2009年01月08日

アウトドア落語家と呼ばれて…

カヌーが趣味の林家彦いちさん。なぜだか<アウトドア落語家>という肩書きも誰かが付けてくれたのだとか!
人を介して野田知佑さん、夢枕獏さんとも知り合いになり、カナダのユーコン川をカヌーで3人で下ったりもしていらっしゃいます。この旅があまりにも面白くてしゃべらずにはいられなくなり、写真を紹介しながらただただしゃべるというライブをおこない、しかもDVDにもなっています! hiko-thu.JPG
今夜の選曲: COMES A TIME / NEIL YOUNG

2009年01月07日

落語は落語家にかかってる!

「落語はプリミティブ!物を使わずに一人で出来る。体から発せられる最小限の表現が魅力的」と林家彦いちさん
彦いちさん曰く、落語を見に行って面白くないと思ったら、それはやってた落語家が面白くないそう。落語が面白いとか面白くないとかじゃなくて、落語家がどうなのか。だから、一度だけじゃなく、何度も見に行ってほしいんですって。

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今夜の選曲: ONLY LOVE CAN BREAK YOUR HEART / NEIL YOUNG

2009年01月06日

彦いち少年、おじいちゃんに憧れる

林家彦いちさんの出身地は鹿児島。鹿児島は「男子、笑うべからず。3年に一度、顔半分で笑うべし」なんだそうで、お笑いという文化があまりないらしい…。しかも彦いち家はTV禁止だったそうで、彦いち少年の娯楽は小説。筒井康隆や星新一、小咄集も好きだったとか! hiko-tue2.JPG
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彦いち少年のしゃべりの原体験は、おじいちゃん。なんてことない描写をおもしろおかしくしゃべる天才で、親戚があつまったときなどは「みんなおじいちゃんがしゃべるから、だまっておいて〜」と思ったくらいだったそうです。


今夜の選曲: OHIO / NEIL YOUNG

2009年01月05日

落語界のニューウェーブ登場!

落語家の林家彦いちさんは前座のころから新作落語を作りはじめていらっしゃいます。年間10本つくって1本残れば上出来なんだそうで、新作落語を残すことはそんなに簡単にはいかないとおっしゃっています。
そんな中、春風亭昇太さん/柳家喬太郎さん/三遊亭白鳥さんの4人で、SWA(創作話芸アソシエーション)を結成、新作落語の発表会などをされているそうです。

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今夜の選曲: CINNAMON GIRL / NEIL YOUNG

2009年01月02日

1月5日から9日のゲストは…

落語家の林家彦いちさんです。
落語の楽しみ方、アウトドア落語、カヌーや世界の旅のお話など、たっぷりお話いただきます。お楽しみに!

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■■林家彦いちさん■■
1969年鹿児島県出身。89年国士舘大学文学部中退後、林家木久蔵門下へ入門。前座名を「きく兵衛」とし、翌90年池袋演芸場にて初高座。93年二つ目に昇進し、現在の「彦いち」と改名。2002年に真打昇進し、現在までに「林家彦六賞「彩の国落語大賞」など、数々の賞を受賞。また、旅、畑、執筆など、落語以外の活動も盛んに行っていらっしゃいます。

2009年01月02日

人間が買い物をする理由

ある学者が、物々交換をする時代がもう一度来ないと、人間が買い物をするという行為は直らないんじゃないかと言っていました。これに対し福岡伸一さんは生物学者として「人間は700万年というときの中で、99.999%の間、常に不安だった。食べ物は無くならないか、寒い時代がくるのではないか…。そういった不安(不足、欠乏)からモノを集めたくなる。常にモノをあつめたり貯めようとする本能。でも過剰に対してはリミッターは無い。」と。物欲があるのは人間の本質的要素からきているようですね。
fukuoka-fri.JPG 最後に、2009年の福岡さんの目標を伺いました。 「例えばフェルメール。まだ見つかっていないものもあるので、そういった古くて新しいものを探したい」。
今夜の選曲: BO DIDDLEY / BO DIDDLEY

2009年01月01日

Think Locally, Act Globally!?

2009年は「水」…限られた真水をどう配分して行くか大事な問題になってゆくだろうと、福岡伸一さん。 fukuoka-thu.JPG
fukuoka-thu2.JPG そして「Think Globally, Act Locally」地球全体を考えつつも行動は自分の身の回りから始めようという考えがありますが、でも今は「Think Locally, Act Globally」になってしまっていることが懸念されているとも。グローバリゼーションによっていろいろなやり方が地球全体を覆っているのに対し、考えることは身の回りだけになってきているそうです。


今夜の選曲: MONA / BO DIDDLEY

2008年12月31日

2008年ロハスな一冊は魚??

福岡伸一さんには、毎回年末に「今年一年のロハスな本」を選んでいただいています。
ちなみに2006年は「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著
2007年は「針の上で天使は何人踊れるか」ダレン・オルドリッジ著 

そして、2008年は…

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「銀むつクライシス」G・ブルース・ネクト著
今年読んだ本の中で、一番、血湧き肉踊った一冊なんですって。


今夜の選曲: ROAD RUNNER / BO DIDDLEY

2008年12月30日

福岡さん、今年始めに予想したことの結果は??

福岡伸一さんの2008年はフェルメールを見にNY/ワシントンDC/ボストンへ。この模様は小黒さんが編集長を務めるANA機内誌「翼の王国」に3回連載されました。そして5月は中国へ。北京オリンピック直前で建設ラッシュ!でもよ〜く見ると、ビルが出来ているのは道に面した正面の表だけで裏はハリボテ!今はちゃんと出来たのだろうかと心配そうでした。
fukupka-tue.JPG 今年のはじめ、福岡さんはこのロハストークで「二酸化炭素排出権取引の次は、メタンの取引が行われる」と予測していましたが…これはハズレ!メタンの方が二酸化炭素より温室効果が高いという意識が高まっているものの、まだ取引対象にはなっていないそうです。ちなみに日本は京都議定書の約束に間に合わない状況で国内の節約だけでは無理。そこで外国から7000万円規模で排出権を買わないといけないそう。
今夜の選曲: YOU CAN'T JUDGE A BOOK BY IT'S COVER / BO DIDDLEY

2008年12月29日

大忙しの一年!

年末年始恒例、福岡伸一さんにおいでいただきました。 福岡さんの著書「生物と無生物のあいだ」は57万部の大ヒット!どうして売れたのかご自身に分析していただいたところ、脳ブームの反省期に入っているのではないかとのこと。もう一度、生命とは何か?脳がすべてを司るのではなく、細胞の集まりの生物として知りたいのかな…とおっしゃっていました。
また、10月に発売された「できそこないの男たち」も好評。こちらは「やっぱり男はできそこない」という内容のようです。生物体として女性の体からできた模造品にすぎないけど、そこには救いがあって、ただ遺伝子を運ぶためだけに作られているけど、それだけのために活きているのではない、遺伝子は自由であれ…そういうことを書きたかったのだとか。文章の説明は難しいので、ぜひみなさんの目で読んでみてください! fukuoka-mon.JPG
今夜の選曲: I'M A MAN / BO DIDDLEY

2008年12月26日

12月29日から1月2日のゲストは…

分子生物学者の福岡伸一さんです。
年末恒例、福岡先生登場!
2008年ロハスな一冊はもちろん、ロハスを総まとめします。お楽しみに。

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2008年12月26日

隣人祭り、次のステップ

スタートから20年経ち世界に広がっている隣人祭り。発起人のアタナーズ・ペリファンさんが考える、隣人祭り次へのアクションは…一年に一度の隣人祭りで知り合ったお隣さんと、常に繋がりを持って生活出来ればいい。パンやバターの貸し借りなど、自分たちの出来ることで相手に貢献出来る…そんな繋がりを一年中感じてほしいそう。
rinjin-fri.JPG ペリファンさんから日本のみなさんへのメッセージ。 『いつやろう、ではなく、今すぐにはじめてみてください!思いもしないようなことがどんどん広がって行きますから。人生が変わると思います。すぐにはじめて下さい!』
今夜の選曲: I CAN'T BELIEVE THAT YOU'RE IN LOVE WITH ME / DJANGO REINHARDT

2008年12月25日

近頃のパリでよく聞く言葉「エスプリ・ド・パルタージュ」

ジャーナリストの南谷佳子さんはパリに住まわれて34年。「隣人祭り」(木楽舎)の著者でもあります。本の中にも出てきますが、最近パリではエスプリ・ド・パルタージュという言葉が多く登場するそうです。これはどんな意味なのか?2000年にパリでは35時間労働法が施行されました。失業者が多いパリ、35時間という決まった労働時間にして、その分働ける人を増やしましょうという労働法。仕事する時間が減ったことによって余暇が増えました。どう過ごすのか?それならボランティアでもしようかなという、人のために何かしようとする人が増えたそう。何か一つのものをみんなと共有しようという、繋がりの気持ち。「分かち合い・共有」という価値がエスプリ・ド・パルタージュ。その精神(エスプリ)が隣人祭りの根底にある考え方とリンクしていのでは、とも南谷さん。
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今夜の選曲: SWINGIN' THE BLUES / DJANGO REINHARDT

2008年12月24日

遠くの友達よりも…

お花見は仲間が集まるパーティ。“隣人祭り”は知らない人同士が集まるパーティ。知らない人が集うことの効果は何なのか?
rinjin-wed.JPG ペリファンさん曰く「友達は自分で選べる。お隣さんは選べない、たまたまそこに住んでいるだけ。だからこそ知り合うために努力すれば、次へのステップにつながります。遠くに住んでいる友達よりも、いざというと奇異はお隣さん。お願い出来る人が隣にいるということは、気持ちが楽にもなります。」
今夜の選曲: CHRISTMAS SONG / DJANGO REINHARDT

2008年12月22日

隣人祭り、スタートのきっかけ

アタナーズ・ペリファンさんと南谷佳子さんは「隣人祭り」(木楽舎)の著者。 現在では世界29ヶ国約800万人が参加する大イベントなった“隣人祭り”ですが、そもそもはペリファンさんと同じマンションに住む、ひとり暮らしのお年寄りが、死後1か月も発見されなかった悲劇を繰り返さないために、住人たちが交流する機会をつくろうと約20年前、1999年にスタートしました。壁の向こうで何がおこっているのか分からない状態に、危機感を感じたのだそうです。
rinjin-mon.JPG 毎年5月の最終火曜日に開催する、年に1回の大イベント。同じ建物や近所に住んでいる住民同士が全員食べ物を持ち寄ってワイワイガヤガヤパーティーを楽しみます。
今夜の選曲: PENNIES FROM HEAVEN / DJANGO REINHARDT

2008年12月19日

12月22日から26日のゲストは

隣人祭り発起人のアタナーズ・ペリファンさん、
そして、ジャーナリストの南谷佳子(みなみたにけいこ)さんです。
ヨーロッパで800万人が参加するという“隣人祭り”についてたっぷりと伺います。

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2008年12月19日

寿司は東京

小黒さんがいいました。「寿司は東京っていうけど、どうなんですか?」
貝塚さんは答えます。「やっぱりシャリが違います。関西は押し寿司やバッテラ。シャリを炊くときに昆布で出汁とって甘酢。甘いのが苦手な人もいますからね。」

今は一人で店を切り盛りされている貝塚さん。やはり自分の後継者は欲しいそうです。でも、すぐにみなさんやめてしまうそうで…。3〜4年で最高の基礎を教えられるのになぁとのことでした。 kaiduka-fri.JPG


今夜の選曲: STRANGER IN PARADISE / TONY BENNETT

2008年12月18日

寿司職人の好きなネタは?

神楽坂の寿司店、贔屓の貝塚孝雄さんに質問。好きな寿司ネタは何ですか?答えは「鉄火巻き」でした。「鉄火巻きを考えた人は天才だなぁって思う。海苔とワサビが絶妙」なんですって! 贔屓の魚のこだわりは「海外もの、冷凍物は使わない。高いとか産地じゃなくて、そのときに一番いいものを使う。」。そうじゃないと、貝塚さんご自身が納得いかないんだそうです。 hiiki2.JPG
kaiduka-thu.JPG 海の生物も、山や森林からの影響を受けます。 海辺で育つマングローブは栄養の宝庫。マングローブ林自体が多様な生き物の生息場で、マングローブが太陽の光と無機栄養で作り出した葉や枝は有機物として根に供給され,これが分解されて多くの生き物たちの餌となっています。南の島でそんなマングローブ林を潰してしまったがために、黒潮に乗ってやってきていたプランクトンがいなくなり、それを食べる魚が減り…と、食物連鎖が崩れてしまったそう。

今夜の選曲: I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO / TONY BENNETT

2008年12月17日

魚河岸で見えてくる環境問題

貝塚さん曰く「魚河岸の魚。何年か前からおかしいな…。」と思っているそうです。何が変なのか。

とくにこの一年、魚が全体的に減ってきていて、質も落ちているそうです。とくに顕著なのは…
<鮭>
去年の三分の一しかとれないとか。これは水温が高いためか川に戻らないのが原因
<さわら> 
西日本の魚だったのに今は青森でも。水温の上昇
<貝類> 
移動出来ないので住む場所の汚染被害を一番受ける。海のセンサー。10年前から変化が

贔屓のカウンターでは「おいしい魚が食べられて幸せな時代。これからは本当に変わってしまうかも。」という会話もされているそうです。

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今夜の選曲: COLD,COLD,COLD / TONY BENNETT

2008年12月16日

寿司修行は相撲部屋と同じ!?

神楽坂の寿司店、贔屓の貝塚孝雄さんは18歳で寿司職人の道へ入られています。高校卒業間際になって、まだ就職先が決まっていなかった貝塚さん。先生から、学校に募集に来ていたお寿司屋さんを紹介され、そこに入ったそうです。場所は東京。住み込みで働き、親父さん/おかみさんと呼び、基本を徹底的に教わったとか。見ているしかない最初の頃に、あの味を覚えるにはどうしたらいいのだろう…など、沢山のことを考え、それが後に活きてきたんだそうです。

もともと不器用だった貝塚さん。最初は魚もうまくさばけないし、包丁も研げなかったそう。でも負けず嫌いで猛練習。努力するから不器用なひとほど寿司屋に向いているのかな…とおっしゃっていました。

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今夜の選曲: IF I RULED THE WORLD / TONY BENNETT



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