ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2023/06/17
GUEST
成田悠輔
DESTINATION
America, Peru and Bulgaria

成田さんが旅に出た理由。そして現地での出会いとは?

日米や多くのメディアをフットワーク軽く行き来する経済学者の成田悠輔さん。2011年から拠点を置くアメリカ、放浪の旅に出たペルー、友人に誘われた夏のブルガリア、一人旅をしたモロッコなど、成田さんがさまざまな文化圏を旅し、いま改めて感じる「観光」の大切さとは?

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MEMORIES

2011年にマサチューセッツ工科大学の大学院に進み、ボストンの街で5年暮らした後、ニューヘイブンで7年ほど過ごし、現在も日本とアメリカを行き来する成田さん。留学先にアメリカを選んだのは、研究や科学技術面で圧倒的に強く、人材が集まるから。成田さん曰く、アメリカは交通や医療、教育など社会全体のインフラはうまく整っていない反面、IT、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、大学など一部の業界だけが異常にうまくいっており、その分野がGDP成長を牽引しているのだとか。
去年の年末に訪れたペルー。友人と話の流れで、なんとなく放浪の旅に出た成田さん。敢えてインカ帝国のマチュピチュ遺跡がある南のエリアと逆の、コロンビアと接する北側、アマゾンの方へ。リマから飛行機で着いたアマゾン川近くの港街では、湿度も気温も高い中、路上で生魚が売られ、またメインの交通手段であるHONDAのトゥクトゥクで突然のスコールに遭い水浸しになる体験も。アマゾン川ではベニヤ板で作られたような木のボートであわや遭難の危機に。
ブルガリア生まれの友人の「来るべきだ」という言葉をきっかけに、ブルガリア中をロードトリップに連れられたコロナ禍前の夏。首都ソフィアからスタートして、友人の実家のおばあちゃんを訪ね、彼女の小さなイチジク農園で収穫をし、イチジクジャムをもらい、さらに奥地ではブルガリア人の友人たちの結婚式に乱入……結果的に現地の生活に入る旅を漫喫した成田さん。フレッシュなチーズや、トマトとキュウリのサラダなど、ソウルフードが美味しかったそうです。
日本で学生だった頃、エキゾチックな香りがする場所に行きたいと、モロッコで開かれる学会を見つけ一人旅へ。学会は閑散としていたものの、貴重な体験も。首都から飛行機で移動する予定が、空港カウンターの列が進まない。見るとカウンターのスタッフが業務拒否をしていて、焦ったり怒ったりする乗客達を全てシャットアウト。そのまま飛行機が出発するという、日本ではまず見ないストライキを目の当たりに。世界の多様さ、日本の特殊さが、旅をすることで分かったそう。

PLAYLIST

  • I Ain’t Worried / OneRepublic
  • AMERICA HAS A PROBLEM / Beyonce feat. Kendrick Lamar
  • Samurai 45 / MIYAVI
  • Prep! / 葉加瀬太郎
  • Lovers in Japan (Osaka Sun Mix) / Coldplay

GUEST

成田悠輔

専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザイン。ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、多くの企業や自治体と共同研究・事業を行う。混沌とした表現スタイルを求めて、報道・討論・お笑い・アートなど様々なテレビ・YouTube番組の企画や出演にも関わる。著書に『22世紀の民主主義:選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』など。

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。