ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2021/08/07
GUEST
岩合光昭
DESTINATION
A world trip to meet animals

動物たちとの邂逅を求め、世界を巡る旅。

世界中あらゆる地域で野生動物や大自然を撮影し、また、人間にとって身近なイヌやネコも撮り続けている動物写真家の岩合光昭さん。地球の極地から、サバンナ、島、海、インドのジャングルなど……これまで数え切れないほどの地を訪れてきた岩合さんに、世界中の動物に出会う旅のお話を伺います。

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MEMORIES

初めての海外は19歳の時に訪れたエクアドルのガラパゴス諸島。事前に読んだダーウィンの本には“奇異な動物が沢山居る”という風に書かれていたが、実際に目にした光景は、イグアナもゾウガメも、その場所に調和して暮らす様。むしろ人間である自分たちの方に違和感を覚えつつ、海に潜れば、自分一人のはずが誰かが後ろから肩を叩く。振り返るとアシカだったそう。
ブラジルのアマゾンの南に位置する世界最大の湿原、パンタナール。アマゾンでは実は野生動物の写真を撮るのが難しく(見つかれば身に危険が迫る動物たちばかりなので)パンタナールで撮った写真がアマゾンとして発表されている場合も多いのだとか。写真集「PANTANAL」の裏表紙になった写真では、ワニと夕日をフレーム内に収めるため、手が届く所まで近寄って撮ったそう。
今一番気に掛かっている場所は、昨年ロックアウト前にベンガルトラの撮影で訪れていたインド。20世紀はじめ10万頭いたベンガルトラは、乱獲により今は約3000頭にまで減ってしまっている。トラを探すには、まず最初にパグマーク(足跡)を探し、さらに鳥の鳴き声や草食動物の警戒音をヒントに森を歩いて行くのだとか。
ネコが幸せそうな土地で思い出される一つに、インド洋に浮かぶ島、ザンジバルがある。今も残るフレディ・マーキュリーの生家(彼はネコ好きで知られる)の周りにもネコがたくさんいて、小さい時からネコ好きの必須条件みたいなものが島にあったのでは?と。浜に居ても邪魔者扱いされず、まるでリゾートのようにネコが横たわる光景がザンジバルの砂浜では見られるそう。

PLAYLIST

  • The Animal Song / Savage Garden
  • Galapagos / Lassen
  • The Big Blue Overture / Eric Serra
  • Tiger In The Rain / Michael Franks
  • Etupirka / 葉加瀬太郎
  • You're My Best Friend / Queen

GUEST

岩合光昭

1950年東京生まれ、動物写真家。野生動物の息吹を感じるその写真は、世界的に高く評価されている。半世紀以上続けているネコの撮影にも力を入れ、2012年、NHK BSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」が放送開始。『ねこ』『ふるさとのねこ』『ねこの京都』『岩合光昭の世界ネコ探し』『こねこ』『岩合さんちのネコ兄弟 玉三郎と智太郎』他、著書多数。2019年「ねことじいちゃん」、2021年「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」で映画監督をつとめる。 岩合光昭 オフィシャルサイト

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ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。