2020年11月30日

親子の遊び場と“ワクワク”を提供する活動について伺います。

HARAPPA株式会社代表で原っぱ大学・ガクチョーの
塚越暁さんをお迎えします。

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ーー塚越さん曰く原っぱ大学は…
「大人と子供が感じるままに遊ぶ場所」
何かを教えたり、習ったり、学ぶことはないと
言い切っています。
現在は、神奈川県の逗子市と千葉県の佐倉市、
大阪府の茨木市で活動されています。

塚越さん「僕自身が東京に暮らしていた時を
思い返しても、今の子供たちは場所やつながりが
無いために中々遊べない。
遊ぶにしても何をしていいか分からない。
そういう親子が多くて、
逆に何もしない場所が欲しいという世の中の
思いがあるんじゃないかなと、思って立ち上げて
実際にたくさん人が遊びに来てくださっています。」

ーーHARAPPAという会社を立ち上げるきっかけは?

塚越さん「一番最初は、2012年に、個人事業で
『子供原っぱ大学』を始めました。
東日本大震災が非常に大きくて、
価値ある人生の過ごし方ってなんだろう…?
って思ったんです。でも、当時の僕には
それがなんだかわからなかった。
リクルートという看板を捨てた時に何ができるか?
って悩んでたどり着いたのが、
子供の頃に好きだった”遊ぶ”ということ。
山や海に入って、自然の中でワイワイやる…!
ってことに立ち返っていったんです。」

塚越さん「なので、『原っぱ大学』を
立ち上げる少し前に、サーフィンがやりたい
っていう自分の欲求で
東京から逗子に引っ越したのが活動の
きっかけになりました。
というのも、子育てが変わったんです。
当初は子供と東京の公園で遊ぶのが、
苦痛で仕方なかった。
何回もおんなじ滑り台を滑ったり、
砂場で延々とショベルカーごっこして
遊んでいるとか。
だったのが、逗子に帰って地元の海で
焚火をしたり、山で秘密基地を作ったり…
子供との時間が途端に変わったんです。
子供を遊んであげる、守ってあげるという
対象から、自然の中では遊びのパートナーに
なっていきました。
子供を通して、自分を取り戻す体験を
させてもらって、僕も楽しいし、
子供も楽しいという体験を、
他の人も求めている?というのが
最初のきっかけです。」

↓↓↓原っぱ大学 公式HPはこちら↓↓↓
https://harappa-daigaku.jp

今夜の選曲… MONKEY SHO'CAN TALK / RED HOLLOWAY

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2020年11月26日

11月30日から12月3日は…

HARAPPA株式会社代表で原っぱ大学・ガクチョーの
塚越暁さんをお迎えします。

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1978年神奈川県逗子生まれ。一橋大学卒業後(株)リクルートに入社。
雑誌編集や経営企画などを手がけるなか、個人プロジェクト
「子ども原っぱ大学」を始められ、2015年にはHARAPPA株式会社を設立。
「原っぱ大学 ガクチョー」として、逗子を拠点に、活動されていらっしゃいます。

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2020年11月26日

太く長い企業へ・・・様々な環境問題への取り組みとは?

高島リボン株式会社・専務取締役、高島祥彰さんをお迎えしています。

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ーー高島リボンでは、地元福井大学と共同して、
コンポストの研究に取り組まれています。

高島さん「リボンを製造する過程において、
必ず製造廃材というものが出てきてしまいます。
今まではそれらをゴミに出して燃やしてしまって、
いたのですが、性分解性のある素材においては、
土に返そうと。
福井大学に協力をお願いして、その素材にあった
湿度温度・バクテリアなどの研究を行っています。」
小黒「捨てる廃材を分解して、肥料にしてもらうってことかな。
今、福井県のリボン会社ではこうした取り組みを
行っているのは、多数派なの?」
高島さん「まだ、あまり聞かないですね。」
小黒「じゃあ、胸を張ってどんどん仲間を
増やしていってくださいよ」

ほかにもリボンの廃材を活用しシュシュを作られたりもしています。
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ーーリボンのメーカーとして、
これまで以上に環境への取り組みをやらなくては
いけないと感じているのは、社会の流れだけじゃなく
会社のためでもあると?

高島さん「そうですね。社会的環境にも配慮した
取り組み…CSR活動というものは今までリターンが
少ないと言われてきていたんですが、
今の時代はモノに溢れている。だからこそ、
必要になってくると私は思っています。
このような取り組みを行い、ストーリーを
作ることで、商品の付加価値づくり…
そして、社員のモチベーションにもつながり、
太く長い企業になっていくんじゃないかなと思っています。」

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2020年11月25日

繊維業,SDGsへの新たな取り組みについて伺います。

高島リボン株式会社・専務取締役、高島祥彰さんをお迎えしています。

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ーー高島リボン株式会社では、強い使命感を持って、
SDGsやサスティナブルな取り組みをされています。

高島さん「認知が薄いんですが、
繊維産業というのは、
世界で二番目の環境汚染産業です。
アパレル事業が与える環境負担も
当然、大きくなります。
そういった背景から、SDGsや
サスティナブルな取り組みをしています。
具体的には、エコテックス認証。
世界トップレベルの厳しい基準で
衣料品や繊維製品の安心、安全を
保証するものです。
当社では、全ての製品にこの認証を
つけています。
また、サスティナブルなリボンテープの
生産もしています。
廃棄されたペットボトルをリサイクルして、
100%リサイクルポリエステルのリボンも
展開しています。」

ーーそして、オーガニックコットン100%の
リボンを現在開発中です。

高島さん「こちらはインドのオーガニック
コットン最大手のナハール社のものを
使用しています。」
小黒「オーガニックコットンの仕入れにあたっては、
「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」
に参加されている?」
高島さん「はい。発展途上国における農業は、
農民の生活が犠牲になっていることが問題に
なっています。
遺伝子組み換えの種の使用、農薬の使用…
それらが、栽培を始める前に農民の借金で
賄わなければならない現状と、
子供たちが学校に通えず労働者として、
働かされている。
それで綿の栽培が成り立っている現状というのは、
発展途上国における人権問題にもなっています。
今、当社が使用するオーガニックコットンは、
日本に入ってくる原糸ごとに
一般財団法人「PEACE BY PEACE COTTON」を
通して、寄付金が積み立てられています。
その基金を活用して、インドの綿農家の
有機農法への転換支援と、
農家の子供たちへの就学支援も行っています。」

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2020年11月24日

リボンの生産量日本一位の福井県で、長きにわたりリボンの製造を営む会社について伺います。

高島リボン株式会社・専務取締役、高島祥彰さんをお迎えしています。

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そもそも、リボンの起源は古代ギリシャ時代!
当時の女性たちが、髪をまとめる際に使っていたものが、
リボンの原型になったそうです。
中世には洋服の襟元や縁の装飾品として普及し、
17世期にオランダでリボンをふんだんに使った服が流行。
18世期には靴や洋服へリボンをつけるロココスタイルが
広まりました。

ーー福井県でリボン製造を続けてきた「高島リボン株式会社」

創業は1932年なのですが、設立が1937年となっています。
まずは、この理由を伺いました。

高島さん「元々は、リボン製造ではなく『石田縞』という
織物を織る繊維業者でした。
その後に化学繊維合成繊維が普及するにつれ
『石田縞』の需要も減り、それと同時に
昭和10年ごろから京都の帯から発展した
リボンが織物の技術が強い福井県へと
生産拠点が移ってきました。
そういった背景で昭和39年、リボンの製造メーカーとして
『高島リボン』を設立しました。」

ーー会社のある福井県鯖江市といえば、眼鏡フレームの産地
というイメージが強いですが、繊維業も盛んなのですか?

高島さん「鯖江ではなく、福井県というくくりになりますが、
リボンの全国シェアは、95%と言われているんです。
なかなかフューチャーされることが少ないんですが、
メガネのフレームは大体90%くらいだと思うので、
実はリボンの方が誇れるんです。
リボン会社は大きいところで、4、5社あります。
他にも、小さい旗屋さんが何社かある形になります。」

ーーそんな高島リボンの
高島さん「高島リボンのオンリーワン商品は
レーヨンのはた織物になりまして、
ベルベット、ベルベッチンと言われるものになります。
これらは、すべて化学繊維で、洋服の襟元のパイピング、
帽子のワンポイント、様々なところで使われています。」

今夜の選曲…THE SHADOW OF YOUR SMILE / BILL FRISELL

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2020年11月19日

11月24日から26日は…

高島リボン株式会社・専務取締役、高島祥彰さんをお迎えします。

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1991年、福井県鯖江市生まれ。
京都橘大学卒業後、リボンの製造メーカー高島リボンに入社。
今年、専務取締役に就任されていらっしゃいます。

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2020年11月19日

海と大地への祈り…“海伏”が見据える今後とは?

フォトグラファー杏橋幹彦さんをゲストにお迎えしています。

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ーー杏橋さんが次に考えている旅のプランとは…?

杏橋さん「僕は山の旅もしていまして、
昨日まで戸隠にいました。海が隆起して山になる…
山と海って同じものですから。
修験者と一緒に山で拝んだりしています。
今、海外に行けないので『闇と光の究極の世界』
というものを考えています。
20分くらいのご来光を登った瞬間に波を取る旅を、
車で西に行ってみたいなと思っています。」

ーー杏橋さんの名刺には肩書きに”海伏”と書かれています。

杏橋さん「(海伏は)僕が作っちゃったんです。
吉野の山伏が『お前、山伏になれ』と。
でも、俺は1人で旅をして海で祈るから”海伏”と名乗っても
いいでしょうか、と。
海で泳いでいても、自然は人間の力を超えているので
最終的には古来から人々が心をたむけてきた
地球への純粋な祈りになると思って、
今は”海伏”と名乗っています。」

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杏橋幹彦HP
http://www.mikihiko.com
杏橋さんが撮影された写真はHPでもご覧いただけます。
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今夜の選曲… ONI YALORDE / OMAR SOSA & SECKOU KEITA

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2020年11月18日

世界を回って感じた環境問題と教育の大切さとは…。

フォトグラファー・杏橋幹彦さんをゲストにお迎えしています。

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ーー映画「プラスチックの海」に関連して、
年間800万トンものプラスチックが海に
捨てられているという事実があります。

杏橋さん「どんどん沈んじゃいますから…
深い所は分からないですよね。
例えば日本の話、風邪が来たから吹くと、
トラックがいるな、ってくらいの量のゴミが
海岸に落ちています。
おそらくプラスチックはもっと海に
沈んでいるんじゃないですかね。」
小黒「杏橋さんは実際現場を見られている
訳ですが、ご自身の生活の中でプラスチック
ゴミを出さないようになりましたか?」
杏橋さん「買う時に、もうプラスチックに
入っているものが多いじゃないですか。
僕は日焼け止めとか洗剤は買う時に、
すごく気をつけています。
僕一人の行動がどうなるか分からないけど、
海に義理は通したいなと思いますよね。
これから先、みんなで考えていかないと
小さな島々にプラスチックゴミが溜まって
いってしまいますよね。」

小黒「一番いいのは子供たちにも、
こういったことを気づかせることだよね。」
杏橋さん「子供たちにはガイドとなる大人が
必要かもしれませんね。」
小黒「映画『プラスチックの海』の中で
…フィジーだったかな?プラスチックに
火をつけて熱源にしてるけど、普通の光景ですか?」
杏橋さん「昔はヤシの実だったんです。
全部のフィジーがそうしている訳じゃないですけど、
彼らは野焼きする時に、燃えるから便利というだけで、
使っているんです。」
小黒「それで咳は出ないのか、って聞いたら
『いや、咳している』って。
あれは妙にリアリティがあったな」
杏橋さん「だから、分からないんですよね。
電池を海に捨てたら水銀が出るって言っても、
水銀がどんなものか、という所から教えないといけない。
誰かが考えたテキストの勉強ではなく、
自然教育…地球に全ての教えがあるということ。
それを気づかせるのが大事かもしれません。」

今夜の選曲… FATILIKU / OMAR SOSA & SECKOU KEITA

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2020年11月17日

海洋汚染の現状…そして、映画「プラスチックの海」について伺います。

フォトグラファー・杏橋幹彦さんをゲストにお迎えしています。

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ーー海外の海を見てきた、杏橋さん。
海洋プラスチック問題について伺いました。

杏橋さん「2001年頃から本格的に世界の波を
旅している時に、ゴミに気付いたりして拾ったり
しています。
ただ、年々遠い島でも輸入されたプラスチックや
ペットボトル…そういったガソリンを使う容器などが
海に漂っています。あとは、島の人々に使い方を
教えないまま使っているので、悪気なく
バナナの皮やヤシの実と一緒に捨ててしまう。
夜、エビを捕ったりもするんですが、水中ライトの
電池なんかも海に捨ててしまう。
指摘すると『え?そうなの?』と…
プラスチックや島で暮らす彼らが悪いのではなく、
作って使う人間がその使い方を教えないことが
よくないと思っています。」

ーー今回、海外の海で見つけたあるものをお持ちいただきました。
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杏橋さん「パラオの海で6年くらい前に拾ったものです。
パラオには、いろんな缶のジュースが入ってきて、
島の人もピザみたいな食品が入ってきたので
食生活まで変わってきて太っています。
そして、飲んだ後は海に投げちゃうんです。
そういった空き缶にサンゴがついて、そのまま
石化したんだと思います。

これ(※写真手前)は、フィジーの海で拾いました。
地元のおばちゃん達が、浅瀬で一日中釣りをするんです。
釣り糸が引っかかるとそのまま切って、
海に捨ててしまうんでしょうね。
何年か経つと、釣り糸がサンゴに固着して、
石化してしまうんです。」

ーー映画「プラスチックの海」がアップリンク渋谷、
アップリンク吉祥寺で上映中です。
この映画はプラスチックゴミに、海洋汚染の実態を
とらえた作品で、17カ国語に翻訳され
これまで世界70カ国以上で上映。                 
短縮版は、国連総会でも上映された話題のドキュメンタリーです。

杏橋さん「(映画を見て…)見てきたことを
明確にしていただいて、
僕自身も、こういう立場としてもう一歩、
行動しないと…と、心揺り動かされました。
実際、南の島ほど入ってくるのはいいけど、
捨てることを考えていないんです。
リサイクル工場もないですし…。
本当に今、島がプラスチックになってしまう…
そうした危惧をさらに痛感しました。
(映画は)純粋にドキュメンタリーであって、
こうしろああしろと、言っていないですよね。
僕たちも、天然の地球の中で色んなことを
感じていくわけですから、私たちもこれを見て、
ごく当たり前の事実としてスッと入ってくるんじゃ
ないですかね。」

今夜の選曲… FATILIKU / OMAR SOSA & SECKOU KEITA

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2020年11月16日

写真集「Blue Forest」と写真にこだわる姿勢について伺います。

フォトグラファー・杏橋幹彦さんをゲストにお迎えしています。

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ーー杏橋さんの写真集「Blue Forest」を
お持ちいただきました。

杏橋さん「フィジーとサモア、南太平洋の島々を
渡り歩いて撮ったものが網羅されています。
京都の印刷所で手製本で丹精込めて作りました。」

ーー杏橋さんは海の中、というよりも
波の中の写真をこだわって撮影されています。
撮影は酸素ボンベや、ストロボなどの機材を使わないそうです
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杏橋さん「2001年に変身しました。
それまでは酸素ボンベで魚を追いかけたり、
人や景色を撮ったりしてきました。
そういう経験があるからこそ、
人間は海に対して簡単な道具で行くことが、
礼儀かなと思っていき始めたんです。」

ーーカメラはいつ頃から興味をもたれたんですか?

杏橋さん「カメラは家に転がっていたので、
トラック野郎とかスーパーカー撮っていたんですが、
本当にやり始めたのは24歳くらいの時です。
オーストラリアに行く時に父親から
『カメラ持っていけば』という一言で
始めたんです。
一ノ瀬泰造さんとか、ユージン・スミスとか、
戦争の写真のドキュメンタリーを読んでいたので、
いつか海の中に行きたいなと思って
今ようやく波にたどり着きました。
やっぱり命がけで行くのは戦場カメラマンと
一緒かなと思っています。
僕はファインダー見ないんです。
両目で見て、勘で押すので。
人間臭さを写真に入れたくないんです。
何かを感じた瞬間に押す……
僕の場合、胸でハッと思ったら
人差し指で押すような感覚ですね。」

今夜の選曲… DARY / OMAR SOSA & SECKOU KEITA

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