Let's travel! Grab your music!
Theme is... DESTINATION
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番組前半はリスナーの皆さんからいただいた旅に関するエピソードと、
その旅に紐付いた曲のリクエストをお届けします。
後半のテーマは「旅の目的地」。
訓市が過去、旅の行き先を決めてきたポイントについて語る。
アメリカが大好きだった訓市が「インド」を選んだワケとは?
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2016年も番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
旅に紐付いた「リクエスト曲」をオンエアさせていただいた方には
図書カード1,000円分をプレゼントします!
3曲セットの「ミュージック・ストリーム」セレクションでもOK!
番組サイトの「Message」から送信してください。
手書きのハガキ、手紙も大歓迎! ←番組での採用率高し?!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Pop Life / PRINCE & The Revolution
「殿下」こと、プリンス&ザ・レボリューション名義による1985年のアルバム『Around The World In A Day』収録曲。本作はプリンス自身が設立したレーベル「ペイズリー・パーク」からリリースされた記念すべき発作品でもあります。
You Give Me Something / James Morrison
英ラグビー出身の男性シンガー・ソングライター、ジェイムス・モリソンが2006年にリリースしたデビュー曲で、当時、日本のFMラジオ局でもオンエアされました。なお、この曲を含むアルバム『Undiscovered』は本国UKチャートでNO.1を記録しています。
Oh Honey / Delegation
イギリス出身の黒人男性ソウル・グループ、デレゲーションが1978年に放った大ヒット曲。サンプリングの元ネタとしてもお馴染みです。
Speck Of Gold / Afterlife & Cathy Battistessa
イギリス出身の男性アーティスト、スティーヴ・ミラーのソロ・ユニット、アフターライフ。彼はイビザ島在住で、ジャンルはチル・アウト系。
Love Scene / Ego Wrappin'
女性ヴォーカリストの中納良恵と男性ギタリストの森雅樹の二人からなるバンド、エゴ・ラッピン。2010年にシングル盤のカップリングでリリースされました。なお、今年は結成20周年のアニバーサリー・イヤーです。
Oblivious / Aztec Camera
スコットランド出身で男性アーティスト、ヴォーカル&ギターのロディ・フレイムを中心とした バンド、アズテック・カメラ。1983年にリリースされたファースト・アルバム『High Land, Hard Rain』から。
It Doesn't Have To Be This Way / The Blow Monkeys
スコットランド出身のヴォーカル&ギター、Dr. ロバートを中心とした4人組バンド、ブロウ・モンキーズ。1987年のアルバム『She Was Only A Grocer’s Daughter』に収録されているこの曲は本国UKの他、当時、日本のFMラジオでもオンエアされました。
Time (Clock Of The Heart) / Culture CLub
ユニークな個性をもった男性アーティスト、ボーイ・ジョージを中心にロンドンで結成され、1980年代にヒット曲を量産したカルチャー・クラブ。1982年リリースのデビュー・アルバム『Kissing To Be Clever』に収録されている曲です。
Pavane Pour Une Infante Defunte / William Orbit
英ロンドン出身のアーティスト、ウィリアム・オービットが1995年にリリースしたアルバム『Pieces In A Modern Style』から、フランスの音楽家モーリス・ラヴェルが1899年に作曲したピアノ曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」。
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking...
★★★★★★★
どこに行けばいいか聞かれると、とても難しい問題だと思います。ただ一番言えるのは、本人の頭に浮かんだ場所・好きだなと思う場所に素直に行けばいいのかなと思います。”Right Place At Right Time”という、ジャーナリストが大事にする言葉があります。スクープを狙う人たちはオフィスで待っていても何もいいことはないわけで、いかに鼻を利かせて何かが起こりそうな場所に正しい時間にいるかっていうことらしいんですけど。これは、僕が思うに旅行にもすごく当てはまるんじゃないかなと思います。自分がいま興味がある場所に正しい年齢のときに行くというのがとても意味深い旅にしてくれるのかなと。例えば、僕は小さい頃スケートボードにはまって、アメリカ、それもカリフォルニアに行きたくて行きたくて身悶えていたんですけど、そんな時に本当に初めての海外旅行でカリフォルニアに行けることになりました。当然、自分の人生観というのが歪むというか、今でも影響があるくらいの影響を受けまして。それがよかったのかどうかというのはわからないんですけども、僕の親は相当「しまった」と思ったみたいです。あの時行ってなかったら今の自分はなかっただろうなと思います。10代の頭にカリフォルニアに行きたいと思った時に行けたからよかったんだと。なので、みなさんどこかに行きたいんだけど、どこに行けばいいかわからないというときは、本当に自分が興味がある、人から聞いて行ってみたいなと思ったところとか、そういうところに行ってみるのがいいと思います。あとインドなんですけど、僕はインドで過ごした時間にすごく影響を受けていますが、もともとは全く興味がないというか、どちらかといえば嫌いというか。何しろ海外といえばアメリカ、という熱狂的なアメリカ信者だったので。まあ、アメリカが好きというか、映画・音楽・服とか、そこにあるものに興味があったので。その次にロンドンがあるイギリスがありましたが、なんでインドに行かなきゃいけないんだ、という感じだったんですね。ただ、インドは呼ばれた時に行けという話がありますが、それはやはりタイミングが来た時に行けということで、僕の場合それは二十歳くらいの時にありました。都内のシェアハウスのはしりみたいなところで暮らしていた時のことですが、その家は一軒家で、庭に蔵が建っているような古い、元区長さんの家だったのかな。それがバブルで捨てられていたところをオーストラリアのキャバ嬢が金持ちの不動産の社長に口説かれてその家を格安で借りた、というところから僕らがなだれ込んだという家なんですけども。全部で7部屋ありまして、僕の部屋に僕と友達が住んでいて、それ以外は全員、世界中から流れてきたバックパッカーあがりでした。毎晩お祭り騒ぎというか、アジアのゲストハウスみたいな家でしたけど、そこでいろんなインドの話を聞いたんですよね。アラビア海から見える夕日はいくら出しても惜しくないとか、ヒマラヤの村でのんびりしたら最高だとか、東京でしばらく稼いだらそのお金で2・3年はアジアをふらふらするとか。そういう話を聞いてるうちに僕の心の中で『インドってそんなにいいところなのかな』って熱がだんだん高まってきて。よし、じゃあ次はインドに行ってみようかな、と思うようになって、実際に行きました。僕は本当に心からインドに行きたいなと思った時に行ったので、その自分の経験や思い出というのは本当に素晴らしいものでしたし、それでインドが大好きになりました。
★★★★★★★
旅をする時、最初にどこに行けばいいのかっていう質問ですが、おすすめを言うというはとてもできません。なぜかといえば、その場所というのは自分自身しか知らないことだと思うからです。『みんなには砂漠に行きたいと言ってるけど、実はハワイに行ったことがなくてハワイに行きたいんだよなぁ』と思っている人でしたら、やっぱりハワイに最初に行くべきだと思いますし、『バカにしているけど実はディズニーランドが大好きで、ぜひ本場のディズニーランドに行きたい』と思ってる人がいましたら、最初にそこに行くべきだと僕は思います。そうやって行った旅がすごく楽しく、それをきっかけにまた違うところに行きたいなと思った瞬間に、初めて次の旅が始まるんじゃないかなと思うからです。特に自分がバックパッカーになった頃はすごく頭が固くなってしまいまして、いろんなことを否定していました。旅というのは長期で行くべきで、1週間そこらで行くのは旅行だとか、『旅』と言うこと自体にもすごく抵抗がありましたし、コマーシャルなところに行く人たちは全くもってわかってないとか、ありとあらゆることを否定していたと思います。でも今では年もとりまして、そんなことはなくなりました。どんな理由であれ、日常を離れて普段と違うものを見たり、時間を過ごしたり、幸せだなって思えるものがあれば、それこそ素晴らしい旅なのかなと思います。一番大事なのはやっぱり百聞は一見に如かずということで、何はともあれ今いるところから出て、何かに触れることなんじゃないかなと思います。生で見るものに勝るものはない。それはもう絶対的に、本当です。音楽もCDは売れなくなっていると聞きますが、ライブに行く人とたちの数は増えているというのも、まさに耳で聞いたり映像で見ただけじゃわからない何かがそこにあるからだと思うんですね。そういう意味でまだまだ1年の最初の時期です。この1年の間にどこかに出かけようっていう予定を立てれば必ず行けるんじゃないでしょうか。ぜひ皆さんもそういう予定を立ててみてください。僕も今年こそ普段行かないところに行きたいなと思っています。いつも決まったようにニューヨークに行ったり、ロスに行ったり、同じ場所に繰り返し行くばかりじゃちょっと嫌だなと思っています。じゃあ、どこに行くの?って言われると、ここじゃなければどこでもいいという考えなので、遠ければいいかなと思っています。この地球にはこの世の果てと言われる場所がいくつもあります。大陸の外れとか、あたりに誰も住んでいないような荒地、そして自分の呼吸音しか聞こえないような本当の僻地とか、そういうところにすごく行きたいなと思うんですが、それって新年早々なのに僕がすり減ってるからなんでしょうか?今年はどこかに行ってリチャージしたいと思います。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。