ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2024/06/15
GUEST
篠崎史紀
DESTINATION
Viena

N響特別コンサートマスターの“まろ”さんと、音楽都市“ウィーン”を巡る旅。

ヴァイオリニストの篠崎史紀さん。NHK交響楽団のコンサートマスターを長年つとめ、“まろ”の愛称でも有名な篠崎さんは、葉加瀬さんも大尊敬する人。そんな篠崎さんに、ヴァイオリンを極めたウィーンでの暮らし、さらに、音楽都市“ウィーン”の魅力や、「音楽の素晴らしさを広める活動」についても伺います。

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MEMORIES

初海外は16才の時。ある日、父親から海外行きを勧められた篠崎さん。家にあった音楽祭のパンフレットに惹かれ、3ヶ月間ザルツブルクへ行くことに。ヴァイオリンの講習会に、映画で見ていた海外の街並みが広がる目の前の景色……そのとき過ごした3ヶ月で海外は楽しい場所だと実感したことが、その後、本格的に留学するきっかけに。
ウィーンは作曲家たちが目指した地であり、作曲家のことをよく知る人も多い街。篠崎さんが留学した16歳当時、「僕の父はブラームスに抱っこしてもらったことがある」と75歳のおじいさんが話すのを聞き、ブラームスを身近に感じた一幕も。また、楽譜には書けない、作曲家が居た場所にしかない匂いが残っているのも楽しかったそうです。
ウィーン市立音楽院に留学していた、まろさん。8年間の留学中は学生をしながら、すでに演奏の仕事も。じつはウィーンでは27歳まで学割が効き、交通費は半額に。コンサートも安くなり、その日5万円のオペラも学生証を持って並びチケットが余っていれば300円で配布してくれたのだそうです。
思い出のウィーングルメはハンガリー系の料理。ハンガリーは多人種ゆえ多種多様な食べ物があるそう。ちなみに有名なザッハトルテ、元々はハンガリーのメイン通りにあるジェルボーという店のケーキだったのだとか。そこのシェフがウィーンに来て、皇室御用達菓子店のハイナーに就職、さらに引き抜かれた先のザッハーで完成したという話。

PLAYLIST

  • Tritsch-Tratsch Polka / 葉加瀬太郎
  • riend Of Mine / Avicii ft. Vargas & Lagola
  • Mozart's House / Clean Bandit ft. Love Ssega
  • 風の子供たち 2022 / 葉加瀬太郎
  • ハンガリー舞曲 第5番 / 葉加瀬太郎

GUEST

篠崎史紀

北九州市出身。愛称“まろ”。3歳より両親の手ほどきを受け、1981年ウィーン市立音楽院に入学、翌年ウィーン・コンツェルトハウスでデビュー。その後ヨーロッパを中心に幅広く活動し、88年に帰国。群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経て、97年NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。1979年史上最年少で北九州市民文化賞、2001年福岡県文化賞、2014年有馬賞を受賞。2020年度第33回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞。WHO国際医学アカデミー・ライフハーモニーサイエンス評議会議員。後進の育成にも力を注いでいる。

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。