが嫌で、その日の当日に急に気が変わってあっち行こうとか、飲んでる途中に道で知り合いに会って「あっちのお店が面白いらしいよ」って言われたらひょこひょこ着いて行ったりする方が全然飽きない毎日になるんじゃないのかなーと思います。とにかく、予定を決めないで気の向くまま時間を過ごすっていうことをしてみるのはいかがでしょうか。
★From RN:T.K.P さん
雑誌『POPEYE』のスケート特集お疲れ様でした。同年代の自分もワクワクしてページをめくり、丸々1冊楽しめました。冒頭のスパイク・ジョーンズの記事で全てが表現されており、雑誌の威力を久々に体感しました。
☆KUN:
そうなんですよ。夏に出たスケート号っていうのは結構手伝ったというか、いくつか原稿を書いたんですけど、スケーターの取材って楽しいんですが、本当に大変で・・・。来るはずの時間に来なかったり、遅れてるなーと思って「お前、今どこにいる?」って言うと、「アップタウンにいて、今滑ってるけど」って。「君は本当は僕と今、ダウンタウンで待ち合わせてたんじゃなかったっけ?」「ごめんごめん!セッションが盛り上がっちゃって。こっち来る?」「行かないよ!こんな混んでる時間にアップタウンなんか」っていうのが続くんですよ。ただ、会ったらすごく皆気が良いですし、許してしまいますし、「まぁじゃあ飲みに行こっか」っていう。なのでスケーターと一緒に雑誌っていうのは随分作ってきましたが、”楽しいけど疲れる”。その一言です。
★From RN:87GY さん
いつも“聴き専”の私が思い立ってメッセージを書いた訳というのが、番組を聴きながらアンティークのチューダーのコマを詰めたくて試行錯誤していたら、バネ棒をすっ飛ばして部屋の暗闇、しかも片隅に消えてしまい絶望したからです。しかもスペア合わせて2本もすっ飛ばしてしまいました。この愚痴が読まれるということは全国ネットで私の不器用さを晒してしまうことになりますが、こんな私を慰めてください。直してもらう為に、明日大人しく近くの時計屋のおっちゃんのところに行って来ます。
☆KUN:
時計の修理を自分でやろうっていうのが、もう既に無理だと思うんですけども。中身開けて見たことありますけど、時計ってすっごい細かいじゃないですか。と言うのもこんなに金属部品の数が少ないのに、なんで車と同じぐらいの値段がする物があるのかっていうのが気になってしょうがなくって。まぁそんな高い時計じゃないですよ。中を開けたことがあるんですけど、ちっちゃい部品を作るっていうのが大きい部品を作るより高いっていう事実を知りまして、今はもう老眼ですからね、細かい部品っていうことすら認識できないと思います。金属の塊1個に見えるという。ここはですね、大人しく時計屋のおっちゃんのところで直してもらってきてください。
★From RN:GKMB
お盆早々に飛び込んできたロビー・ロバートソンの訃報にとても大きなショックを受けております。その逞しい印象からもっと長く生きていくだろうと勝手に感じていた事もあり、突然のお別れに驚きと喪失感が入り混じった気持ちでいっぱいです。The Bandという不思議で奥深い魅力のある偉大なグループでソングライター、ギタリストのロビーは個性の強いメンバーの中の舵取り役としても重要な存在だったと思います。バンドの中〜後期あたりからの他メンバーとの確執、特にリヴォン・ヘルムとの仲違いなど複雑な人間関係や作曲者クレジットの話などから批判されることも多いですが、まず確実なことはとんでもない才能の持ち主であり、メンバーと共に唯一無二の名曲を数多く生み出してきたことだと思います。以前にその魅力の片鱗に少しでも近づきたく、彼らが過ごしていた有名なビッグ・ピンクや自宅兼スタジオを訪れ、豊かな森林が広がるウッドストックの独特の雰囲気を体験し、彼らの素晴らしい音楽に対する理解がほんの少しだけ増した気がしました。
☆KUN:
もちろん毎年聞くんですが、今年は殊更またいろんな訃報が多いなって気がします。しかも、もうこんな年だったんだ、亡くなってしまったんだっていう人たちと自分の間の年齢差がだんだん近づいているという事実、恐ろしいことなんですけども。ウッドストックっていうのは丁度ニューヨークの北側にある所で、いろんなアーティストが住み音楽を作ったり絵を描いたり、ちょっとしたアートコミューンみたいになってる所です。ビッグ・ピンクっていう所でそのThe Bandがずっとジャムセッションをして、そこにボブ・ディランが来たっていうのが音楽史の中の一つの伝説になっていると思うんですけども。本当にね、どんどん素晴らしいミュージシャンが亡くなっていきますので、もし彼らが来日する機会があった時は必ず行くようにしていますし、皆さんも洋服を買うとか、ちょっと高いご飯を食べるっていうのを削ってですね、ライブを観に行きましょう。
★From RN:かわうそ村
このメールは今、ベトナム、ホーチミンのタンソンニャット空港で書いています。2018年以来のホーチミンは変わらずバイクのエンジン音とクラクションの騒がしい世界でした。ベトナム人は活気ありつつ人懐っこい笑顔と少しシャイな感じが私たち日本人には好感を感じます。そんなホーチミンですが物価はかなり高くなった感があって、日本と変わらないか高いくらいになりました。
☆KUN:
ホーチミンも随分コロナ前から行っていないですけど、本当にバイクのエンジン音とクラクションが騒がしく、それが活気を出していて僕も大好きです。そんなに物価が高くなったんですか…。ベトナムは安く美味しいものが食べられるんで大好きだったんですけど、これどうなっちゃうんですかね。世界の物価高に日本だけ稼ぎの方が取り残されてるっていうか、今の円安ってこのままほっといて良いのかなってすごく思いますし、もう少し円高に振れてくれないと若い子たちがバイトして、ちょっとフラっと世界を見に行こうっていうのがやっぱり難しくなってくるんじゃないのかなと思います。
★From RN:シトラス
野村さんの最後に観た映画は何ですか?私は久しぶりに『セッション』を観ました。 最後のドラムシーンはいつ観ても痺れます。
☆KUN:
あら偶然。と言いますのも最後に見た映画っていうのは先日、サンフランシスコに行って帰りの飛行機で観たんですけど、『セッション』の監督が作った『バビロン』という映画で。3時間くらいあるんで、最近本当に時間があまり無くって長編の映画は観る気がしない。そして飛行機に乗る時もなんとか寝たいなと思っているので長編は観たくないなーなんて思いながらシスコ便が丁度朝出発で、まだ全然元気だったものですから、まぁ軽い気持ちで観てつまらなかったら寝てしまえと思ったんですが、中々3時間が1時間ぐらいに感じまして。話は「ん?」っていうところもあったんですけども、サントラのジャズと戦前のハリウッドを表すセットが本当に凄くて、よくもまあ今の時代にこんなお金と情熱のかかった映画を撮ったなーっていう感じでした。パーティーシーンのジャズとかも設定が1920年代だと思うんですけど、その時代通りにわざと作らなくって、四つ打ちのダンスミュージックとかそういうのを意識して生で作ったらしいんですよね。次にDJとかする時に全然サントラの曲とかかけられるんじゃないのかなっていうパーカッシブなスネアのドラムが入ったり、トランペットにサックスもビュンビュン唸るように鳴ってるんですよ。アッパーなジャズが聴きたい人は是非サントラを聴いてみてください。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。