ON AIR DATE
2021.05.09
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

『稲村ジェーン』が30年の時を経て初Blu-ray&DVD化

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TUDOR logo

--- #345 選曲オーダーも喜んで!---


『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


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リスナーの皆さんからお寄せいただいた旅のエピソードと、
その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア!
旅限定ではなく恋愛、進路、日々の悩み相談や
選曲のオーダーにもお答えします。


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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
メッセージをお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエストをお待ちしています!!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2021.05.09

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Corona / Minuteman

2

A Walk / FreeTEMPO feat. Xavier Boyer

3

The Barrel / Aldous Harding

4

It Night As Well Be Spring / Stacey Kent

5

希望の轍 / サザンオールスターズ

6

Pink / Aerosmith

7

10 Years Ago / FKJ

8

One Fine Day / Sting

9

Is That All There Is? / Peggy Lee

2021.05.09

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。


Kunichi was talking …


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★From RN:能面 さん
私は一人暮らしをしている24歳の男です。4月1日、社会人3年目として頑張ろうと思っていた矢先、仕事で大失態を犯してしまいました。単純に自分が仕事を甘く見ていたことが原因で、これを受けて上司は呆れ返り、私は今後任される予定だった仕事のメンバーから外されてしまいました。その時から自分の不器用さや未熟さを痛感し、優秀な先輩後輩を見て悔しさを感じる日々が続きました。ふと母親と話がしたくなり、電話をかけて、自分の身に起こったことを全て話しました。転職して新しい場所でやり直したいと話すと、「それって適当な理由を作って逃げようとしてるだけでしょ。社会人なんだからクヨクヨしないで地道に努力しなさい。それしか道はないんだから」と言われました。何か言い返したくなりましたが、ものすごく正論だし、とりあえず電話を切って、道に出てランニングをして、そしてようやく自分がすべきことが分かってきました。母には感謝しかないです。でも頭の中で決断するのは簡単で、明日から私は社会に飛び出して、それを行動に移さないといけません。正直不安でいっぱいですが、これから成長していきたいと思います。訓市さんは大きな挫折を経験した時、どのように乗り越えてきましたか?

☆Kun:
慣れない環境で失敗することって誰でもあると思うんですよね。ベテランだと思う人も必ず昔は新人だったわけで。でも仕事をしていく時に「あーやっちまったー」で終わる人と、その原因とそれを防ぐためには自分はどうすればいいって想像できる人っていうのは1年、2年と時が過ぎるうちにどんどん差が付いてくるっていうか。能面さんは24歳で早い時期に大きな失態を犯して、それが自分の未熟さとか、仕事を少し甘く見ていたっていうのが原因だっていうことを理解しているわけですから、次からそれと同じことをしなければ良いだけだと思うんですよね。まぁ言うのは簡単なんですけど、そうやって行くしかないですし、新しい職場に入ったとして、人間ですから絶対ミスを犯した時にまた自分の居場所が無くなってしまって転職するっていうのは終わりのないループになってしまいますから。自分がポジティブに「辞めないでくれ能面くん!」って言われるまで、その会社で頑張ってみるのも良いんじゃないんでしょうか。



★From RN:ピサモンサリ さん
「秋にスリランカで結婚式を挙げるので、よかったら来ませんか?」スリランカ男性と入籍したばかりの従妹に誘われたのが去年の正月のこと。久しぶりの海外旅行だ!と喜び勇んで歴史の本を読んだり、そういえばアーサー・C・クラークが晩年を過ごした場所だったよなと彼の本を読み返してみたりと楽しみにしていました。そして、当然ながらコロナ禍により中止に。スリランカではありませんが、インド洋に浮かぶ架空の島が舞台のオルダス・ハクスリーの『島』を古本屋で見つけて、去年の残念な気持ちを思い出しました。人々が自由に行き来できる日が早く来るよう、願っています。

☆Kun:
そうですよね、アーサー・C・クラーク。まぁSFの大家っていうか、『2001年宇宙の旅』を書いた人ですけど、その人がずっとスリランカに住んでたっていうギャップがすごく面白いなと思っていました。スリランカ、そしてお隣のインドも大変なことになっています。いつ行けるのかっていうか、往来がちゃんと普通にできるようになるのには相当時間がかかるのかもしれませんけども、行きたいですよね。



★From RN:よう さん
コロナ前は国内出張がとても多く、航空会社のステータスは毎年必ず手に入れるくらい色々な所へ行っていました。が、コロナ禍で働き方や生活は一変。基本在宅勤務でもう1年が経ってしまいました。先月、今月と福岡に出張し、改めて旅することや移動は良いなぁと再確認しました。

☆Kun:
耐えて良くなって、また耐えてっていうのが繰り返しているので、本当に3歩進んで2歩下がるみたいな毎日ですけども。「コロナが終わったらあそこ行こう、ここ行こう」っていつも考えるんですけど、考えても無駄だなと思ってそれをまた忘れてしまって。また何かを見て、「そうだ次はここに行こう」と思って、またそれを忘れてしまうっていうのを繰り返しているんですけど、なんか旅行に行ってたことが本当じゃなかったんじゃないのかと自分の記憶をだんだん疑うようになってきました。写真を見た時にあぁ確かに、こんなこともしたし、ここも行ったなーって思うんですけど。なんでしょうね、ちょっと本で読んだ話みたいに自分の思い出がちょっと距離をもって振り返るようになってきてしまいました。今年の冬には行けるんでしょうかね。



★From RN:SU3DA さん
私はまもなく二児の父となる30代です。1年前のテレワーク時期にラジオの世界を知りました。その後は車通勤とテレワークを併用して過ごしているため、通勤の車の中で新しい世界を引き続き楽しんでおります。ラジオの世界は寛容で優しいです。訓市さんのラジオを初めて聴いたのも同じ時期、昨年4月の全曲訓市さんがセレクトされた「動かない旅」特集の回でした。

☆Kun:
そうですね、良い言葉だな〜「ラジオの世界は寛容で優しい」。なんででしょうね、言葉だけでツイートする言葉の暴力みたいのもないですし。多分ラジオって人の声で話すんで、まぁ切り取ってしまえば意味が違うものになりますけど、喋り手の喋り方でこの人はこういう意味で言っているのかなとか伝わるんじゃないんでしょうかね。多分、直接電話をするのが良いっていうのと同じかもしれないんですけど、このままずっと、ずっとラジオを聴き続けてください。



★From RN:やばい常連 さん
この4月、転勤により4年間住んだ札幌から地元に戻ってきました。札幌での生活はとある飲食店のおかげで素晴らしい仲間と出会い仲良くなることができ、かけがえのない日々となりました。そのとある飲食店は「旅」、「日常の喧騒を忘れて非日常を感じられる場所」をコンセプトにしており、カウンターで偶然の出会いがあったり、店主がさりげなく人と人とを繋いでくれたり、店の雰囲気も含めてまるで旅に来たかのようなどこか異国風の空間を味わうことができます。近頃は旅に行きづらい世の中ですが、訓市さんは旅先のお店での素敵な思い出などはあるでしょうか?良かったら教えてください。

☆Kun:
良いお店のマスターって人も繋ぎますし、やたらと繋ぐわけでもないし。ようはそこでトラブルになることもあるわけで、その塩梅っていうのが絶妙な人が運営してるバーとかっていうのが一番良い店だって僕も思うんですけど、中々ね、そういう場を持つことが最近できていないんですが。旅先でありすぎてよく思い出せないですね、なんか話しててサービスしてくれて嬉しかったっていうのもあるし、キッチンの中に入れてくれてそこで食べたりってこともありますし、色んな人と出会った場所もありますし。ただニューヨークのそういうお店とかはもう半分ぐらい多分無くなっているので、それが新陳代謝、街の新しい血が入るってことで良いこともあるのかもしれませんが、もし新しい店が増えてるんだとしたら良いマスターがいればいいなと思います。



★From RN:イワトビペンギン さん
つい最近の出来事ですが、上司から急に呼び出しがかかりました。話を聞いたところ、同僚が転職するので彼女が担っていた仕事を引き受けてほしいとのことでした。今まで担当していた業務とは異なる仕事で、客観的に見て負荷が高い業務内容です。見込んでもらえたという気持ちより、他にもメンバーがいるのになぜ自分が、という気持ちになりました。社会人としては配置替えがあるのは当然と分かりつつも、気持ちは沈んでしまいました。その夜は気持ちを引きずったせいなのか、なかなか寝付くことも出来ず、寝不足のまま迎えた朝、訓市さんが言っていた「ストリートワイズ」の言葉が浮かんできました。取り敢えず、その業務を引き受けてみよう。ダメだったら、逃げ出しても良いのでは?という考えになって、気持ちが少し軽くなりました。訓市さん、ありがとうございます。

☆Kun:
僕は会社で働いたことがないので、その配置転換も経験したことがないんですけど、フリーランスとして受けた大きい仕事というか、制作に時間をかけていたら途中で担当者が何かをしでかしてクビになって全部がひっくり返ったりとかですね。展示会のテーマが例えばスポーツだとして、1ヶ月以上かけてデザインして見積もりとって設置する前日に「海外の本部の命令でテーマが変わりました」とか、全然ありますけどね。もうイッラーってきましたけど、そういう時はいつもより少し濃い目のお酒を少し多めに飲んでですね、少し長めに少し深めに寝るわけですよ。朝、まぁだるいんですけど、その嫌なことを考える余裕もないので、そのうちまぁいいやって思えるんですけども、イワトビペンギンさんはいかがでしょうか。まぁ見込んでもらえた、それで新しい業務を振られたわけじゃないと言っていましたが、やってみたら面白いかもしれませんし。それより歳をとると新しく覚えることって少ないですから、やってみるのっていうのは案外いいきっかけになるかもしれませんよ。それが気に食わなかったら、もちろん次の日、トンヅラしましょう。