ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2023/08/12
GUEST
山中惇史
DESTINATION
Italy

音楽と料理を巡る旅。

ピアニストで作曲家の山中惇史さん。お仕事で訪れた海外で、音楽以外に料理の勉強も欠かさないという山中さんは、イタリア短期留学の間にも料理教室にも行くほどの料理好き! さらにフランスでも現地の方と一緒に料理をするなど、ローカルな家庭料理との出会いを大切にする旅で触れた食文化とは?

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MEMORIES

ヴァイオリン講習会の公式ピアノ伴奏者として、イタリアのクレモナに行ったときのこと。実はヴァイオリンも弾く山中さんは、街中がヴァイオリン工房で溢れ、ストラディヴァリウス博物館もあるクレモナに大興奮。そんな中ばったり出くわしたのが、自分が使っているヴァイオリンの製作者の工房。店が休みの日だったので、ネットで連絡してみたところ、翌日、会って一緒に写真も撮ってもらったそう。
講習会の修了発表会では、音がとてもよく響く教会で演奏することに。その天井近くには柩が置いてあり、ガラスの中にはミイラが……。「ちょっと怖いなぁ……」と思ったものの、演奏曲も多かったので、一人で居残り、夜までミイラと二人で練習した思い出が。
料理好きの山中さん。イタリアのナポリで地元のマンマからミートローフやソレント風ニョッキなどの家庭料理を教わったところ、その豪快さにびっくり! ミートローフは大量の油とブロード(イタリアの出汁)をたっぷり使って蒸し焼きに。水分が蒸発したら、フライパンに残った脂を焼いた肉に全部吸わせてサーブ!
アンヌ・ケフェレックさんに師事する山中さんは、毎年勉強のためにパリへ。現地では、日本の感覚で“ちゃんとしたお昼ご飯”を食べようと思うと最低25ユーロ(3000〜4000円)、ラーメンも最低15ユーロ(約2000円)するため、滞在中は自炊生活。初めてパリに行ったときは、どこを見ても美しい街というイメージとのギャップも感じたものの、通う内に文化の違いも含めて好きになったそう。

PLAYLIST

  • Tu, lo E Domani / Joe Barbieri
  • 愛の喜び / DOS DEL FIDDLES with 山中惇史
  • Sadeness / Enigma
  • CHEEKY CLUB / 葉加瀬太郎
  • ニュー・シネマ・パラダイス・メドレー / 上野耕平&山中惇史

GUEST

山中惇史

東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、同大学音楽研究科修士課程作曲専攻を修了。後に同大学器楽専攻ピアノ科卒業。第26回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第1位受賞。またピアニストとしては2018年にリサイタル・デビュー。共演者としても絶大なる信頼を置かれる。2020年にピアニスト・作曲家の高橋優介とのピアノデュオ『176』(アン・セット・シス)を結成。自らの編曲によりオーケストラ作品の演奏に挑み、第1弾として『レスピーギ/ローマ三部作』をメインに演奏会を開催。最新アルバムは『ジョン・ウィリアムズ・ピアノコレクション』。2021年には、ピティナ・ピアノコンペティション特級新曲課題曲、朗読音楽劇「シャーロックホームズ」(主演・山寺宏一、脚本/演出/構成・野坂実)の作曲を担当、セントラル愛知交響楽団定期公演に招かれリスト/ピアノ協奏曲第1番を演奏など、活動は多岐にわたる。

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ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。