ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2024/10/19
GUEST
河内タカ
DESTINATION
NY

80〜90年代のNYアート・シーンに感じた熱。

アートライターの河内タカさん。80年代、90年代をニューヨークで過ごしてきた河内さんが、実際に肌で感じた当時のアート・カルチャーとは? さらに、ハンガリー・ブダペストの景色や、ルーツを求めて旅立ったブラジル・サンパウロのお話も伺います。

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MEMORIES

河内さんがNYに行った84年はアンディ・ウォーホル、バスキア、キース・ヘリングなども健在で、今振り返っても刺激的な時代だったそう。その後キュレーションや、アートライターとしての活動を始めた河内さん。初心に返りたい時には自身が衝撃を受けた作品、ジャスパー・ジョーンズの「旗」を見にMoMAをよく訪れていたのだとか。
今年の夏に訪れたハンガリーのブダペストで印象的だったのは地下鉄。電気で動く地下鉄の中では世界最古で、世界遺産にも登録されている。また、ビール好きには毎日が天国なブダペスト。料理は肉とパプリカが有名で、さらにフォアグラの生産量は世界一といわれ、もちろん現地でもよく食べられており、結構コテコテ系だったそう。
戦前、親族たちが移住したブラジルのサンパウロを訪れた河内さん。現地の食事は昔懐かしい田舎料理で、初めての土地なのに懐かしさを覚えたそう。また、本場のボサノバやサンバが聴けるを期待して行くと、巷に溢れるのはポップス。場末のバーに足を伸ばしてようやく、ショーロをギターで弾き語るおじいさんに出会えたのだとか。
去年の夏にスコットランドのエディンバラへ。旅の目的は避暑、そして、王宮の庭の特設会場で開かれる「ミリタリー・タトゥー」という軍隊のマーチングフェス。世界中から集った選抜チームによって毎晩行われるショーでは、一糸乱れぬ様に観客達はスタンディングオベーション。圧巻のパフォーマンスに旅情も相まり思わず感涙。

PLAYLIST

  • Rapture / Blondie
  • Is That All There Is? / PJ Harvey
  • Work / Lou Reed & John Cale
  • 消えたベラスケス / TARO HAKASE & THE LADS
  • As Rosas Não Falam / Cartola

GUEST

河内タカ

サンフランシスコのアートカレッジを卒業後、ニューヨークにて展覧会のキュレーションや写真集を手掛け、2011年帰国。現在は京都便利堂の海外事業部を統括し、フランス発祥の写真の古典技法であるコロタイプの普及活動を行うほか、美術・写真・建築・デザインなど幅広い分野で執筆する。著書に『アートの入り口』(太田出版)や『芸術家たち』(オークラ出版)などがある。

MESSAGE

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。