Thailand
Theme is... Thailand
「タイは若いうちに行け!」
という広告のコピーに煽られて
訓市が初めてタイを訪れたのは
1990年代...
アジアを拠点に旅する時、
ハブ地点となる「バンコク」から
広がるタイとアジアの魅力を
訓市が語ります。
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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージを
お待ちしています。
番組サイトの「Message」から
送信してください。
また、ハガキ、手紙も大募集!
宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
Antenna TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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皆さんからのお寄せ頂いた
エピソードと曲にまつわるメッセージで
Special Versionのオンエアも...
実現したいと思っています。
スタッフ一同、お待ちしてます!!!
MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
♪ Dark End Of The Street / Ry Cooder
スライド・ギターの名手【ライ・クーダー】のパフォーマンス... オリジナルは1967年にソウル・シンガーの【ジェームス・カー】が収録。クーダーのヴォージョンはアルバム『流れ者の物語』に収めれています。
♪ Pure Shores / All Saints
レオナルド・ディカプリオ主演による2000年の映画『The Beach』の主題歌。タイを舞台に夢の楽園を探す... というストーリー。オール・セインツはイギリス出身の女性4人組です。
♪ Belfast / Orbital
イギリスのエレクトリック・ダンス系のデュオ【オービタル】... 1993年リリースのアルバム『Orbital 2』に収録されている曲です。
♪ Evening Star / Robert Flipp & Brian Eno
イギリスのミュージシャン2人、【ロバート・フリップ】と【ブライアン・イーノ】によるデュオ作から。リリースは1975年です。
♪ Campari Soda / Taxi
選曲のストーリーは番組で...
♪ I'm Not In Love / 10CC
【グレアム・グールドマン】と【ケヴィン・ゴドレイ】を中心としたイギリスのグループ、10CC。「I'm Not In Love」は日本でも大ヒットを記録した、彼らの代表曲です。
♪ New Star In The Sky / Air
フランス出身のデュオ【エール】が1998年にリリースしたアルバム『Moon Safari』に収録された曲です。
♪ Summer In Siam / Pogues
UK出身のアーティスト【シェイン・マクゴーワン】をリーダーとしたグループ、ザ・ポーグス。1990年のアルバム『Hell's Ditch』から...
♪ Free / Deniece Williams
アース・ウィンド&ファイアーのリーダー【モーリス・ホワイト】と、敏腕の【チャールス・ステップニー】がプロデュースを手掛けた1976年の大ヒット曲。【デニース・ウィリアムス】は、この曲を始め、数多くのヒットを放ったアメリカの女性R&Bシンガーです。
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking...
★★★★★★★
僕が大人になったのは、多分、1990年代と言い切っていいと思いますが、90年代はすごく円高で、バックパッカーが増えて、日本人が初めて好きな時に好きな場所に行けるっていう自由を手にした時代なのかなと思っています。そういった中で、いろいろな人たちが雑誌や本を片手に「自分はここへ行く」「私はあそこへ行く」っていう、理由を持って旅に出かけて行きました。僕の周りはアジアに散る人間が多くて、物価も安いし、旅をして見に行くバラエティがすごく豊だったのかなと思っています。どこかの広告で、「タイは若いうちに行け!」という言葉がありまして、それを真に受けたようなものなんですけど・・・。タイは「バンコク」という街がアジアを旅する時のハブ空港になっていて、いろんな世界一周チケットが10万円で買えたりとか、すごく便利だったんですよね。今はあまり使われないらしいんですけど、「カオサンロード」という安宿街がありまして、一泊何百円みたいな値段で泊まれて周りにはトラベルエージェントがたくさんありまして。宿には掲示板があって、そこに後から来る友達に「僕は来月、この島にいるから、そこで会おう」なんて書いておくと、会えたりするものだったんですよね。ですから、遠くに行く時には必ずバンコクに行かなきゃいけなかったので、タイは冒険の入り口というか、出発点という思い出がすごく強いです。バンコクに着いてまず思うのが独特の匂いですよね。殺虫剤、スクーターやトゥクトゥクの排気ガスの匂い、そして、そのノイズもたくさんあります。空港の外に出ると最初にうわってやられるんですよ。あと湿気に。でも、それを嗅いだり騒音を聴くと、同時にこれから自由な日々が始まるんだっていうサインにもなっていて、去年も久しぶりにタイを訪れたんですけど、空港を出て匂いと音を聞いた時に、自分の二十歳そこそこの頃が蘇ってきてびっくりしました。
★★★★★★★
タイといえば、「島巡り」じゃないですかね。タイには様々な島があるんですけど、「サムイ島」とか「タオ島」はタイ語で言うと「コ・サムイ」「コ・タオ」。どのくらいの数の島が有るのかなぁ。もちろん、普通の人だったら「プーケット」とかリゾートで有名なところはかなり知名度が高いと思うんですけど、それ以外にもいろんな小さな島があって、「バンコク」から「スラタニ」という町まで夜行列車に乗って行って、そこから舟に乗って島に散って行ったり、バイクを借りて海岸線をずーっと走っていって気に入ったビーチがあるとそこで停まって泳いだり、安いゲストハウスを探してしばらく停まったりとか、とても自由な時間をたっぷり過ごしましたね。タイの人っていうのはアジアの人特有だと思うんですけど、とてもフレンドリーでいつもニコニコしてる人が多かったです。お酒を飲むと怖い人もいましたけど。島といえば、「ハワイ」が人気だと思いますが、皆さん、機会があれば、是非、タイに行ってみてください。時差もそんなにないのですごくラクだと思います。番組でオンエアしたAll Saintsの曲「Pure Shores」が主題歌になっていた映画『Beach』も、タイの島を舞台にしていて、秘密の場所の地図をもらって、それを探しに行くっていうのが話の筋だったと思います。昔はネットが無かったこともあって情報が漏れなかったので、そういう「秘密の場所」の噂がありましたね。誰もいないビーチがあるとか、知り合いじゃないと行けないとか。本当かどうかは分からないですけど・・・ そういう話を聞いて、すごくワクワクしたのを覚えています。ですから、映画が公開された時には、皆がどこかに持っているアイディアを盗んだな、みたいな気がして、張り切って観に行ったんですけど・・・ 後半からエンディングはホラー映画みたいでね。前半だけでいいんじゃなかったと、今でも思ってます。
★★★★★★★
「タイ」はアジアの中でも割と身近な国だと思うんですが、観光で行く時はどうしてもリゾートに行く人が多いと思います。そういう僕も今は家族持ちで、行く時についついそういう方がラクだなぁ?とか思ってしまうんですけど、タイは安い宿や交通もすごく発達しているので、自由に動くことが出来ると思うんですよね。例えば、電車に乗ってどこかまで行ってそこから舟に乗って、それから今度はトゥクトゥク、3輪のうるさいタクシーですけども、窓も何もない外気に直で触れるあのタクシーに乗って、荷物を山積みにして移動するっていうのは、たぶん、自分たちはそこまで歳じゃないですけど、きっと昔の日本もこんな風景があったんじゃないのかなっ思うような、必ず心に触れる景色があると思います。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。