★★★★★★★★★★
訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
黄身がトロ?リ。「クロックマダム」をパン屋級においしく作るコツ
★★★★★★★★★★
Theme is... BREAKFAST
『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
★★★★★★★★★★
---食べるからにはとことんこだわる… それが訓市スタイル---
番組前半はリスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールで寄せられた
旅のエピソードと、その旅にまつわる思い出の曲をオンエア!
訓市による“メッセージ返し”もお楽しみに。
後半のテーマは「朝食」。
リスナーの方からのオーダーにお答えして「朝食」について・・・
日頃は朝食を摂らない訓市が旅先で定番にしている条件とは?
万国共通でお世話になっているあの店の「朝メニュー」、
皆さんにも試してほしいフランス伝統の朝食についても語ります。
★★★★★★★★★★
番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
リクエスト曲がオンエアされた方には番組オリジナル図書カード、
1000円分をプレゼントします。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
T'en Va Pas / Elsa
Simple Twist Of Fate / Bob Dylan
Sopot (Live Version) / Mikromusic
So Low / Carol
Twilight Dive / 5lack
Half A Minute / Matt Bianco
Third Time Lucky / Basia
Arrow Through Me / Paul McCartney & Wings
Avalon / Roxy Music
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking …
★★★★★★★★★★
今回はリスナーさんのリクエストにお答えして、テーマは朝食。僕は基本的に普段、朝ごはんを食べません。コーヒーを飲んで、タバコを吸っておしまい。朝起きてすぐ、何か食べるなんて気にはどうしても普段はならないんですが、その理由は前の晩のお酒のせいなのかとずっと思っていたんです。でも、これが旅行中だとなぜか必ず腹が減って朝飯を抜くなんて考えられませんから、何なんでしょう。旅行中もしこたまお酒を飲みますし、きっと時差ボケのせいなのかもしれません。確かに東京に帰ってきて、時差ボケで早く目が覚めてしまったりすると、やっぱり7時ぐらいにはもうものすごくお腹が減って朝食を食べたりします。僕が時差ボケになったときに外に駆け込む一番のご馳走は、マクドナルドです。ブレックファスト・メニューがありますが、朝の10時半までだったかな? その貴重感がまず僕の心を高揚させるんですけど、その中で一番好きなのは『マックグリドル』。これは、しょっぱいソーセージと目玉焼きとチーズを甘いまるでパンケーキのようなバンズに挟んだものです。僕がお腹が減ったときに朝食に求めるものは“甘じょっぱさ”1択。しょっぱいものと甘いものを同時に食べる。カレーに入ったレーズンとか、ハンバーグに乗ったパイナップルは子供の頃は絶対に嫌だと、もし叶うなら、『巨人の星』の星一徹のようにちゃぶ台をひっくり返すぐらい嫌いでしたが、今ではこの甘みが塩味を引き立てるねと、入れてくれと思うほど好きです。その点、このマックグリドルというのはその全てが詰まった完全食とも言えるものです。朝早くに起きてマクドナルドに駆け込み、マックグリドルを右手に、左手にはハッシュポテト。これを交互に口に運び、途中、3対3対1ぐらいの割合でコーヒーを飲む。どうも、マックグリドルっていう言葉が言いにくいからか、食べたことがない人が結構多くてびっくりしていますが、ぜひ朝、マクドナルドの前を通りかかったときにお腹が減っていたら食べてみてください。ちなみに、旅先でも朝食というのは甘じょっぱいものばっかり食べている気がします。パンケーキにはサイドで目玉焼き、そしてパンケーキの周りにはソーセージを並べて、それにメイプルシロップをバシャバシャになるくらいかけて同時に食べるんです。血糖値が一気に上がって朝からバリバリ働けるわけなんですが、本当にすごいです。海外の友達はここで平気でブラッディ・マリーなんかを飲んだりもするんですが、さすがに僕は飲みません。そんなことをすると、たいていホテルの部屋に帰って横になりたい、二度寝がしたいとなってしまいますから。
★★★★★★★★★★
朝食というと“甘じょっぱい”という話をしましたが、欠かせないのが目玉焼きです。僕は卵の中では目玉焼きが好きで、旅行中はかなりの確率で目玉焼きを食べています。イングリッシュ・ブレックファストとか、アメリカン・ブレーキーといった“The朝食の全て”みたいなメニューを頼むとだいたいアメリカの場合、目玉焼きは三つくらい出てきて、ソーセージにハムにベーコンと全部ついてきて、焼きトマトものっています。あと、先月パリにいたんですが、フランスに行くと好きな朝ごはんがありまして、それは『クロックマダム』です。調べてわかったのは、これは『クロックムッシュ』の派生系みたいで、基本はクロックムッシュなわけです。ムッシュはパンにハムとチーズを挟んで、それをフライパンでバターを使って焼いて、そこにさらにベシャメルソースを塗ったものです。どうですか、想像しただけで十分おいしそうですよね。ここにさらに目玉焼きを乗っけるとムッシューがマダムに昇格するわけです。ここには甘じょっぱさはないんですが、これも抜群に美味しいです。フォークの先でちょんちょん目玉焼きの黄身をつついて破って、僕は薄く伸ばしてから食べます。ちっちゃくても割とボリューミーなので、朝はこれとコーヒーがあると、ときに昼食をすっ飛ばしても公園や美術館を歩き回れるぐらいの満足度があります。簡単に作れると思うので、家でも興味のある人はぜひ作ってみてください。先ほど出ましたが、パンをフライパンで、バターで焼くというのがとにかく鉄板にうまいです。ホットドック用のパンでも食パンでも、「このパンこんなにボリューミーでうまかったっけ?」っていうネクスト・レベルに引き上げてくれます。あと、みなさんは『シェフ』という映画を観たことがありますか?星付レストランのような名店のシェフが店をクビになって、原点として車でサンドイッチ屋さんをやる話なんですが、この料理のシーンが反則なんじゃないのかというぐらいうまいんです。特にサンドイッチ。キューバン・サンドを作るんですが、それがアップでこれでもかっていうぐらいパンにバターをしっかり塗ってきっちり焼くんですよ。惜しみなくバターを塗るっていうのが大事で、健康や体重とかいうのは全て忘れて、潔く一気に塗ってください。そこにチーズやローストハム、ピクルスなんかを挟んで食べるわけです。でも、キューバン・サンドと言いますが、本番はマイアミです。キューバに行ったとき、さぞかしキューバン・サンドがおいしいと思って聞いてみたら、「そんな高級食材はない」と言われました。これは基本、キューバからマイアミに移民した人たちがマイアミで始めた料理らしいです。
よく日曜の夜は憂鬱だとか、この番組を月曜の朝に聞くというお手紙が多いですが、仕事がだるいなとか、行きたくないなと思ったら、ぜひいつもよりちょっとだけ早く起きて、甘じょっぱい朝食とかバターで焼いたパンを使った料理、例えば、クロックマダムとかを作って食べてみてください。きっとかなり満足した気分で職場にいけるんじゃないでしょうか。そして、やっぱりそんなのめんどくさくて出来ない、時間がない、もったいないっていうあなた。駅近くのマクドナルドで、マックグリドルを食べましょう。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。