ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
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ON AIR
2025/04/12
GUEST
鈴木俊貴
DESTINATION
Stockholm

シジュウカラの鳴き声研究をきっかけに世界へ。

東京大学准教授で動物言語学者の鈴木俊貴さん。鳥の声に耳を澄ましているうちにシジュウカラの言語がわかるように! 「動物言語学」の創設者として世界が注目する鈴木さんに、鳥たちの言葉の秘密、さらに、学会で訪れたストックホルムのお話などを伺います。

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MEMORIES

スウェーデンのストックホルムは、世界中の動物学者たちが集う国際学会の基調講演で長年の研究を発表し、「他の動物にもあるかもしれない言葉を皆で解き明かしましょう!」と動物言語学を提唱した鈴木さん思い出の街。ガムラスタンなど『魔女の宅急便』のモデルになったと言われる街並みも美しく、ジブリの世界に入ったような気分に。
博士課程の頃、研究室の手伝いで訪れたオーストラリア。日本にいない鳥に会えるのは勿論、都市部でも身近な距離に鳥が多く、楽しかった思い出。ちなみに向こうではオオコウモリがゴミを荒らしていて、日本のカラスにあたるような存在なのだとか。また、現地の鳥の声は響き方がまったく違い、金属音に近い楽器のような声で鳴くのだそうです。
ストックホルムのおすすめは「ヴァーサ号博物館」。1628年に沈没したスウェーデンの元海軍の船が300年以上後に引き揚げられ、組み立て直されており、その大きさと迫力に圧倒されます。1960年頃に一体どうやって沈没船を回収し引き揚げたのか、また、実際に使われた宇宙服のような当時の潜水服の展示などもに見ることができます。
フランスの言語学会から「鳥に言葉があるとはどういうことか説明して欲しい」とパリに招かれた鈴木さん。そこでの講演が、動物学と言語学の融合が起こるきっかけに。美術館巡りでは、モネやゴッホ、ダヴィンチ、マネなど「教科書で見た名作の本物がここにある!」と大興奮。さらに、現地で食べたパンのあまりの美味しさに驚愕!

PLAYLIST

  • Blackbird / The Beatles
  • I'm Into Something Good / The Bird And The Bee
  • Birds of a Feather / MOCKY
  • Messenger Birds / 葉加瀬太郎
  • Etupirka / 葉加瀬太郎

GUEST

鈴木俊貴

東京大学准教授・動物言語学者。1983年東京都練馬区生まれ。立教大学大学院にて博士号を取得後、日本学術振興会特別研究員SPD、東京大学総合文化研究科助教、京都大学白眉センター助教などを経て現職。文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本生態学会宮地賞、日本動物行動学会賞、World OMOSIROI Awardなど受賞多数。シジュウカラに言語能力を発見し、動物たちの言葉を解き明かす新しい学問、「動物言語学」を創設。2025年1月に自身初の単著となる『僕には鳥の言葉がわかる』(小学館)を出版。愛犬の名前はくーちゃん。@toshitaka_szk

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2025.04.19
GUEST
高部尚子
DESTINATION
London
4歳より小野正子に師事。1979年谷桃子バレエ団研究所入所。1983年東京新聞全国舞踊コンクール ジュニア2位、同年日本バレエ協会第1回全日本バレエコンクール第1位。1984年第12回ローザンヌ国際バレエコンクールにおいて、プリ・ド・ローザンヌ受賞。スカラーシップにて英国ロイヤル・バレエ・スクール留学。帰国後、谷桃子バレエ団入団、プリンシパルとして「リゼット」を皮切りに「白鳥の湖」「ジゼル」「ドン・キホーテ」「シンデレラ」「くるみ割り人形」「令嬢ジュリー」「テス」などすべての公演の主演を踊る。1994年文化庁派遣在外研修員としてカナダ、イギリスにて研修。1997年から2004年まで新国立劇場バレエ団において登録ソリストして、バランシン振付「テーマとバリエーション」プリンシパル、ナチョ・デュアト振付「ドゥエンデ」などを踊る。バレエ団公演以外にも出演作品は数多くその活動は多岐にわたる。1988年に松村賞、1990年に芸術選奨文化大臣新人賞、1992年にグローバル森下洋子・清水哲太郎賞、1992年に服部智恵子賞、1995年に橘秋子優秀賞を受賞している。2017年5月谷桃子バレエ団芸術監督に就任。