ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2022/10/01
GUEST
齋藤精一
DESTINATION
New York

旅することで上がる「解像度」とは?

パノラマティクスを主宰する、クリエイティブディレクターの齋藤精一さん。建築デザインをアメリカのコロンビア大学建築学科で学び、2000年からNYで活動をスタート。建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数作り続けています。現在の活動につながるニューヨークでの経験や、モノづくりに向き合う想い。さらに、齋藤さんがプロデュースする、自然を感じる芸術祭についても伺います。

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MEMORIES

コロンビア大学に入り、6年暮らしたNY。最初は「地球の歩き方」を片手に歩くも、大学のあるエリアはセントラルパークより北で、当時のガイドマップに載っていない場所。すでに安全ではあったがハーレムも近く、全部が手探りのなか英語も通じず。運良く日本人の学生と出会ったのを機に一気に世界が広がり、振り返ってみれば思ったよりも生活がし易い街という印象だったそう。
建築事務所で働いていた頃はまだ貧乏で、日本より賃金は高いが、その分アパート代も高く、食費が殆どない毎日。ピザを食べるか自炊をするか……そんな中で思い出深いのは、ニューヨーカーも殆ど知らないような近所のレストラン『Max SoHa』。そこに給料日に20ドルを持って行くのが楽しみで、月に1回は通ったそう。
今年3回目の開催となる「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」(9/17〜11/13)。奈良県南部東部の吉野町、天川村、曽爾村、それぞれのエリアが舞台となる芸術祭で、ポスターに使われたのは曽爾村にある屏風岩(びょうぶいわ)。各エリアを自分の脚で歩いて巡るうち段々自然と一体になり、目も慣れてくると、最後は不思議なことに「これも作品かも?」と、どれがアートか分からなくなってくるのも面白いのだとか。

PLAYLIST

  • Design / Cory Wong ft.Kimbra
  • Ordinary Pleasure / Toro y Moi
  • Moving Men / Myd & Mac DeMarco
  • Open Doors / 葉加瀬太郎
  • New York / Ed Sheeran

GUEST

齋藤精一

パノラマティクス主宰でクリエイティブディレクター。1975年 神奈川県生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からニューヨークで活動を開始。Omnicom Group傘下のArnell Groupにてクリエイティブ職に携わり、2003年の越後妻有アートトリエンナーレでのアーティスト選出を機に帰国。2006年株式会社ライゾマティクス(現:株式会社アブストラクトエンジン)設立。社内アーキテクチャー部門『パノラマティクス』を率い、行政や企業などの企画、実装アドバイザーも数多く行う。2018-2022年グッドデザイン賞審査委員副委員長。2025年大阪・関西万博People’s Living Labクリエイター。

MESSAGE

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。