2023年11月14日

「さいたま国際芸術祭2023」のみどころ

ゲストは 現代アートチーム目[mé]ディレクターの南川憲二さんです。
リモートでのご出演です。

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目[mé]がディレクターを務めている「さいたま国際芸術祭2023」
大きな特徴は、会場全体がどんどん動き続けていること。

メイン会場となっている劇場ではさまざまなイベントや演目が連日
行われており、そのリハーサルや準備もすべて公開しています。

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【和文】
会場風景、2023年、さいたま国際芸術祭2023、Photo: 表恒匡
【英文】
Scenery of the venue, 2023, Saitama Triennale 2023, Photo: OMOTE Nobutada

一般的にこういったものは「一度見て終わり」が多いですが、
さいたま国際芸術祭2023は何回見ても違うものが見れるという点で
新しい芸術祭だと話していました。

また会期中仕掛けられているユニークな企画の一つが「SCAPER」
こちらは演技をしているのか、そこにいるだけなのか区別がつかないような存在が会場に居るというもの。
例えばベレー帽に髭を貯えたいかにも“画家”という人が絵を描いている…
これは本物の画家?それとも芸術祭の演出?とはっきりしない。
わからない光景が、毎日仕掛けられています。

またSCAPERは目[mé]以外にも、彩の国芸術劇場監督の近藤良平さん、東洋大学の研究者の田口陽子さんなど、大勢の人がそれぞれ演出しており、
毎日どのようなSCAPERを仕掛けているのか明かしていません。

そのため今日は総勢何人のSCAPERがいるのか、誰がそうなのか…
仕掛けた側もわからない。観客が真似しているかもしれない。
まさにみんなを巻き込んだ企画となっています。

今夜の選曲… Donky Brothers/ VAGABOND

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◎◎番組公開収録 ご招待のお知らせ◎◎

12月8日に「横浜シンポジア」で開催される
「アクサ生命 健康経営シンポジウム」で番組公開収録を行います!

このイベントに、J-WAVEリスナー 100名様をご招待!
ご応募はコチラから!

応募の締切は…2023年12月3日(日)23:59まで!

【ゲスト】
黄皓(ミラーフィット株式会社 代表取締役社長)
『バチェラー・ジャパン』4代目バチェラーでも知られている黄皓さんに
3つの会社の経営者としてのお話を伺います。

【開催日時】
2023年12月8日(金)14:30~16:30
※14:00 受付開始

【会場】 横浜シンポジア
(神奈川県横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル9階)
※横浜高速鉄道 みなとみらい線 
 日本大通り駅 3番出口より徒歩5分

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2023年11月13日

現代アートチーム目[mé] とは??

ゲストは 現代アートチーム目[mé]ディレクターの南川憲二さんです。
リモートでのご出演です。

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南川さんは、1979年大阪生まれ、東京藝術大学大学院 美術研究科を修了。
2006年からwah document(わうどきゅめんと)として、ロッテルダムや、
香港など国内外で活動を展開し、「Art Award Tokyo 丸の内2009 」では、
グランプリを受賞。2012年より、現代アートチーム目[mé]の中心メンバーとして、活動されていらっしゃいます。

▽目[mé]作品の一つ。
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【和文】
目[mé]《まさゆめ》, 2019-2021, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13
撮影:津島岳央
【英文】
目[mé], masayume, 2019-2021, Tokyo Tokyo FESTIVAL Special 13
Photo:TSUSHIMA Takahiro


目[mé]の作品には、2021年7月に東京代々木の空に、
8月には隅田川上空にも浮かんだ巨大な人間の顔の作品「まさゆめ」があり、
こちらはネット上でもとても話題になっていました。

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【和文】写真:阿部 健
【英文】Photo : ABE Takeshi

現代アートチーム目の中心メンバーは、南川さんの他に
アーティストの荒神明香さん、インストーラーの増井宏文さんの3人。

作品制作に際してはそれぞれの役割がはっきりとしており
荒神さんを中心に作品を考え、南川さんが企画やアイデアをまとめ、
これをどう実現するか増井さんに相談、そのうえで増井さんが制作を担当し完成するという流れになっています。

” 目[mé]”は非常にユニークな名前ですが、その由来は荒神さんの
「大切すぎて気づかない名前がいい」という一言から。
これを踏まえて南川さんが提案し、名付けられました。

そんな現代アートチーム目[mé]がディレクターを務めている
「さいたま国際芸術祭2023」がさいたま市内で開催中!

会期は2023年10月7日(土)~12月10日(日)までの65日間です。

今夜の選曲… Snake Woman / VAGABOND


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◎◎番組公開収録 ご招待のお知らせ◎◎

12月8日に「横浜シンポジア」で開催される
「アクサ生命 健康経営シンポジウム」で番組公開収録を行います!

このイベントに、J-WAVEリスナー 100名様をご招待!
ご応募はコチラから!

応募の締切は…2023年12月3日(日)23:59まで!

【ゲスト】
黄皓(ミラーフィット株式会社 代表取締役社長)
『バチェラー・ジャパン』4代目バチェラーでも知られている黄皓さんに
3つの会社の経営者としてのお話を伺います。

【開催日時】
2023年12月8日(金)14:30~16:30
※14:00 受付開始

【会場】 横浜シンポジア
(神奈川県横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル9階)
※横浜高速鉄道 みなとみらい線 
 日本大通り駅 3番出口より徒歩5分

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2023年11月09日

人気の無料イベントとは??

今週のゲストは、株式会社和える代表取締役 矢島里佳さんです。

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矢島さんは学生時代に家族経営論を学んだ際に
「子どものような自分の会社にずっと一緒にいたいと思ってしまう、
引き時を決めておかないと」と考えたことから
創業時に“20年”で社長を引退すると決めています。

これは、和えるが持つ「日本の伝統や先人の知恵と今を生きる私達の感性や感覚をあえる」という精神から、
“感性や感覚がわかる年齢”を日本人の中央年齢地47歳と想定し
また20年で成人と捉えて「和える」が二十歳になるまでを20年間
自分が42歳になるまでを社長の在任期間としています。
ちなみに、両親のような社長職を退いたら、
祖父母のような相談役として会社を支えていければと考えているそうです。

そんな和えるは現在、絶賛後継者候補を探しています!
我こそは!という方、詳細はコチラからどうぞ。


〇和える主催の無料イベントが、東京・京都で開催予定です!〇

『日本の伝統食とウェルビーイング 〜豊かな暮らしを考える〜』
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場所/日時
京都「aeru gojo」/11月12日(日)13:00~14:30

海外から注目を浴びている日本の伝統食を見つめなおし、
伝統食の一つ、スッポンに焦点を当て、
ていねい通販の桧垣まいこさんをゲストに
トークセッションを行う予定です。

『日本の伝統と美意識に触れ、自分と向き合う余白の時間』
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場所/日時
東京「aeru meguro」/2023年11月23日(木)13:30~15:00

こちらは着物を染める際に使われてきた伊勢型紙を使って、
“自分”をテーマにはがきの型染めを体験できるイベントです。

それぞれのイベントへの参加はそれぞれ“株式会社和える“のHPから
お申し込みください。

今夜の選曲… It’s a Fancy Day/Instant Cytron

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2023年11月08日

"和える"のリブランディングやお直し事業

今週のゲストは、株式会社和える代表取締役 矢島里佳さんです。
京都からリモートでのご出演です。

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伝統を繋いでいくという精神のもと、多くの事業を展開する和えるですが
今回は企業・お直しに関する2つの事業について教えていただきました。

1つ目は伴走型リブランディング事業「aeru re-branding

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これは日本全国の中小企業に寄り添いながら、企業の本質を見つめなおし、魅力や自社の持つ技術や人など蓄積されてきた伝統を、和えることで、今の時代に求められる存在としてブラッシュアップの手伝いをするものです。
中小企業は、地域のお祭りなど無形文化を育む役割を持っているため、
地域に元気な中小企業を増やしていく事で無形文化を次世代に繋いでいこうという思いが込められています。


2つ目は金継ぎや漆の塗りなおしをする「aeru onaoshi」

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こちらは、元々は「0歳からの伝統ブランドaeru」のリペアです。
前回お話にあがった「こぼしにくい器」などは、陶器磁器漆器のため、
長く使うことで漆が剝がれたり落として割れてしまう事があります。

そこで、金や銀などの自然素材を使って壊れてしまったものを直すことができるという事を発信することで「古来から行われる日本の伝統工芸との出会い」さらには「ものを大事に使い続ける」という精神性や「大事に扱わなければ壊れてしまう」という教育にも繋がる事業になっています。

この金継ぎのお直し、店頭相談は和えるの東京の事業拠点と京都の事業拠点で
申込を受け付けています。

今夜の選曲… American Citron/Instant Cytron

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2023年11月07日

0歳からの伝統ブランドaeru

今週のゲストは、株式会社和える代表取締役 矢島里佳さんです。
京都からリモートでのご出演です。

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株式会社和える、最初の事業は「0歳からの伝統ブランドaeru」

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これは赤ちゃんの時から、日本の伝統に出会える循環を生み出したいという思いからスタートしたもので、
出産祝いとして誰もが赤ちゃんに贈るものを “何か“ではなく
幼少期から使いやすい日本の伝統産業品を届けることで
「日本を送る」という新たな文化を生み出したいという気持ちが込められています。

この事業のきっかけも、自身の経験から。
幼い頃から伝統に出会う機会がほとんど無かった為に、伝統を好きとか嫌いとかではなく、知らないという状態だった矢島さん。
今の多くの若い人達も同じ状況なのではないか?という気づきがスタートとなりました。

送れる伝統商品は、職人さん達と共に作ったオリジナル商品で、
徳島の職人さんに制作してもらった本藍染の産着などがあります。
本藍染のものとすることで、保温効果や紫外線カット効果があるため、
伝統商品でありながらも、赤ちゃんの肌を守る機能性も兼ね備えています。

また日本全国の陶器磁器漆器の職人さんと一緒に作った
“こぼしにくい器”という商品もあります。
こちらは中に返しがあるため、食べ物がしっかりスプーンに乗っかってくれる仕組みになっており、この工夫からグッドデザイン賞、ウッドデザイン賞も獲得しています!

また和えるでは消費者を“暮らし手”と呼んでいます。
これは、経済のための人たちではなく、人間らしく暮らしていく人たちという意味で生み出された単語で、和えるの哲学が組み込まれています。

今夜の選曲… Had To Phone Ya ~ Guess I’m Dumb/Instant Cytron

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2023年11月06日

株式会社和えるの精神

今週のゲストは、株式会社和える代表取締役 矢島里佳さんです。
京都からリモートでご出演頂きました。

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矢島さんは、1988年東京生まれ。
慶應義塾大学法学部卒業後、同大学大学院の政策・メディア研究科を修了。大学時代に、日本の伝統文化や産業の情報発信の仕事をはじめ、
2011年大学4年の時、和えるを創業。現在、東京・京都・秋田の3拠点で様々な事業を展開されていらっしゃいます。

株式会社和えるは、
日本の伝統を次世代に繋ぎたいという思いから誕生した会社です。

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矢島さんは東京で生まれて、千葉の新興住宅地で育った経験から
幼少期より伝統や文化“田舎の祖父母の家“といったものに憧れており
日本に憧れる日本人という感覚を持っていました。
その後日本の伝統を専門に伝えるジャーナリストを目指し進学しましたが
当時は納得のいく会社が見つけられず…。
自分自身で会社を作ろうと考えたことがきっかけでした。

そんな思いから生まれた「和える」が大切にしているのは“美しく稼ぐこと”

1つ目に、日本の伝統が次世代に繋がることをやっていく。
2つ目に、売り手よし買い手よし世間よしの”三方良し以上”
多くの人が悲しまない事業である事を確認することが大切だということです。
3つ目に、文化と経済が両輪で育まれること。文化を発信することで、
未来の経済を育んでいくという循環を生み出す。
これら3点を軸に据えながら実践しています。

また会社名の「和える」という名前は、和え物のように、それぞれの魅力を引き出したい。日本の伝統や先人の知恵と、今を生きる私達の感性や感覚を和えるという思いから付けられています。
「“混ぜる”ではなく“和える”の方が、多少時間はかかるけれど、より本質的で中長期的な視点で物事を和えて次世代に繋いでいく。それが日本の伝統の考え方の一つかなと思った。」と話していました。

今夜の選曲… Afro Blues Combo /Instant Cytron

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2023年11月02日

仲野さんの新作と日本での公演

今週のゲストは、サックス奏者の仲野麻紀さんです。

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音楽活動において重要なキーワード「アフリカ」

仲野さんがパリで生活している場所はモンマルトルの東側。
ここはアラビアの人や西アフリカの人が多く住んでいます。
ミュージシャンとの出会いや、演奏する機会を重ねるうちに、
段々と融合して垣根がなくなっていくような感覚があり、
このパリでの出会いが、音楽活動の重要なキーワードのきっかけとなりました。

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仲野さんと、アフリカの伝統楽器ティンビラを奏でる
モザンビークのミュージシャン、マチュメ・ザンゴとの
ライブがあります。

開催日/場所
11月19日・京都妙蓮寺
11月26日・六本木サテンドール
詳細はコチラをご覧ください。

今年3月に発売された仲野さんのアルバム『オープンラジオ』
群馬県伊香保にあるWorld Jazz Museum 21という会場で
ピアニストの渋谷毅さんと演奏時の録音を、そのまま収録した作品。
「春をテーマにしたアルバムということで、春に日本に帰国する度に、
渋谷さんと一緒に演奏できたら…!来年の春もご期待ください!」と
仰っていました。

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また、仲野さんが主宰している音楽レーベル「open music」の15周年記念プロジェクトと題して、バイナル(レコード)が入るマチのついたトートバッグも販売されています。
トートバッグには、開くんのイラストが使用されています。
彼は4月に岐阜で演奏した際に、会場で絵を描いていた男の子で、
その名前「開」がオープンミュージック=開かれた音楽にピッタリという事で、イラストを使用させて欲しいとお願いしたそうです。

とても素敵な一品なので、是非チェックしてみてください。


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2023年11月01日

音楽は世界を旅する!

今週のゲストは、サックス奏者の仲野麻紀さんです。

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毎年ツアーを行っている仲野さん、日本で開催する際には、神社仏閣や図書館、農場など…ユニークな場所で行っています。
なぜこういった場所に惹かれるのでしょうか?

「地球を構成するのは大都市だけではない、
周辺に住む人々も数多くいる、という意識が重要。
そこに生きる人たちの存在が経済を回していたり、
また、その場所で奏でられる“祭“などの音楽もある。
そういった辺境にいる人たちの息遣いを音楽で取り入れていきたいと
思っています。」

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さまざまな地で演奏する仲野さんにとって旅とは、人生そのもの。
そのため、よく仲野さんを言いあらわす肩書「旅する音楽家」は
「人生は音楽家」と言っているようで苦手とおっしゃっていました。

また仲野さんは
さまざまな場所で一緒に演奏したミュージシャンやその家族が
作ってくれたご飯のレシピや“なぜこのご飯ができたのか“という
エピソードをインターネット上で連載しています。

来年あたりに一冊にまとめて
『ごはんを作る場所には音楽が鳴っていた』というタイトルで
勁草書房から出版される予定だそうです。楽しみですね。

今夜の選曲… Larme qui ne voit pas / Mienai Namida / 仲野麻紀

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2023年10月31日

ジャズとの出逢い、そしてパリへ

今週のゲストは、サックス奏者の仲野麻紀さんです。

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子どもの頃からミュージシャンを目指していたという仲野さん、
どのような音楽を嗜んでいたのか。
「10歳頃には父がカセットテープに録音していた、油井正一さんなど、ジャズのスタンダードなものを聴き始めた記憶があります。
15歳の時にエレクトーンを弾きながら、その延長線上でジャズピアノに興味を持った際、武満徹さんの『SONGS』に衝撃を受け、のめり込みました。」

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ジャズに魅せられた仲野さん、「ジャズといえばアメリカ」というイメージがありますが、なぜ渡航先にフランスを選んだのでしょうか。

「アメリカのジャズだと思っていたものは、1890年代のパリでとても盛んだったもの。そこにはエリック・サティがいたり、19世紀末にはラベルやドビュッシーがアメリカのジャズとは異なるフランスのエスプリ(スピリット)を持った下地を作っていたことがわかった。」

仲野さんはフランスで演奏する中で、ジャズに関りが深いのは奴隷船と奴隷の人たちなのだと確信しました。
そしてヨーロッパ大国、アフリカ大陸、アメリカを繋ぐ三角貿易の中で、砂糖や金がフランスへ戻ってくるように、
”20世紀初頭にジャズはフランスへ帰ってきたのではないか”と考え、
「フランスを選んだ理由がここにあったのかもしれない」と
分析しています。

今夜の選曲… イスファハン / 渋谷毅、仲野麻紀

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2023年10月30日

ブルターニュとオープンラジオ

今週のゲストは、サックス奏者の仲野麻紀さんです。

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仲野さんは、1977年名古屋生まれ。
2002年パリに渡り、パリ市音楽院ジャズ科を卒業後も、パリを拠点に
演奏活動され、2009年からはopenmusicを主宰。
音楽レーベル,コンサートの企画・招聘を精力的に行っています。
また著書『旅する音楽』(せりか書房)で、
第4回鉄犬ヘテロトピア文学賞を受賞されていらっしゃいます

2018年12月以来、5年ぶりのご出演です。当時のブログはコチラ。
現在は拠点をフランス・ブルターニュに移して活動しています。
ブルターニュとは、ケルト文化が根付いた地で
旧石器時代の遺跡であるカルナック列石メンヒル、ドルメンなどもある、
フランスの中でも特に歴史の層が厚い場所です。

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仲野さん、2017年から-openradio-というインターネットラジオ番組を
新月・上弦・満月・下弦の月の満ち欠けに合わせて配信しています。
スタートのきっかけは食道癌で亡くなった大切な人に
言われた「僕は喋れないけど、君の声をききたい。」という言葉でした。

そんなインターネットラジオ番組「openradio」を模して作られた
ソロアルバム『OPEN RADIO』が2021年に発表されています。
まるでラジオのような作品です!

この『OPEN RADIO』の楽曲名は、ブルターニュの伝統曲を除いて、
すべてに書籍の名前が付けられています。
これは楽曲を演奏する際、全くの無からだけでなく、多くは何らかの
インスピレーションを受けて生まれていることから、それぞれ仲野さんが影響を受けた作品…中上健次『枯木灘』や夢枕獏『陰陽師』などが冠されています。

今夜の選曲… Duhont'ar ar mane / 仲野麻紀

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