ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2020/09/26
GUEST
林 花代子
DESTINATION
Malta

地中海に浮かぶ、魅力がいっぱいの島国、マルタ共和国とは?

語学留学で初めて訪れたマルタに心を奪われてからというもの、現地の情報を日本に伝えるスペシャリストとして幅広く活動されているフリーライターの林さんに、マルタでゆっくりと流れる時間や、食文化、建物にみられる歴史など、様々な角度からマルタの楽しみ方を伺います。

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MEMORIES

マルタ料理は一見イタリアンのようでも、食べてみると違いが。オリーブオイル、ニンニク、トマトなどベースは同じながらも、中東やアラブで使うスパイスやハーブ、フェンネルやコリアンダーが加わり、味に奥深さを加えるのがマルタ流なんだとか。林さんのおすすめはゴゾ島にある「ボートハウス」の、シーフードプラッターと呼ばれる魚介類の盛り合わせ。魚貝をグリルし、白ワインとガーリック、ハーブなどで煮込み、店によってトマトソース味も。魚貝の出汁がつまってとても美味!
マルタを訪れたらぜひ食べたいのが、ここでしか食べられない美味しいパン! マルタでは海水から真水を作っていて、その水で作ると美味しいパンができるんだそう。同じレシピで日本で作っても、全く違う味になってしまうんだとか。そんなマルタパンは2種類。丸い形のホブスと、輪っかの形をしたフティーラ。そしてもう一つ、こちらもマルタでしか食べられないおすすめがパスティッツィ。何層にも重ねられたパイ生地に包まれたおかずパンのようなもので、おすすめの具はリコッタチーズ。たっぷりのラードでパリパリに焼き上げられたパンはちょっと高カロリーだけど、現地の人はおやつに5個ぐらい食べてしまうんだとか。
無人島を含め5つの島からなるマルタ共和国。林さんが一番好きかもしれないというのは、『時計が要らない暮らしが出来る場所』、ゴゾ島。この島には「ファームハウス」という農家の建物を改装した宿があり、プールやテラスでリゾートを楽しみつつ、当時の暮らしの風景を体験出来る。ゴゾ島にハマって急遽移住を決めたお知り合いもいるんだとか。ニワトリの声と太陽の光で起きるような、人間本来の暮らしが出来る場所。
マルタの美しい石造りの街並みが他と違うのは、マルタストーンと呼ばれる、石灰岩を含む黄金色の石。ヨーロッパっぽさと、アラブの砂っぽさも感じさせ、建物や石畳に独特の情緒を与えているマルタストーンに、窓枠の鮮やかなペンキの色が映えます。そんなマルタ島でおすすめの観光場所「パラッツォパリジオ」。元々、18世紀に建てられた聖ヨハネ騎士団団長の別宅で、1階はレストラン、2階は調度品が展示され、庭園ではガーデンウェディングも可能。その庭を眺めながら、イギリス統治時代の楽しみ方でアフタヌーンティーをゆったりと頂く…そんな贅沢な時間はいかがですか?

PLAYLIST

  • This Girl / Kungs vs Cookin' on 3 Burners
  • Kaleidoscopes / nosnow/noalps
  • BELTi / SterjoTipi
  • What If We / Chiara
  • Manta's Song / 葉加瀬太郎
  • Jghidu Kien Hawn Ragel / Corazon

GUEST

林 花代子

愛媛育ち東京在住。37歳の時に会社を辞めて行った語学留学をきっかけにマルタという国に魅了される。その後マルタを定期的に訪れ、現地やマルタ留学についての情報をブログで紹介し続け、数少ないマルタ専門ブログとして注目を集める。編集プロダクションでWEBディレクターとして働いていたが、長年の夢を叶えるべく独立し大好きな国の旅ガイド『まるごとマルタのガイドブック』(亜紀書房刊)を上梓。地中海の島国「マルタ共和国」の魅力を伝えるスペシャリストとして、執筆を中心としながらプロモーション・留学相談・講演・旅プロデュース&同行の仕事を行う。マルタ好きのための交流会やイベントも主宰するなど幅広く活動中。著書は2019年に現地マルタ観光局のMTA Malta Tourism Press Awardsデジタルメディア部門3位受賞。 kayokohayashi.com

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ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。