ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2023/05/13
GUEST
鮫島弘子
DESTINATION
Ethiopia

エチオピアで叶えたい夢。

株式会社andu ametファウンダー／デザイナーの鮫島弘子さん。とあるきっかけでエチオピアを訪れた鮫島さんが立ち上げたのは、現地のレザーを使ったラグジュアリーな製品を販売する会社。エチオピアに暮らしながら感じる現地の魅力と不思議……知られざるエチオピアを案内していただきます！

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MEMORIES

人類発祥の地と言われるエチオピアは、長い歴史で植民地化されたことがなく、ヨーロッパにキリスト教が渡るより前からあるエチオピア正教など、独自の文化が現代に残ります。グレゴリオ暦と7年違うエチオピア暦では、今年は2016年。9月12日が元旦に当たり、1ヶ月は30日で、帳尻を合わせるために5日間しかない13ヶ月目があるそう。時計も、朝の7時が1時で、昼の12時は6時、夕方の12時に一日が終わります。
80の民族があるエチオピアゆえ、「andu amet」の現地スタッフ18名は言語も宗教もさまざま。扱っているエチオピアシープスキンは柔らかく丈夫で、革業界では最高峰のレザーとして認知され、高級車のシートやハイエンドなヘッドホンのイヤーパッドに使用されているそう。また、銃弾をアップサイクルして作ったジュエリーには「人を悲しませるものを人を輝かせるものに変えてしまおう」という想いが込められています。
無形文化遺産も含めると、エチオピアはアフリカ大陸で最多の世界遺産を持ち、その一つがラリベラの岩窟教会群。一つの岩をくり抜いて造られた教会で、上から見ると十字架の形をしています。また鮫島さんが印象深かった地は、国境沿い最北の町、ティグライ。見渡す限り何もない大草原に、真っ白な民族衣装を着た人々が生活しています。
初の一人旅はネパール。文化や色彩、出会った人々など印象深い旅で、ショッキングだった体験も。現地で仲良くなった人がガイドをしてくれたときのこと。とても知的だった彼がカーストが下の人とすれ違った途端、慌てて「あの子と触れたら家には帰れないし、家族にも怒られる」と、むき出しの嫌悪で話したとか。想像ができない価値観にショックを受けると同時に、ネパールのリアルと、それを否定もできない現実に直面し、世界を知らないことを強く感じたそうです。

PLAYLIST

  • Bayish / Dagi D
  • Anurognal Cherinetih / Tewahedo Mezmur feat. Mirtnesh Tilahun
  • Fetsum Fetsum (Terulegn tolo) / Girma Beyene & Akale Wube
  • TUNISIAN SUNSET / 葉加瀬太郎
  • Gera Geru / Gigi

GUEST

鮫島弘子

株式会社andu ametファウンダー／デザイナー。JICAボランティア、CHANEL株式会社等を経て、2012年株式会社andu ametを日本に、2015年atelier andu amet P.L.Cをエチオピアに設立。世界最高峰のレザーと称されるエチオピアシープスキンを贅沢に使用した、バッグやファッションアイテムを手がける。現在はエチオピアをベースに、アフリカ各国を飛び回る日々。APEC Young Innovator Award、カルティエ チェンジメーカーオブザイヤー、日経ウーマンオブザイヤー特別賞等受賞。カンブリア宮殿、ワールドビジネスサテライト等出演。

MESSAGE

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ON AIR
2024.12.14
GUEST
ゆうすけ
DESTINATION
Uzbekistan
旅行作家。1969年、和歌山県白浜町生まれ。東京在住。高校時代から自転車旅行を始め、26歳から世界一周へ。無帰国で7年半かけ、約9万5000km、87ヵ国を走る。帰国後、専業作家に。自転車、旅行、アウトドア雑誌等への連載ならびに寄稿のほか、国内外での食べ歩きの経験を活かし、食の記事も多数手がける。世界一周の旅を綴った『行かずに死ねるか！ ――世界9万5000km 自転車ひとり旅』（幻冬舎文庫）など著書多数。全国の学校や企業で「夢」や「多様性理解」をテーマに講演も行う。