世界の「今」を切り取る「Emirates Airline FROM THE WORLD」
■From Saudi Arabia
サウジアラビアで、「木曜と金曜」とされていた週末の休日が、このほど「金曜と土曜」に変更されることが決まり、ビジネスマンたちの間では歓迎の声が上がっています。
世界的に週末と言えば「土・日」が標準的ですが、多くのイスラム諸国では、伝統的にイスラム教の集団礼拝がある金曜とその前日の木曜を公の休日としていました。
ただ、海外とのやりとりが欠かせない国際企業にとって、月・火・水の3日間しか世界のビジネスアワーと重ならない状況は、大きなフラストレーションになっていたそう。
この流れを受けて、近年サウジアラビア以外の湾岸諸国では「金・土 週末制」を次々と導入。
サウジアラビアが取り残される形になっていたんです。
サウジアラビアは保守的な体制としても知られる国。
国民からは、「変更が実現するなんて思ってもみなかった」と驚きと喜びの声が上がっているようです。
■From Gaza Strip
多くの難民たちが暮らすパレスチナ自治区で、人々が喜びと興奮に湧きかえりました。
今週月曜日に番組でもお伝えしましたが、アラブ諸国で人気のオーディション番組、「Arab Idol」で、ガザ地区出身のシンガー、ムハンマド・アッサーフさんがこのたび優勝。
ムハンマドさんの優勝が確定した瞬間、ヨルダン川西岸地区やガザ地区では何万人もの人々が通りへ繰り出し、花火が上がり、道を行く車は喜びのクラクションを鳴らしました。
番組はレバノンで収録されたとのことですが、ムハンマドさんは、厳重な警備の難民キャンプを出て、オーディション会場へ行くだけでも大変だったようです。
最終審査では、故アラファト前議長のシンボルマークとしても知られていた、アラブの伝統的なチェック柄のヘッドスカーフ「クーフィーヤ」がテーマの歌、「レイズ・ザ・クーフィーヤ」を歌ったということです。
■From United States of America
ノートパソコンにスマホにタブレットなど、バケーション中であっても会社とのつながりを断ち切るのが難しい今日この頃。
ロイター通信によりますと、アメリカで行われた調査で、およそ30%のアメリカ人が、バケーション中に仕事関係の目的でスマホを使っていることが分かったそうです。
さらに、半数以上の人が、「バケーション中であっても、上司たちからは、電源はONにしておくことは当然だと思われている」と回答しています。
また、「職場のパソコンのファイルにリモートアクセスできる」と答えた人が全体のおよそ3割。
そんな中、およそ60%の人が「休日のメールチェックは、休みが終わってからスムーズに仕事に復帰するのに必要だ」とコメントしていて、「仕事から離れられない」という、ネガティブな側面だけではなく、ポジティブな面もあるようです。
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