ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2020/10/03
GUEST
窪田ミナ
DESTINATION
Washington, D.C. / Vietnam

11歳で巨匠ロストロポービッチに招かれ、アメリカへ演奏旅行!

10代から海外で演奏活動を行い、英国王立音楽院と大学院を卒業後、イギリス国内での音楽活動を経て、現在はドラマ、舞台、アニメ、CMなど様々な分野の音楽を作りつつ、ピアニストとしても活躍されている窪田ミナさん。人生の転機となった初海外の思い出、ピアニストならではの貴重な体験など、とっておきの旅話を伺います!

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MEMORIES

窪田さんの初めての海外旅行は11歳の時。そのきっかけを作ったのは20世紀の巨匠の1人、チェリストで指揮者のムスティスラフ・ロストロポービッチ。彼が音楽監督を務めるナショナル響のコンサートに招かれて、自分の作った曲をケネディ・センターで演奏するという旅でした。子供時代に訪れた初海外の記憶は、今でも強烈に残っているそうですが、当時はまだロストロポービッチの偉大さを知らなかった窪田さん。凄く大きなおじさん! ロシア語と英語が混ざってて、凄く良い匂いがする…香水なのか、大っきくて良い匂いがする優しいおじさん。
音楽に対してはいつも真摯で、真剣でいないといけない、音楽をやるということはそういうことだ、と叩き込まれ、ご自身の基礎になっていると語るロンドン時代。そんなある日、パーティーでピアノを弾いてくれる人を探していた先生に声を掛けられ、訪れたのは、ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズの家。ウィンチェスターの家は、まるでお城のようだったんだそう。
ベトナム料理がお好きな窪田さん。現地の建築にも惹かれ、暫く前に家族旅行で行き、感じた第一印象は、優しい人が多いこと。そして首都ハノイから2時間ぐらいかけて訪れたのは、世界遺産の美しいハロン湾。大きめの船でクルーズを楽しんだ後、現地の女性が漕いでくれる小さい船に乗り換えると、洞窟などを通り抜け、手漕ぎのボートを漕ぎながら歌を歌ってくれるのですが……あまり聞かれたくないのか、小さい声で歌ってる…?? ガイドさんによると、気が向いた時しか歌わないんだそう。でも静かな湾の中で囁くように歌声が聞こえるのは、とても素敵だったとか。
ハノイの中心地で行われている水上人形劇。舞台の中に池の様に水が張られていて、人形たちが水上を動き回るような感じで劇は進みます。演目は、ベトナムに古くから伝わるお話などで、舞台音楽は生演奏!舞台の脇に民族楽器の演奏者がいて、一人で複数の楽器を操る様子も楽しくて、お値段もリーズナブルなんだそうですよ。

PLAYLIST

  • A Thousand Miles / Vanessa Carlton
  • There She Goes / Sixpence None The Richer
  • Wish You Were Here / Pink Floyd
  • Ho Cheo Thuyen Mien Bac / Huong Thanh
  • Ave Maria / 葉加瀬太郎
  • Rain / 窪田ミナ

GUEST

窪田ミナ

福岡県生まれ。4歳から音楽教室で作曲を始め、5歳からピアノを学ぶ。10歳の時、ロストロポービッチ氏のマスタークラスを受けたのをきっかけに同氏に認められ、その頃より世界各地で演奏活動を行う。1983年には米国ワシントンD.C.のケネディーセンターでのコンサートに招かれ、ロストロポービッチ氏指揮のもと米ナショナル響と自作曲を共演。その後も国内外のオーケストラと世界各国で共演。高校卒業後、奨学生として英国王立音楽院の作曲科及び、商業音楽科に入学。ニック・イングマン氏、クリス・ブラウン氏に師事し94年卒業。英国王立音楽院大学院に進み翌年卒業。在学中Lansdown Awardを受賞、Eric Coats Prizeのファイナリストに選ばれる。その後英国内にてポップスからクラシックまで幅広いフィールドのアーティストの作品に参加。2001年より拠点を日本に移し、作曲編曲家、プロデューサーの他ピアニストとしても活躍中。数多くのテレビドラマ、映画、アニメ等の音楽を担当しており、映像音楽の代表作として、テレビドラマ「ゲゲゲの女房」「山女日記」「隠蔽捜査」、映画「その夜の侍」、テレビアニメ「マクロスΔ」「ARIA」シリーズ、アニメ映画「泣きたい私は猫をかぶる」「海辺のエトランゼ」などが挙げられる。自身のオリジナル・アルバムとして『モーメント』(2008)、『Crystal Tales』(2011)、『Rain』(2020)をリリース。12月10日(木)東京オペラシティ リサイタルホールにて、ソロピアノ・コンサート「Rain ー 窪田ミナ Piano Works」を開催予定。 pyxie-llc.com/minakubota/web/

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ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。