ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2021/09/18
GUEST
庄司夏子
DESTINATION
Hong Kong

幻のケーキ“フルール・ド・エテ”を生み出したシェフが香港で受けた刺激とは?

若手でありながら世界を舞台に活躍するフレンチレストラン「été」のオーナーシェフ庄司夏子さんに、アートのようなケーキ“フルール・ド・エテ”の誕生秘話、さらに、尊敬するシェフがいるという香港のお話や、コペンハーゲンでの絶品グルメ体験など、美味しいものと一緒に巡る旅のお話、伺います。

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MEMORIES

3年ほど前、お客様に勧められ行った香港で、女性シェフにインスピレーションを受けた庄司さん。『TATE Dining Room and Bar』のヴィッキー・ラウシェフの料理に感動すると同時に、そこには当時の日本では信じられない光景が。調理場の脇に子どもをあやすスペースがあり、旦那さんとスタッフが皆で一丸となってお子さんの面倒を見ながら仕事を両立されている姿に感銘を受けたそうです。
同じく香港で訪れた『Belon』は、クラシックなフレンチをベースにしたお店。そこで出会ったのは、とても丁寧に料理に向き合うイギリス人のダニエルシェフ。彼は常に調理場に居て、たまにお客様に挨拶に出る。シェフという地位を獲得してもひたむきにお料理に向き合う、当たり前のようで難しいことをやっていた彼の料理には、人柄を感じたそう。因みにダニエルさん、現在は丸の内のフォーシーズンホテルのシェフとして活躍中だそうです。
起業して自分のお店を出したとき、どうしても行ってみたかったのが名店『noma』。初めて一人で飛行機に乗りコペンハーゲンへ。そこで食べた料理は、1皿1皿のディティールが細やかで美しく、日本人にも馴染む味が多い印象。そしてnomaと言えば、意外な食材。樹液、蟻、雑草……インスタグラムを通して見ていた世界を実際味わってみると、エビの上に酸味のする蟻が。蜜を蓄える蟻がデザートに使われていることもあるらしく、庄司さん曰く「常識ってなんだろう?」と思ったそう。
女性がとても働きやすい環境を実現しているということで注目しているアイスランド。日本は実際のところ“女性は家で家事と子育て”という感覚がまだまだ根付いている中、アイスランドは企業の役員も半数近くが女性。育児休暇も取りやすい環境を実現している。もし自分が子育てなどで一線を休むとなった時、遅れをとってないか気になって復帰が難しいと感じる現状、ブランクの劣等感を感じさせずに女性の働き易さを実現している国として、とても気になっているそう。

PLAYLIST

  • Beating Hearts / Paige & Nikki Era
  • Something Has to Change / The Japanese House
  • Memories / Maroon 5
  • While We Wait / Dominique Fils-Aimé
  • ロマンス(ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 第2番より) / 葉加瀬太郎
  • History of Touches / Björk

GUEST

庄司夏子

1989生まれ。24歳の時「été エテ」オープン。日本人女性シェフとして初めてAsia’s best pastry chef受賞。2021年Asia’s best restaurants top100にランクイン。また次世代を担う35歳以下の食にまつわる若手リーダーを選出する50NEXTでは日本から唯一選出される。ete.tokyo

MESSAGE

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。