ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2020/05/23
GUEST
首藤康之
DESTINATION
Theaters around the world

大分の劇場からNY、そしてパリ・オペラ座へ…。

幼い頃観た舞台の世界に魅了され、10代のはじめには単身渡米! 現地のプロに混じりレッスンを受けるなど、情熱のままにバレエの道を歩んでこられた首藤康之さんに、バレエを巡る旅のお話を伺います。

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MEMORIES

10代の頭に単身訪れたNY。劇場の隣に劇場があって、またその隣には劇場…そんな夢見ていた光景が目の前に広がっていた。オープンクラスのバレエクラスでは、前日ミュージカルに出ていたプロや、かなり年配のダンサーとも一緒にレッスンを受けた。言葉を介さずとも様々な人とコミュニケーションをとれると知った体験はとても大きかった。
20歳の時のボリショイ劇場での思い出。コール・ド・バレエながらも主役だった首藤さん。ゲネプロでとても上手く踊れ、プロデューサーにシャリアピンの使った個室を当てられるも、2幕最後で転倒。楽屋に戻ると、部屋付きのおばあさんがこんな言葉をかけてくれた。「マイヤ・プリセツカヤもデビューの時この楽屋を使って、黒鳥の出番で転んだのよ。でも彼女は偉大なバレリーナになったでしょ」
国内外の数々の舞台に立ってきた中でも、最も感動したのはパリ・オペラ座のガルニエ宮。モーリス・ベジャール氏と出会った93年だったということもあり、一層思い出深いそう。客席から見上げた天井にはシャガール。圧倒的な歴史の重みを感じた劇場。

PLAYLIST

  • Bohemian Ballet / Deep Forest
  • Dreamer / Axwell Λ Ingrosso
  • Broadway Melody Ballet / Gene Kelly, The MGM Studio Orchestra and Chorus
  • Bach, J.S.:Violin Partita No. 1 in B Minor, BWV 1002: VIII. Double / Itzhak Perlman
  • 白鳥の湖 / KRYZLER & KOMPANY
  • Open / Rhye

GUEST

首藤康之

バレエダンサー。15歳で東京バレエ団に入団。「眠れる森の美女」の王子役で主役デビュー。その後「ラ・シルフィード」「白鳥の湖」「ジゼル」などの古典作品をはじめ、モーリス・ベジャール振付「M」「ボレロ」他、ジョン・ノイマイヤー、イリ・キリアン等の世界的現代振付家の作品に数多く主演。また、マシュー・ボーン演出・振付「SWAN LAKE」にスワン/王子役の両役で主演、高く評価される。2004年同バレエ団を退団後も、ダンス「アポクリフ」(シディ・ラルビ・シェルカウイ振付/ベルギー王立モネ劇場世界初演)、「鶴」(ウィル.タケット演出・振付)、「Shakespeare THE SONNETS」他(中村恩恵振付)、ストレートプレイ「音のいない世界で」(長塚圭史演出)、「空白に落ちた男」、「ジキル&ハイド」(ソロ)、「シレンシオ」(小野寺修二演出)、「兵士の物語」(串田和美演出)、「出口なし」(白井晃演出)、KAAT神奈川芸術劇場にて自らプロデュースによるシリーズ『DEDICATED』などに出演。また、ピナ・バウシュが芸術監督のNRW国際ダンスフェスティバルなどの海外公演にも多数出演。映画「トーリ」(浅野忠信監督)、「今日と明日の間で」(小林潤子監督)、日曜劇場『99.9-刑事専門弁護』に出演するなど国内外問わず表現の場を拡げている。10年第42回舞踊批評家協会賞を受賞。12年第62回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

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ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。