ON AIR DATE
2020.04.05
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

酔っ払い女性のあぁ失敗。歌舞伎町で骨折、入院した病院がディープすぎた

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TUDOR logo

Theme is... MESSAGES & REQUESTS



Travelling Without Moving =「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


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--- Messages & Requests ---

リスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールでお寄せいただいた
旅のエピソードと、その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア!
旅限定ではなく恋愛、進路、日々の悩み相談や
選曲のオーダーにもお答えします。


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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2020.04.05

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Blues For Porgy / Nina Simone

2

In The Deep / Bird York

3

After The Gold Rush / Neil Young

4

Wedding Song / Yeah Yeah Yeahs

5

Hard Times, Come Again No More / 矢野顕子

6

Empty Words / Bowery Electric

7

Honesty / Billy Joel

8

Who Knows Where The Time Goes / Sandy Denny

9

Let's Stay Together / Maroon 5

2020.04.05

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。


Kunichi was talking …


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★From RN:ソンブレロコージさん
世間が暗い雰囲気の中、申し訳ないのですが、自分は今、不思議な感じで人のことを好きになりかけています。その人とはひと回り半くらい歳が離れていて、その子が中学生くらいの時、よく一緒にバスケの練習をしたり、ディズニーランドに遊びに行ったりと、歳の離れた仲の良い兄と妹のような仲でした。最近、彼女の親御さんと食事をする機会があって、彼女がメルボルンに住んでいることを知り、SNSを通して10年以上ぶりに連絡を取りました。何回か近況を報告し連絡を取り合っている内に昔と変わらぬ兄と妹のような仲を取り戻し、定期的に連絡を取り合う不思議な感じの関係になりました。そして急遽、コロナの影響で一時だけ日本に帰国するという連絡があり、いきなりすぎてどう迎えて良いのか分からない状態になっています。会話だけだと以前の彼女なんですが、写真の彼女は昔のヤンチャな女の子の面影は全くなくなり、綺麗な大人の女性に変貌しています。何も考えずに告白してしまえば良いのでしょうか。幅広い年齢の方と仲の良い訓市さんのアドバイスをもらいたくてメールしました。

☆Kun:
なんですかね〜これ手塩にかけて育てたというか、そういう感じになるんでしょうか。まぁ何も考えないで好きなら好きって言ってしまえばいいんじゃないんでしょうか。お兄ちゃんらしさをアピールしながら良い人を演じると、そのままお兄ちゃんになる気がします。



★From RN:ユッキーさん
私は地元が宮城県で上京してきて9年が経ちます。別に3.11の影響で仕事や家が無くなったという訳ではないのですが、ずっと東京という街を敬遠してきました。人は多くゴミゴミしてうるさく、コンクリートジャングルで何かゆとりのない感じがして。ただ、何か「ちょっと行ってみるか」と思い立って上京してきた感じです。間接的には3.11の震災が影響はしているのかもしれません。実際に来て生活してみると人は多く色々とイライラしたり、落ち着かない部分はありますが、映画館や美術館、まだ他にも多くありますが文化的なところ、本物を見る機会はやっぱり東京が一番ではないかと思います。上京してみて東京、田舎のそれぞれの良さが分かりました。将来は田舎に戻る予定ですが、それまで東京という街を楽しんで生きたいと思います。

☆Kun:
僕はその田舎というか地元がないのでこういう話を聞くとなんか羨ましいなあと思うんですけど、まぁ東京はゴミゴミしてますし、確かにね。たまに緑が少ないっていうのがだんだん歳をとってくるとすごくそれが嫌だなあと、要所要所にもうちょっと公園が欲しいなと。そこでベンチでぼーっと座ってコーヒーを飲んでも人の目が気にならないような空間が欲しいとかですね、すごく思いますけども。でもやっぱり色んなものがありますし、飲み屋の数が多いっていうのが僕にはたまらないポイントなんです。飲んだくれてはしご酒をして、朝日を見て帰るっていう日常が早く帰ってこないかなとすごく思うんですけどもね。この酔っ払い客が大声をあげてくだを巻いてるのを見るとほっこりするタイプの人間でして、今っていうのはなかなかそういう雰囲気でも出来る状況でもないじゃないですか。早く、コロナさんどっかに行ってください。



★From RN:みかさん
心が縮んでしまうような日々のせいか、9年前、3月の東京の夜を思い出していました。当時私はニューヨークに住んでいて、母の看病で帰国していました。東京に数泊して地元へ帰る予定でしたが、滞在最終日の夜に羽田まで送るからドライブしようと言ってきた友人の車に乗り込みました。首都高から見える渋谷を通過する頃、「こんな真っ暗な渋谷はないよな」と彼が呟いた時、大切な人を突然失い悲しみに暮れている人たちを想いながら、私も近いうちにそうなるんじゃないかという嫌な予感に潰されそうでした。でも彼にあげた棒ラーメンがダッシュボードの上で右へ左へと滑るのが可笑しくて笑ったのを覚えています。1年後、私は永住権を諦めて完全帰国し、間もなく母は亡くなりました。それから次々とくる荒波にもまれ、いつしか自分の心と向き合わなくなりました。それなのに何故か最近、引き止められる理由が何もないこの場所から離れたいと思うようになり戸惑っています。訓市さんは少し怖いと思うほど大きな決断をされる時、どう自分の心と向き合われますか。教えてくだされば嬉しいです。

☆Kun:
これは3.11の震災の時のことを書いてくださっていると思うんですけど、コロナコロナと言っているうちになんとなく震災の日のことっていうのもさらっと流されてしまったような気がしましたけど、もうあれから9年というか、まだ9年というか。忘れた頃に災いというか何か大きな事件っていうのは起きるものだなと思うんですけど、病気とか。今回は世界中の問題ですけど、震災のことでも僕らは島国、そして地震と火山の多い国に住んでいますから、またいつかそういう災害が起きるかは分からないです。絶対に目先のことにだけに囚われて、そういうことを忘れちゃいけないなと思うんですけど、大きな決断ってなんかしたことあるかな…。割と自分の欲に貪欲に、こうしたいああしたいっていうのにフラフラと行ってしまうもので、「大きな決断をするぞ!」って言ってしたことがあまりない気がするんですけど、決断をする時って不安で人に相談しても、だいたい一番最初にそのことについて話した瞬間の自分の心の中の印象っていうのがだいたい合っていて、結局その通りにしてしまうことが多いんです。1回ちょっと伸びをしてで、そもそもなんでこういう決断がしたいって思ったんだっけっていうきっかけを振り返ってみるのも良いんじゃないのかなと思います。



★From RN:4次元密度さん
僕は今、会社から1週間の休暇をいただいてアイスランドへ一人旅の最中で、経由先のフランクフルトのホテルでコーヒーを飲みながらメールさせていただいています。本来ならもうすでに初めてのアイスランドの地に降り立っているはずなのですが、新型ウィルスの影響で経由先のミュンヘンからロンドンの便が欠航となってしまいました。なんとか航空会社の粋な計らいでフランクフルトからなら行けると、羽田の受付カウンターにてプランを変更。今日の午後にはアイスランドに到着です。まだ見ぬ憧れの地、アイスランドに想いを馳せ地球の神秘を感じてこれたらなと思っています。

☆Kun:
ちょっと前のお便りなんですけど、無事に帰ってこれていればと思います。もう3月の半ばぐらいから状況はものすごく変わりましたからね。春休みに旅行の予定を立てて楽しみにしていた人たちも皆全滅していましたし、もう去年から「ゴールデンウィーク近くをどこどこに行って家族で過ごすんだ」とか、「こういうことをするんだ」って言っていた予定もみんな当然飛んでいますし、いつ色んなものが正常に戻るのかなと思うんですけど、是非アイスランドで見た景色とそこで聴いた音楽をまたお便りしていただければと思います。



★From RN:Kさん
先日、訓市さんもおっしゃっていた様に、僕も同じ名の人に会ったことがないくらい珍しい名を親に付けてもらいました。電話で名前を尋ねられた時に何度も聞き直されたり、画数が多く自分の名前を書くのが面倒と感じたりもしたのですが、自分のパーソナリティーを確立していく過程で自分の名の意味や由来を知ったり、自分の名に愛着を持つようになりました。訓市さんの名前にもどんな意味や由来があるのか気になってしまいました。宜しければ教えてくださると嬉しいです。

☆Kun:
名前、何度か話したことがありますが全く意味が無いんですよね。姓名判断というやつで画数が良いものをつけようということで、2つ候補があったらしいんですけど、1回聞いたことあるんですよ。「もう1個の候補はなんだったんだ?」って。そっちの方が全然良いんですよね、はっきり言って。僕のこの名前は本当に意味も無いし、外人にも「日本人の名前は漢字が1つずつ意味があって名前をつけるんでしょ? 訓の名前はどういう意味なの?」って。説明の仕様がないんですよ。「訓の訓はプラクティスの訓。市はマーケット、市場です」って言うと「は…?」みたいな。まぁ今となっては愛着がありますけど小さい頃は本当に嫌で、母親に泣いて「名前を矢吹ジョーのジョーに変えてくれ」って頼んだこともありますが、「親がつけた大事な名前をなんですか!」って言われて「自分がつけたんじゃないくせに!姓名判断だろ!」って言ったのも覚えてます。



★From RN:ナマコ酢さん
私事ですが、この時期になると思い出す人がいます。私は東日本大地震で学生時代からの友人を亡くしました。2月の半ばに「今年も花見をしたいねぇ〜」などと話していた矢先、一時故郷へ帰省した彼女はそのまま2度と帰らぬ人となってしまいました。あまりに突然のことで、9年経った今も気持ちを整理できずにいます。お互い就職して数年が経ち、まだまだこれからという時でした。東京の僕の住んでいる家の近くには川が流れており、沿道には毎年とてもきれいな桜が咲き誇ります。その桜を見上げる度、花とお酒が好きで、毎年の花見を楽しみにしていた友人の事を思い出してしまうのです。今はどうか安らかにと願うばかり。いつかまた友人に会いたいです。

☆Kun:
震災に限らず亡くなった友人っていうのは僕もたくさんいまして、病気で亡くなった人もいますし、突然事故で亡くなった人もいますし、もちろん自ら急に命を絶ってしまった人もいます。こちらとしては本当に遣る瀬無い気持ちとか、もっとこうしてやればよかったとか自分をちょっと責めたりっていうのもしたり、その後には今度そういう風に考える自分も偽善だとかエゴなんじゃないかと思ったり。知り合いの死っていうのは色んな感情を呼び起こすといいますか、心が乱れるというか。僕もふとした景色を見たり同じ曲を聴いた瞬間に思い出す友達がいたりしますけど、まぁこの思い出してそわそわするのは嫌かもしませんけど、寂しかったりして。思い出すっていうのが亡くなった友達にできる一番の花向けだと思うんですよね。何かの映画で言いましたけども自分が生きた人生の証っていうのは死んだ後に残る写真と思い出しかない。確かになぁ〜って思って、写真ぐらいしかないんですよね、その人が残ってるっていう証とか。あとは人の記憶で知ってる人たちがいなくなればそれもなくなりますから。せめて僕らが生きている間は必ず忘れないで思い出してあげて、新しいことをしたり新しい土地に行って綺麗だなと思った時には結構僕は死んだ友達とかのことを思い出して、すごい景色見ちゃったぞとか。これはいつか天国があったらそこで亡くなった友達に自慢話をしてやろうというのが僕の望みです。