シマ唄を届けに、奄美大島から東京、そしてNYへ。

奄美民謡“シマ唄”をルーツにもつ、シンガーの城南海さん。城さん自身の「好き」が仕事につながった韓国や、世界の中心を感じたニューヨークの旅、さらに、ふるさと奄美大島の魅力も伺います。

MEMORIES

: 韓国の歴史ドラマが好きだった城さん。主題歌の日本語カバーを担当することになり、現地でのレコーディングや、撮影ロケ地を訪ねたり、監督インタビューなども経験されたりしたのだそう。広大な敷地に朝鮮時代の生活の様子を見られるよう宮廷や民家が再現された「韓国民俗村」は、観光にもおすすめ。

: 2010年には上海万博でのイベントに出演、その後もツアーなどで中国を訪れている城さん。デビュー曲「アイツムギ」の北京語バージョンを現地で歌ったことも。

: デビューした年に初めて行ったNY。憧れの摩天楼に感動し、翌年再び訪れた際には、世界の民族楽器が集まる店でロケをしたり、自由の女神に行けたりもしたそう。さらに、たまたま入ったアイリッシュパブでステージに誘われ、アイルランド民謡に歌詞を付けたオリジナル曲を歌った思い出が。

: 城さんのお父さんも観光ガイドを務める地元、奄美大島。ガイドの同行が必須の場所もある金作原原生林には、奄美にしかいない動植物も。城さん自身も故郷に帰ると必ずカヌーでマングローブ林へ。潮が引いているときに裸足で降りて、生き物たちを見ながら木のトンネルの中に佇むのが好きなのだとか。

: 城南海
平成元年鹿児島県奄美大島生まれ。奄美民謡「シマ唄」をルーツに持つシンガー。2006年、鹿児島市内でシマ唄のパフォーマンス中にその歌唱力を見出される。2009年シングル「アイツムギ」でデビュー。代表曲は、NHKみんなのうた「あさなゆうな」、「夢待列車」をはじめ、NHKドラマ『八日目の蝉』主題歌「童神〜私の宝物〜」、NHK BSプレミアム時代劇『薄桜記』主題歌「Silence」、一青窈作詞／武部聡志作曲・プロデュースの「兆し」など。2014年7月からテレビ東京「THE カラオケ★バトル」に出演し、番組初となる10冠を達成。2016年には宮本亜門演出の『狸御殿』に出演するなど活躍の場を広げる。その後、大河ドラマ「西郷どん」の劇中歌と大河紀行テーマや、ディズニー実写映画『ムーラン』の日本版主題歌「リフレクション」の歌唱と訳詞なども担当。2023年3月にテイチクエンタテインメントに移籍を発表し、今年1月24日にデビュー15周年を記念したアルバム『爛漫』を発売。3月16日には「城南海ウタアシビ〜15周年記念コンサート in 奄美大島〜」を奄美大島アマホームPLAZA マチナカホールで開催予定。


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: 1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル　チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。