★★★★★★★★★★
訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
年末年始旅行の参考に!セレブが教える8つの「時差ボケ対策」
★★★★★★★★★★
Theme is... 時差ボケ
『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
★★★★★★★★★★
番組前半はリスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールで寄せられた
旅にまつわるエピソードと、その旅にまつわる思い出の曲をお送りします。
お題を頂戴して訓市がセレクトした曲もお楽しみに!
後半のテーマは「時差ボケ」。
---野村訓市流「時差ボケ」にならない方法---
つい先日、パリ2泊、帰京して3泊、ニューヨーク3泊という
弾丸旅行を体験した訓市が微妙に体の限界を感じた時に思ったこととは?
旅先で実践している「時差ボケ」撃退の具体的な方法についても語ります。
★★★★★★★★★★
番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
リクエスト曲がオンエアされた方には番組オリジナル図書カード、
1000円分をプレゼントします。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Lovely Allen / Holy Fuck
Never Be The Same / Christopher Cross
Colour My World / Chicago
I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free / Nina Simone
夏が終わる / 矢野顕子
Prince Of Peace / Galliano
Drunk In LA / Beach House
J Dillalude / Robert Glasper
Chrome Country / Oneohtrix Point Never
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking …
★★★★★★★★★★
前回、パリに2泊したという話をしたんですが、僕はそのあと東京に戻ってきて3日過ごし、今度はニューヨークに3泊で出かけました。昔はよくこういうことをやっていたんですけど、完全に体にきまして、久しぶりにそんな体を酷使していいのか、こんな生き方でいいのか、ということを深く考える機会となりました。そして何より「時差ボケ」。飛行機で寝た挙げ句、現地で時差ボケに負けてまた寝てしまう人がいますが、僕はそれがすごく嫌なんです。完全に人生の貴重な時間を無駄にしていることになるじゃないですか。数えてみたら今年もすでに飛行機で240時間ぐらい、つまり1週間分以上過ごしています。飛行機でガッツリ寝たらその後2日寝ないで平気、となればいいんですけど、そうはいかないのが悲しいところで、どんなに普段昼夜逆転の生活をしてようが、平均3時間ぐらいしか寝ていないという生活を送っていようが、なぜか時差ボケっていうのは必ずやってきて眠くなります。しかも普段感じたことのないような眠気。ドラクエでいう“ラリホー”かけられたような気分で、強烈な眠気です。これをどう切り抜けるかですが、僕が見つけた答えというのは、酒です。時には自分の腿を叩き、ほっぺたをつねりながらビールから始めて、ウォッカ、ハイボールと移行していき、とにかく夜中の2時までは絶対に飲むというのを掟にしておりました。素敵な食事にワインで乾杯みたいのはご法度です。ワインはとにかく眠くなります。それから、日本人が来たと喜んで日本酒を勧めてくれる友達がいますが、そいつもダメです。眠くなるお酒はとにかく飲んでは、ノンノン。例えば、ニューヨークに行くと夕方の6時や8時ぐらいに、必ず眠気のビッグウェーブがやってきます。そこでその誘惑に負けて、1時間ぐらいちょっとベッドに横たわってしまおうかなぁ〜なんて思うとぐっすりと熟睡してしまって、夜中の2時とか3時ぐらいにゼンマイ仕掛けのように突然目がバッチリと開きます。そうなったらもうベットの上で1人レスリング状態ですね。なんとか自分が楽な眠りにつけそうな体勢を探してあっちへゴロゴロ、こっちへゴロゴロ。あとは枕の後ろにある冷たいスポットを探して手をやたらめったら突っ込んでみたり、その枕をひっくり返してみたり。でも、そうこうするうちに朝がきてしまいます。だから、その時差ボケの人が必ず目を覚ます夜中の2時まで起きて酒を飲み続けるということが大事なわけです。ここさえクリアすればあとは7時に目を覚まそうとも4〜5時間はまとまってガッツリ寝られてるわけですし、その為には携帯やPCなどはトイレや金庫の中に隠して、とにかく手が届かないというようにするのが何よりも大事です。あいつらこそ、眠りを妨げる悪魔のような存在ですからね。
★★★★★★★★★★
ニューヨークに行った時には、初めてニューヨークに行くという人を始め2人ほど同行していました。彼らは『時差ボケが怖い』と言っていたので、『飛行機に乗ったら最初は寝て、そのあと少し起きてろ!』とか、『夜は絶対に睡魔の誘惑に負けちゃダメで、夜中まで起きてろ!』と言いました。それにも関わらず全てその掟を破って眠さに負けて8時に寝て、2時に起きてしまって、そこで諦めて携帯を見た挙句に、セントラルパークまで散歩に行っちゃって、帰ってきて1時間後にようやく朝ごはん食べたらもう眠い、という一番やってはいけないことをしていたらしいです。ただ、口で簡単に『夜中まで起きてろ』と言ってますが、これはなかなか難しいことで、東京に来たことのあるニューヨークの友達にも、『どうすればお前のように毎日眠らずにいられるんだ?』『お前は鉄の肝臓なのか?』『トヨタのプリウスみたいに実はハイブリットなんだろう?』『どうやって時差ボケなしに過ごしているんだ?』と聞かれるんですけど、秘訣は本当に簡単で、お酒を飲みに行って、とにかく楽しそうな予定を作ることに限ります。“眠いけど帰りたくない” ・・・そう心の底から思えるように、とにかく楽しそうなイベントを探すなりして人と会うことです。そうするといきなり帰るって言えないですからね。とはいえ、今回は結構、限界を見た気がします。なにしろ、パリから羽田に着いて携帯の電源を入れたら、知り合いが1人海外から来ていて“相手してくれ”と。結局、朝まで飲んでしまったり、残りの2日間、夜中まで仕事をしてアメリカへ行ってまた呑んだくれて、という感じだったので、東京へ帰ってきたらどこの時間帯なのか、体が完全に分からなくなっていました。もう、お酒でごまかすというのはダメなんじゃないかと、この“目には目を”的な、ハムラビ法典のような生き方はそろそろ考えなければいけない、そう思うようになりました。実際、8月にニューヨークから帰ってきた時は、“泳ぐのが良い”と聞いたのでそのままプールで泳ぎましたが、命の危険を感じるだけでちっとも治りませんでした。よかったことといえば、泳いだ後のビールが確実に美味かったことくらい。いろいろ調べて読んでみたんですけど、やっぱり時差ボケのためには“機内食を食べない”のが大事なようです。行く現地の時間に合わせてご飯を食べるのがいいみたいで、出発地の時間に合わせて出る機内食を食べると、そのまんま時差を引っ張るらしいです。実はこれ、ずいぶん前に知ったんですけど、貧乏性なのか、ついつい機内食を食べてしまうんですよ。飛行機代の5分の1ぐらいはこのトレイに乗っかったご飯なのかと思うと、一つ残らず食べてしまう。しかも、出発前には羽田の場合、つけ麺を食べるっていう儀式のようなものがありまして、どんなにお腹いっぱいでも食べちゃうんですよね。験担ぎでも何でもないんですけど一度始めるとそういうことだけは止められない性分で、それが僕の時差ボケをさらに酷くしているような気がします。とにかく、機内食とかご飯を移動中に食べないということを実践されている方はいるでしょうか。いるのであれば、ぜひその効果を教えてほしいところです。効果があるといえば、最近気付いたのは“ホテルでもアイマスクをして寝る”ということです。普段気にならないようなちょっとした洗面所の明かりとかカーテンの隙間の朝日が、センシティブな旅人には大問題になるということに気付きました。そしてこの間、アイマスクをして寝てみたんですけど、思いのほか朝日とかで気を散らすことなく寝られまして、これはちょっと次からはマストだなと思っています。とにかく、時差ボケにいい方法が“お酒以外”であれば、ぜひ知りたいので番組までお寄せください。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。