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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
残業200時間超、ブラック過ぎる「建築士」の今
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Theme is... Messages & Requests
『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- Messages & Requests ---
リスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールでお寄せいただいた
旅のエピソードと、その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア!
旅限定ではなく恋愛、進路、日々の悩み相談や
選曲のオーダーにもお答えします。
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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Lean On Me / Club Nouveau
Light My Fire / Jose Feliciano
Hey Jude / The Beatles
Paradise Alley / The City
決められたリズム / 井上陽水
White Winter Hymnal / Fleet Foxes
Kooks / David Bowie
Why Was I Born? / John Coltrane & Kenny Burrell
What Might Have Been / Little Texas
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking …
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★From RN:ギムレット
私が旅好きになったのは、アメリカ、ミルウォーキーの大学に留学していた時に知り合ったドイツ人のサンドラのおかげです。特に思い出に残るのは、アムトラックで片道2泊3日をかけて行ったシカゴからロスの旅。旅慣れたサンドラはユースホステル宿泊が当たり前。そこで、同じ方面に行く人をみつけて車移動も現地調達。もちろん、その場で知り合う人ばかり。そこからサンディエゴ、サンフランシスコとヒッチハイクも交えながら回遊しました。今思えば、かなり大胆で危険なことをしていたなと思います。最大の出来事は陸路徒歩でメキシコのティワナに入国し、遊んでアメリカに戻る時。なんとサンドラのパスポートの有効期限切れが発覚!サンドラがアメリカに戻ることができないというのです!顔面蒼白になった2人でしたが、サンドラが「なんとかするから、アメリカ側のマックで待っていて」と言い残し、帰国する人の流れに逆流していってしまいました。不安な気持ちで待つこと約1時間。サンドラが戻ってきました。どうやら1万円ほどのお金で出国させてもらえたそうです。明らかに賄賂です。この旅は日本人としてのアイデンティティを意識するきっかけになったのと、生きる術を学びました。今ではサンドラも2児の母。いつの日かドイツに家族で会いに行きたいなと思っています。
☆Kun:
僕もヒッチハイクとかやったことあるんですけど、今となっては旅自慢のエピソードとかそういう愉快な話ですが、振り返って考えるとそれを友達に薦めて良いものかとか、もし自分の子供が同じことをすると言ったら絶対ダメと言う行為だとは思うんです。でも、上手くいった時の“やってやったぜ感”っていうのは何物にも変え難いものがあるんですけどね。サンドラさんの賄賂で出国も今は国境のパスポートコントロールが全てコンピューターになっていますからなかなか難しいかもしれませんけど、昔はそういうことが確かによくありました。なんかそういう余白みたいなのが残っている時代っていうのは何か自由があって良いなあと思います。
★From RN:タノちゃんさん
茨城鹿島で単身赴任中です。いつもこの時間Yシャツのアイロンをかけながらこの番組を聴いています。時間帯も、この番組の雰囲気も、アイロンがけに一番合うんです。月イチで自宅に帰るのを楽しみに毎日仕事頑張ってます。中学1年生の息子がやんちゃで、妻も一人で大変です。そんな息子がビートルズの『HEY JUDE』が何故か好きで、先日一緒にJUDEを息子の名前に変えて歌詞の内容を一緒に勉強しました。
☆Kun:
可愛いですねやんちゃな息子さんと一緒に歌うっていう。『HEY JUDE』のJUDEはジュリアンっていう意味でこの曲はポール・マッカートニーが書いてるんですけど、ポールがジョンレノンの1人目の息子ジュリアンが一人で可哀想だっていう時に作ってあげた曲だそうです。
★From RN:はぴさん
いつも少し飲みながら、明日からの1週間に備える最後の楽しみとして訓市さんのラジオを聴いています。今の時期は温かいグリューワインを飲みながらです。
周りには若すぎると言われた結婚を22年間続け、子供も2人成人したところで、自由と孤独を謳歌する第2の人生を歩き出したところです。そして昨年初めて、念願だったニューヨークへ一人旅をしました。様々な人種、古いもの、新しいもの、見るもの全てがキラキラして見えました。中でも大好きなキャロルキングの半生をミュージカルにした『beautiful』を観て感動! 主演の女優さんの歌声がキャロル・キングそのもので心が震えました。その空間にいる人全員のウキウキ感も最大限に共鳴していました。これからこの先も自分の世界がどんどん広がる予感がします。
☆Kun:
子育てが終わって自由と孤独を謳歌する第2の人生、素晴らしいんじゃないかと思います。僕のところはあと何年まず働かなきゃいけないのかと思うと絶望感しかないんですけどもね、どうなんですかね。あと10何年あるんですけども、その時まで仕事があれば良いなぁとか、体が動いてれば良いなあって切に願うんですけど。キャロル・キングは本当に素敵なアーティストで大体皆さんからリクエストをもらうとアルバムでいう『Tapestry』っていう、日本名だと『つづれ織り』かな? 名曲揃いでジャケットも格好いいですしね。昔、家にキャロル・キングのレコードが置いてある女性とかがいると瞬殺で惚れたりしてましたけども。
★From RN:DONAさん
今、私は子育て真っ最中です。上は2歳、下は生後7ヶ月の男の子兄弟を育てています。独身の20代は東京で1人暮らしをしながら働いていました。遅くまで残業し、お金が貯まったら海外旅行へ行き、お金が無ければ休日1人、家でダラダラと過ごすのが何よりも好きだった私が、結婚をして子育てをするなんて全くイメージが出来なかったのですが、30歳を過ぎた頃に結婚が決まり、苗字が変わり、夫の転職に伴い土地勘の無い地方都市へ移り住み、子供が生まれてからは日々子供を追いかけ回し時間に追われる毎日です。独身時代にコツコツと築いてきた自分という者が、これでもかというくらい真っさらになり、それが何だか旅先で感じる幸せな孤独感によく似ているのかなと感じるのです。
☆Kun:
本当ですね、男女平等と言いますけどやっぱり赤ちゃんってお母さんの方が好きだったりしますよね。抱いてても2〜3分するとすぐ「ママ〜」って言ってお母さんを求めたりしますから。きっとDONAさんも大変だと思うんですけども、でもそれが旅先の幸せな孤独感に似てると思えるだけ素敵だなあと思いますし、その旅先の時間っていうのはまさに旅と一緒でずっとは続かないので。きっと今、2歳と7ヶ月のお子さんということで、あと4〜5年ですかね。そしたらあっという間に小さな社会人となりまして、「ママより友達と遊びたい」と言うようになりますから。今の時間を十分楽しんでください。
★From RN:simpleさん
リスナーの方の旅のエピソードを聞く度に自分の場合はいつ行けるのやらと思っていましたが、この度仕事を変えるタイミングで思い切ってパリに行くことにしました。チケットを取ったのも2日前。4年ぶりのパリはストの真っ只中でした。メトロはほとんど使えずタクシーやバスも渋滞が酷い状況だったので歩く以外に手段が思い浮かばず、当初はどうなるかと思いましたが、実際やってみるとオペラを拠点にしていたこともあり大体の場所はアクセス出来ることが分かってからは知らない間に環境に馴染んでいました。しばらく行かないうちに『colette』が無くなっていたり、新しくできたラファイエットのトイレがウォシュレットになってたりと少しながら時間の流れを感じることが出来た気がします。何をするわけでもないですが気ままに楽しむことができたのが今回の収穫でした。
☆Kun:
4年も経つと結構変わったりしてますよね、小さいところが…。『colette』っていうのはパリにあった名物セレクトショップで、できた当時っていうのは「ここに売られていたら一流だ」とか「次に来るブランドだ」なんて言われてましたけど、いつの間にかパリのローカルな人がまず行かなくなって、観光客スポットになって、結局オンラインビジネスが大きくなった時になくなってしまいましたね。僕はほぼ買ったことはないんですけど、名物店っていうのがなくなって行くっていうのも何かこう時代の流れを感じさせて寂しいなあと思ったりもするんですが。
★From RN:ゆのしゅんさん
昨年、仕事の大きなプロジェクトが一段落したのですが、その中でスロベニアに行く機会に恵まれました。道中、スロベニア人の営業担当者と国内を車で縦断する機会があり、仕事に対するスタンス、今後のキャリヤや、家族のこと。葡萄畑が広がる田舎道を駆け抜けながら色々な話をしました。スロベニアの人々は過去様々な国の統治下に置かれていた歴史のせいか、人の痛みがわかるというか、私のような英語片言の外国人に対しても非常に親切で、多少時間にルーズなところはあるものの皆とても真面目で、見習う点が多く良い刺激をもらいました。治安も良いため、首都リュブリャナでは空いた時間にホテルで自転車を借りて街を散策し、点在する歴史ある教会を覗いたり、カフェで黄昏てみたりと、また再訪したい素敵な国でした。
☆Kun:
ヨーロッパは気をつけないとその国を横断したのを気づかないぐらい小さな国っていうのがたくさんあります。リヒテンシュタインとかルクセンブルグとか。もちろん、モナコとかバチカンもそうです。城壁とかに囲まれていたりしたらより盛り上がるんですけど、あっという間にその国が終わってしまうんでそれが残念なところもあります。ヨーロッパにある小さな国で次に行きたいなあと思っているのは「カリオストロ公国」です。無いけどね。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。