ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2024/03/23
GUEST
小林武史
DESTINATION
NY

こだわりの音を求めニューヨークへ。

音楽プロデューサーの小林武史さん。1990年代にニューヨークで受けた刺激や出会い、そして誕生した小林さんプロデュースの唯一無二の音とは? また、地球とのつながりを感じるというモルディブ。さらにはアートにまつわる旅、新しい芸術祭についても伺います。

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MEMORIES

80年代からのデジタルな制作現場で、60〜70年代のアナログサウンドが持つ初期衝動との違いを感じていた小林さん。90年代直前レニー・クラヴィッツがデビューした当時の音にアナログな“命の手触り”を感じ、その秘密を探るべくNYのニュージャージーはホーボーケンにあるウォーターフロントスタジオへ。そこでMr.Children『深海』とYEN TOWN BANDの2枚を作った経験は、いまも音楽人生の大きな部分を占めているのだとか。
昼に起き、午後から夜中まで太陽を一切見ないスタジオワークという、最も太陽光と縁遠い暮らしに気付くきっかけになったのが、大好きな水泳やスクーバダイビング。なかでもモルディブは特別で、カメなサメなどの生き物たちに混じって地球の醍醐味を感じながら泳げる貴重な場所であり、気候変動の影響を最も受けている場所の一つでもあります。
「百年後芸術祭」のテーマは、今を生きる自分達はもう存在しないであろう100年後の未来に想いを馳せること。歴史的に見て利己的なことが増え過ぎたかもしれない現代で「良いことをしましょう」だけに収まらない(結果それぞれの利己にもつながる)“利他”的感覚の必要性を考え、ネーミングしたのだそう。千葉の内房総を舞台に5/26まで開催中です。
今後の旅の予定としては先ず、今年大きな芸術祭が開催されるヴェネチア。さらに国内では、最近歳を重ねて魅力を増してきたのが雪国。山形出身ということもあって「雪のあるところに浸りたい」気分なのだとか。特に、とっぷりと暮れた雪景色がもつ輪郭のふわっとした優しさ、雪に音が染み入る静けさに心惹かれているそうです。

PLAYLIST

  • Getting Started / Jason Mraz
  • Get Back / The Beatles
  • Swallowtail Butterfly?あいのうた? / YEN TOWN BAND
  • Manta’s Song / 葉加瀬太郎
  • キリエ・憐れみの讃歌 / Kyrie

GUEST

小林武史

音楽プロデューサー。80年代から現在まで数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手掛ける。2003年に非営利組織「ap bank」を設立し、環境プロジェクトや復興支援活動を行う。2019年にはサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS」をオープンさせ、自然エネルギーの普及や食の循環を目指す試みなど、さまざまな実践を行っている。直近の仕事としては、音楽を手がけた映画「四月になれば彼女は」が3/22より公開予定のほか、総合プロデュースを務める「百年後芸術祭-内房総アートフェス-」が、3/23〜5/26で開催される。

MESSAGE

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。