ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2022/04/09
GUEST
蓮沼執太
DESTINATION
New York

環境から生まれる〈音〉を巡る旅。

音を採集するフィールドレコーディングから音楽家の道へ進み、幅広い音楽的アプローチで注目される蓮沼執太さん。かつて暮らしたニューヨークの音風景や、心を打たれたケニアでの音楽体験など伺います。お楽しみに!

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MEMORIES

31歳の時、アジアン・カルチュラル・カウンシルのグランティとして半年間NYへ。滞在中はひたすら街の音を録っていたという蓮沼さん。意外と狭いため中心部は歩いて回れるNYの街は〈都市と自然〉が近く、また様々な言語が聞こえてくるので〈人の活動音〉も面白かったそう。アーバンな音、ずっと鳴ってるタクシーのクラクション、少し北に行けば自然の音も豊かで、多種多様なものが詰まった街という印象。
マンハッタンよりローカル感がありフランクな空気が残る地区、ブルックリン。そこでのお気に入りスポットは、Pioneer Worksというアートスペース。ギャラリーやラボラトリーが入った施設で、有名から無名まで、幅広い出演者のコンサートも開かれているそう。ちなみに、2018年には蓮沼さんも個展と、U-zhaanさんとのパフォーマンスを行いました。
ブルックリンのカフェは、「下町でいうところの銭湯みたいなもので、この時間にはあの人がいるのね、という感じ」。よく行っていたのはアトランティックアベニューにSwallow Cafe。雰囲気もよく店員さんも気さくで、一日の始まりに行くとやる気が出るスペースだったのだとか。
アーティスト・イン・レジデンスで訪れたケニアのナイロビ。アフリカ最大と言われるスラム街の中のプレハブ小屋のようなアートスペースで見学していると、急に何かの容器を叩いて音を出し始めた人が…すると皆も手を叩いたり歌ったり、周りにいた子ども達も、外のゴミから拾った缶に小石を入れた即席のシェイカーなどを持ち寄り、気付けば30人ぐらいの大アンサンブルに! 生活の中で立ち上がる音楽を目の当たりにし、グルーヴの中で圧倒されたそう。

PLAYLIST

  • New York City / AmPm
  • HOLIDAY / 蓮沼執太フィル ft.塩塚モエカ
  • Between Here and There / 蓮沼執太
  • Symphonic Another Sky / 葉加瀬太郎
  • Go Around / 蓮沼執太 & U-zhaan

GUEST

蓮沼執太

音楽家、アーティスト。1983年、東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織して、国内外でのコンサート公演を開催する。映画、ドラマ、舞台、ファッションなど、多くの音楽制作を展開している。また個展形式での展覧会、プロジェクトを行っている。2014年にアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)グランティでアメリカ・ニューヨークへ。 2017年に文化庁・東アジア文化交流使に任命され中国・北京へ。主な音楽アルバムに『NHK DRAMA "KIREINOKUNI" ORIGINAL SCORE』(2021)など。主な展覧会に『Compositions』(Pioneer Works, NY、2018)、『 ? ing』(資生堂ギャラリー、2018)など。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

MESSAGE

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.11.30
GUEST
森百合子
DESTINATION
Copenhagen
ライター・エッセイスト。北欧の暮らしやインテリア、旅をテーマに執筆。主な著書に『3日でまわる北欧』シリーズ(トゥーヴァージンズ)、『北欧のおもてなし』(主婦の友社)、『日本で楽しむ わたしの北欧365日』(パイ インターナショナル)など。近刊『探しものは北欧で』(大和書房)では、20年近く通う北欧の町や旅の様子をエッセイで綴っている。北欧食器とテキスタイルの店『Sticka スティッカ』も運営。インスタグラム HP:北欧BOOK