KYOCERA
TECHNOLOGY COLLEGE
21:40 - 21:50
毎月1名のゲスト講師が登場。週替わりのテーマで学生向けの授業を実施。
未来へのヒントが詰まったコーナーです。
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まずはAIのトレンドについて。2010年ごろからのディープラーニングを中心にした「第三次AIブーム」を経て、現在の「第四次AIブーム」については、「基盤モデル」だと藤吉さん。大量のテキストデータを用いるChatGPTなど、これは多くの問題を扱うことが可能になる汎用的なモデルで、さらに「基盤モデルによってインフラ化している」という変化も。マイクロソフトのOfficeに搭載されるなど、「AIを意識することなく誰でもAIを使うようになってくる」という変化だと解説してくれました。
▼1/12
藤吉さんが2023年3月、米アリゾナのフェニックスで体験した「無人ロボタクシーが一般の方が使える状態で」使用できたという「Waymo」のタクシーの乗車体験をトーク。AIは「100パーセントがなかなかできない」ため「最初は恐る恐る乗ってみたんですけれど、360度認識をしていて、その様子をディスプレイで乗っている人に表示してくれる」「ちゃんと認識しているなというのが確認できて、さらに快適な運転をしてくれるので安心感を得られて」と振り返りました。
▼1/19
今回は、京セラ株式会社 研究開発本部 先進技術研究所 林佑介さんも参加。藤吉さんと京セラが共同で研究している「物体認識技術」。さまざまなAIの技術開発に対して技術指導を藤吉さんが行なっているそうで、そのさまざまな事例の中でも、店員さんがいなくても会計ができる「スマートレジ」や、「食事量がわかるカメラ」といった事例を紹介いただきました。スマートレジについては、先週話題にあがった「Amazon Go」とは「(Amazon Goの場合は)店舗を丸ごと作らないといけない、カメラを棚ごとに設置しなければいけない」が、この物体認識技術は「カメラとPC一台」で導入できるという違いが。
▼1/26
今日は参加学生さんとの質疑応答。自動車関係の会社に就職したいと思っている学生さんからは、AIによって変わる未来はよくなるかという質問。「いい方向にいく」と藤吉さん。前提として「人間主体でAIの使い方を変えていく」こと、その責任を持って接していくべきと示唆しました。他の学生さんからのAIの将来についての質問では、AIの「継続学習」について言及した藤吉さん。「あるところまで」を使って学習しているAIに、「どんどん新しくデータが入っていって、それに対してどんどん学習して進化していくことが期待できる」一方で「新しいデータにどんどんヒットしてしまって、過去に獲得したものを忘れてしまう」恐れを指摘。いい方向に舵を切ることが必要と示唆しました。
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