ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2022/02/12
GUEST
山瀬理桜
DESTINATION
Norway

ノルウェー生まれ、共鳴弦と奏でるハルダンゲルヴァイオリンのしらべ。

ヴァイオリニストであり、ハルダンゲルヴァイオリニストでもある山瀬理桜さん。縁あってノルウェーと出会い、国の文化や人々を知るにつれ、ノルウェーという国、そして民俗楽器ハルダンゲルヴァイオリンの虜に。そんな山瀬さんに、楽器の魅力やノルウェーで培われた文化について、さらに、世界幸福度ランキングで上位に輝くノルウェー流「幸せ」のあり方についてなど伺います。

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MEMORIES

大学を卒業した年に、ピアニストであるお姉さんと一緒にコンサートをした思い出の場所、ムンク博物館。当時、美術館内にあったホールで日本人として初めてコンサートをすることになった山瀬さん。ムンクの絵に囲まれての演奏は、とても贅沢な時間だったそう。
ノルウェーを訪れたらぜひ見たいのが、世界遺産でもあるフィヨルド。ハルダンゲルヴァイオリンの故郷、ハルダンゲル地方でももちろん、美しいフィヨルドが見られる。高い山や崖、氷河などの自然が作り出す絶景は、いつ訪れても同じ風景が見れないほど変化が激しいながらも、まるで神様が住んでいるような神々しさ。ノルウェーを代表する作曲家グリーグもその土地を愛し、そこで沢山の名曲を生み出したのだそう。
ハルダンゲルフィヨルドの真ん中に位置するホテル「ウレンスヴァングホテル」は王室御用達で、特に女王様が愛用されているそう。また、初代オーナーとグリーグの親交が深かったこともあり、庭先にはグリーグの作曲小屋が移築、展示されている。ホテルからフィヨルドの対岸となるウトネには「ハルダンゲル民俗博物館」があり、最古のハルダンゲルヴァイオリンのほか、民俗楽器を多数見ることができます。
ノルウェーの食というと、鱒やラム、フィヨルドロブスターなどが有名。調理法としてはグリルが一般的な中で、最近はSUSHIブームの影響で生食も少しずつ増えてきているのだとか。山瀬さんが葉加瀬さんにオススメしたいのは、ハルダンゲル地方の伝統料理「子羊の頭」! 子羊の頭を2回ほどボイルして塩で味付けしたもので、ノルウェーでよく飲まれているお酒「アクアビット」と一緒に頂くと美味。アクアビットの土地のハーブが使われたスッキリした味がとてもよく合うのだとか。

PLAYLIST

  • The River / AURORA
  • Thank You for the Music / 山瀬理桜
  • 朝≪ペール・ギュント第1組曲より≫ / 山瀬理桜
  • One pint of Love / 葉加瀬太郎
  • Eple / Röyksopp

GUEST

山瀬理桜

マレーシア クアラルンプール生まれ。1992年から国内オーケストラと共演し、ノルウェーの「ムンク美術館内ホール」をはじめ、日本と北欧を中心にコンサートツアーを開始。現地ノルウェーでは「山瀬理桜が演奏を始めると、教会がスイングする」という新聞見出しまで書かれるほど、彼女が奏でるヴァイオリンとハルダンゲルヴァイオリンは、楽しく軽快に、そして時には哀愁ある音色で各国の人々を魅了する。北欧メディアでは常にエンターテイメント情報のトップに取り上げられ、日本でもTV出演や、朝日新聞「天声人語」、日経新聞の文化面等の各メディアで紹介。グリーグメモリアルの2007年には、ハルダンゲルヴァイオリン使用日本初演となる音楽劇「ペールギュント」を、国内のオーケストラと多数共演し好評を得た。CDはビクターエンターテイメントより「ゴールデンオーロラ」「クリスタル・ローズ・ガーデン」「フィヨルドの愛の唄」を発売。三鷹の森「ジブリ美術館」にて期間公開中の、宮崎駿監督の短編アニメ「水グモもんもん」の音楽監督(作曲&演奏)を担当し、スタジオジブリ作品「ゲド戦記」にもハルダンゲルヴァイオリン演奏で参加。また、演奏活動だけでなく文化交流にも力をいれ、2009年12月には北欧文化を日本に紹介する組織「日本ハルダンゲルクラブ」の理事長に就任。西ノルウェーハルダンゲル自治区から「Good-will ambassador of Hardanger(ハルダンゲル親善大使)」に任命された。

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.11.30
GUEST
森百合子
DESTINATION
Copenhagen
ライター・エッセイスト。北欧の暮らしやインテリア、旅をテーマに執筆。主な著書に『3日でまわる北欧』シリーズ(トゥーヴァージンズ)、『北欧のおもてなし』(主婦の友社)、『日本で楽しむ わたしの北欧365日』(パイ インターナショナル)など。近刊『探しものは北欧で』(大和書房)では、20年近く通う北欧の町や旅の様子をエッセイで綴っている。北欧食器とテキスタイルの店『Sticka スティッカ』も運営。インスタグラム HP:北欧BOOK