ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2021/07/10
GUEST
前田有紀
DESTINATION
Cotswolds

イギリスで心動かされた、人の暮らしと花と緑との距離。

アナウンサーとして10年間勤務した後「お花に関わる仕事をしたい」という想いでイギリスに留学した前田有紀さん。コッツウォルズの思い出をはじめ、イギリスで感じた自然との暮らし、さらに初めての一人旅、モンゴルでの体験についても伺います。

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MEMORIES

花に関わる仕事を調べていると避けては通れないイギリス。その中で、中世からの街並みが残るコッツウォルズという地方を知り「この目で見てみたい!」とインターン募集に申し込み、いざ渡英。ハチミツ色のコッツウォルズストーンを使った石造りのお家が並ぶ景色は、まるで夢のよう。ホームステイ先ではキッチンガーデンで育てた野菜が夕飯に出てきたりと、イギリスの人々の暮らしに花や緑が自然な形で取り入れられているのが新鮮だったとか。
前田さんのインターン先は、コッツウォルズの西の方、ホームステイ先から徒歩20分ぐらいのところにあるスードリー城。そこでバラの庭のメンテナンスなどを教わったそう。職場には男性ガーデナーが多く、皆ハーブが好きで、ちょっとした休憩には「ハーブティー飲もうよ!」。老若男女関わらず花や緑が好きで、なにかあれば「いいから、お茶にしましょう」。休息と庭がセットになっているのも、とても素敵に感じたそうです。
以前の仕事では日を浴びることもなく会社に行く日も多かった中、フットパスという自由に入れる牧草地に羊がいっぱい居る中をかき分けて通勤している自分がおかしくもあり、嬉しくもあり、前田さん曰く「人生最高の通勤路」。その途中に当時あったのが日本人家族が経営するティールーム「JURI'S TEA ROOMS」。毎日力仕事で汗だくになっては、そこでのお茶とスコーンに癒やされたそう。ちなみにイギリスのティールームの称号「TOP TEA PLACE 2008」を外国人で唯一受賞したこのお店、現在は日本橋三越に入っているそうです。
初ひとり旅は高校生の時。小学校から乗馬を習い、柵の中を走る窮屈さを感じていた前田さん。「一度柵のないところを走ってみたい!」とモンゴルへ。自然のほかは何もない大草原に豊かさを感じ、夜になると空が全て星!流れ星がビュンビュン飛ぶ様子は圧巻で、地面からはハーブの香りが……そんな手付かずの自然を初めて体験した思い出の場所は、いつかまた家族で行きたいところだそうです。

PLAYLIST

  • Flowers In The Window / Travis
  • English Rose / Ed Sheeran
  • In A Tree / Priscilla Ahn
  • ひまわり / 葉加瀬太郎
  • FLOWERS / WONK

GUEST

前田有紀

フラワーアーティスト。10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズの古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。自身のフラワーブランドguiを立ち上げ、2021年4月、初めての店舗NURをオープン。gui-flower.com

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ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。