ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2020/11/21
GUEST
Sanna
DESTINATION
Georgia

注目の旅先、コーカサス地方のジョージアへ、イメージトリップ!

今すぐは難しくても、次の海外旅行は近年注目されている国に行ってみたい! そんな方におすすめなのがジョージア。コーカサス地方にあり、ヨーロッパ、アジア、中東…さまざまな文化が交差するジョージアの都市をめぐり、ガイドブックを手がけたSannaさんに、その魅力を伺います。今後の旅の予習にぜひ!

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MEMORIES

北はロシア、南にはトルコとアルメニア、東南にアゼルバイジャン、そして西は黒海に面する国、ジョージア。古くから交易のため、多くの民族が往来してきたことと、長年にわたって周辺の大国から侵略を受けてきたという歴史もあり、様々な文化が入り交じっている様子が感じられます。首都トビリシの街並みも、ペルシャの建築物、ヨーロッパ風の建物、旧ソ連の団地のようなものなど、色々なものがミックスした印象。そんなジョージアを初めて訪れたSannaさん、物価の安さに驚いたそうで、ペットボトルの水が1本17〜18円、リンゴ1kg(!)が70〜80円、メトロの運賃も17〜18円だったんだとか。
伝統文化に触れたいなら、おすすめはジョージアンダンスとポリフォニー。それぞれ民族衣装に身を包み、男性はダイナミックに、女性は優雅な躍りが有名なジョージアンダンスは必見。そして、3パートに分かれ、バンドゥーリという民族楽器を弾きながら歌うポリフォニーは、2001年にユネスコ「世界無形文化遺産」として登録されました。レストランやワイナリーでも聴くことができますが、ステージを観てみたい方は、オペラ・バレエ・シアターで700〜5,000円で観られるそうです。
ジョージアの食は日本人の口に合うと言われています。モンゴル支配の時代に伝わったと言われている、餃子のような、小籠包のような、ヒンカリー。チキンをガーリック入りのクリームソースで煮込んだシュクメルリ。さらに、ハチャプリというパン(ハチャ=チーズ、プリ=パン)は、地方によって色んなタイプがあって、例えば、ボート型のパンの中にチーズや卵が入ったアジャルリ・ハチャプリは、黒海沿岸地域の名物なんだそうです。
8000年前からワイン作りが行われ、ワイン発祥の地と言われるジョージア。その伝統的な製法は独特で、クヴェヴリという大きな瓶を地面に埋め、その中で発酵させるというもの。こちらも、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。ちなみに発酵の際に残る果皮などの沈殿物をチャチャと呼び、その沈殿物を蒸留したお酒も作られています。その蒸留酒の名前もチャチャ。名前の響きはかわいいですが、そのアルコール度数は40度以上。Sannaさんも現地でチャレンジした時は、すぐあとに甘いジュースを飲むといいよと勧められたんだとか。

PLAYLIST

  • A Love Like That / Katie Melua
  • ペドラーズ / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • My Georgia / Zura Beniaidze & the Ensemble Khada
  • Drinkin' Wine / G. Love
  • 匠の蔵 / 葉加瀬太郎
  • The Journey / Tom Misch

GUEST

Sanna

出版社勤務などを経てフリーライターに。主に旅や街歩きの記事を書く。これまでに訪れた国は約70カ国。著書に『スウェーデン 森に遊び街を歩く』『バルト三国 愛しきエストニア、ラトビア、リトアニアへ』『ブルガリア 悠久の時を刻む』(すべて書肆侃侃房)、『はじめて旅するジョージア』(辰巳出版)がある。

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。