ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2023/06/10
GUEST
AKI INOMATA
DESTINATION
NY

世界のアートの中心地、NYのスピード感とは?

生き物とのコラボレーションという予測不能なテーマ制作で、国内外から注目されているアーティストのAKI INOMATAさん。アーティスト活動を通して訪れた、NY、ロンドン、ナントの街の思い出、さらに、ユニークで美しい作品に秘めた想いとは!?

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MEMORIES

転機となったのはアジアン・カルチュラル・カウンシルの助成金で滞在したNY。アートとの新しい出会いやキュレーターへのプレゼンの機会、展覧会のきっかけなどを得たことで、アーティスト活動が進み始めたそうです。日本より多様で量もとても多いアートシーンで、歴史的なジャンルを一望できたのも良い体験だったとか。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)に展示されている「進化への考察 #1:菊石(アンモナイト)」は、実際には絶滅したアンモナイトと、同じ祖先を持つタコを、3DプリントやCTスキャンを使って時空を超えて出会わせるという作品。NY滞在時に紹介してもらいながら会えなかったキュレーターと帰国後に日本で会えた際、ミラノ・トリエンナーレへの出展が決定。そこでの評判を受け、MoMAで凱旋が実現しました。
ロックダウンの時期からの延期を経て、今年3月に個展を開催したロンドン。会場は、日本人の作家を代わる代わる紹介している大和日英基金。その脇にある緑豊かなリージェンツパークでは、都会の中にもかかわらず様々な鳥がいることに驚いたとか。すぐ近くのメリルボーンハイストリートではショッピングを楽しめます。
ナント美術館で個展を開くため訪れた、フランスのナントの街。元々は工業地帯で、廃れて廃工場だらけになってしまっていたのを、美術での再生に成功した街としても知られています。街の真ん中にあるナント島には、大きな機械仕掛けのアートを作る集団ラ・マシンが手掛けた遊園地も。

PLAYLIST

  • Animal Spirits / Vulfpeck
  • Je veux / Zaz
  • Octopus’s Garden / The Beatles
  • Ammonite / 葉加瀬太郎
  • Country House / Blur

GUEST

AKI INOMATA

アーティスト / デジタルハリウッド大学大学院特任准教授 2008年東京藝術大学大学院 先端芸術表現専攻修了。東京在住。生きものとの関わりから生まれるもの、あるいはその関係性を提示している。主な作品に、「やどかりに『やど』をわたしてみる」(2009-制作中)、「犬の毛を私がまとい、私の髪を犬がまとう」(2014)など。主な個展に、十和田市現代美術館(2019年、青森)、北九州市立美術館(2019年、福岡)、ナント美術館(2018年、フランス)。国際展・グループ展に、「あいち2022」(2022年、名古屋)、「Broken Nature」ニューヨーク近代美術館(2021年、米国)、第22回ミラノ・トリエンナーレ(2019年、トリエンナーレデザイン美術館、イタリア)、タイ・ビエンナーレ2018(クラビ)など。作品の主な収蔵先に、ニューヨーク近代美術館、南オーストラリア州立美術館、金沢21世紀美術館、北九州市立美術館など。

MESSAGE

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。