ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2024/12/14
GUEST
石田ゆうすけ
DESTINATION
Uzbekistan

自転車で世界一周! 現地で出会った人々、そして涙のグルメとは?

旅行作家の石田ゆうすけさん。26歳の時に自転車で世界一周の旅へ出発し、7年半一度も帰国せず87ヵ国を走りきった石田さん。ウズベキスタンの砂漠に浮かぶ名もなきローカルレストランで食べた味、アフリカ・最貧国の一つ、モザンビークで受けた優しさなど、自分の足で世界を回ったからこそ得られた“涙の体験”、伺います。

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MEMORIES

ウズベキスタンの砂漠にポツンと浮かぶ大衆食堂で、現地の人がうどんのようなものを食べているのを見てびっくりした石田さんは早速注文。スープがトマト味っぽいうどんに似た料理、ラグマンを食べた瞬間の気持ちは「帰ってきたー!」。アメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカと走って来た6年間の道中で初めて出会った汁麺に、思わず感涙。
アフリカで当時最貧国の一つだったモザンビークで市場を訪れたときのこと。地面に座って野菜を売る女性からトマトを4つ買い代金を支払うと、なぜか彼女はお札を一枚返し、さらに5個、6個とトマトを持たせようと……。溢れそうになると奥から袋を取り「これに入れなさい」。その目が母親の目をしていたのが、今でも忘れられないのだそうです。
肉が美味しい国は断トツでアルゼンチン! 国民食のアサード(BBQ)をするため田舎に別荘を買い、毎週焼きに行く程の肉好きも。そしてブランドにもなっているパタゴニアのラムも絶品。雪の中で遭難しかけていたときに救って貰った一軒家で、ちょうど家主が焼いていたラム肉をご馳走されたときは、余りの旨さと赤ワインにニヤニヤしたのだとか。
高校時代から石田さんの日常だった“旅”がコロナ禍で中断し、去年久しぶりに行ったのがスリランカ。田舎町を自転車で走っているときにふと自分を客観視した瞬間、周りには植民地時代のコロニアル建築や熱帯植物があり、三輪タクシーが走り回る……ペダルを漕ぐ度その別世界が流れていく光景に、旅は人間の本能の喜びだと実感したのだそう。

PLAYLIST

  • Move On Up / Curtis Mayfield
  • It Doesn't Stop / Maia Hirasawa
  • Life Is Water / The Sim Redmond Band
  • Cactus / TARO HAKASE & THE LADS
  • Amor de Vago / La T y la M feat. Malandro

GUEST

石田ゆうすけ

旅行作家。1969年、和歌山県白浜町生まれ。東京在住。高校時代から自転車旅行を始め、26歳から世界一周へ。無帰国で7年半かけ、約9万5000km、87ヵ国を走る。帰国後、専業作家に。自転車、旅行、アウトドア雑誌等への連載ならびに寄稿のほか、国内外での食べ歩きの経験を活かし、食の記事も多数手がける。世界一周の旅を綴った『行かずに死ねるか! ――世界9万5000km 自転車ひとり旅』(幻冬舎文庫)など著書多数。全国の学校や企業で「夢」や「多様性理解」をテーマに講演も行う。

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.12.28
GUEST
角幡唯介
DESTINATION
Philadelphia
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞など、『雪男は向こうからやってきた』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞などを受賞。近著に『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』。