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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
コロナが露呈した「決断したくない。責任を負いたくない」という日本の病
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#346 --- 子供たちが答える“なりたい職業”とは? ---
『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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前半はリスナーの皆さんからお寄せいただいた
メッセージを紹介しながらリクエスト曲をオンエア!
旅のエピソードはもちろん、仕事、恋愛、進路、生き方などなど、
訓市が自由奔放に語ります、答えます。
後半のテーマは「選挙」。
年内には必ず実施される衆議院議員選挙を前に、
コロナ禍の中で今、訓市が感じていること、思うこととは?
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
メッセージをお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエストをお待ちしています!!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Alone & Unafraid / Eliza
All Night / Men I Trust
Loving Is Easy / Rex Orange County
L'ete / Clementine
さらしもの / 星野源 feat. Pumpee
Our Lives Are Shaped By What We Love / Odyssey
Can't Find My Way Home / Bonnie Raitt & Lowell George
Homeboy / Eric Clapton
Since I Left You (Prince Paul Remix) / The Avalanches
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking
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日曜の夜に選挙? のんびりできないじゃないかというリスナーの方もいるかと思いますが、そうそう毛嫌いせずに酒場トークだと思って聞いてください。コロナも変異株が出現して、また世の中が変わってきました。去年から心掛けている手洗いやソーシャルディスタンス、それだけじゃ足りないんじゃないのかっていうのを薄々と感じています。こういうことっていうのは例えコロナが終わって全部が元に戻るってことは多分ないので、これから数年、もしくは死ぬまでニュースタンダードとしてやり続けなきゃいけないことなのかもしれないんですけど。いつ終わるんでしょうねっていうのはニュースを読んでいるとワクチンというのは世界中で同時に打たないと、必ず変異株が生まれてしまうそうです。今もどこかで新しい変異が生まれて、この調子だと本当にワクチンが効かないコロナが生まれてしまう。そう危惧している科学者もたくさんいるそうです。海外の友達もそれをすごく心配していまして、例えばロサンゼルスやロンドンではだいぶ大勢の人がワクチンを打って、感染者の数が大幅に下がったので、日本よりかはるかに厳しい生活を1年以上送っていたので完全にお祭り騒ぎになっちゃっているらしいんですね。外でパーティーを派手にやったり、パブで酔いつぶれて所構わずハグしていたり。それもそのうちそうやって接触が多いと変異株が出てきて元の木阿弥になるだろうと、現地の友達は言っています。感染者の数が下がったからといってマスクを外したり、距離を取らなくなるのは間違っているのに、もうみな我慢できないんだよね。いつになったら本当に色んな場所に出かけられるのかと思うんですけども、その中でやっぱり日本の対策っていうのがどうなっているのかって疑問を思わずにはいられません。東アジアの国というのは日本を含めて、今までヨーロッパやアメリカに比べてはるかに感染者や亡くなる方の数が少なくって、上手くいってると言われていましたが、その中でも日本っていうのは島国なので国境を閉じたり厳しい対策をすれば上手く封じ込めるんじゃないのかって思っていました。現に台湾やニュージーランドは感染者はほとんど出てないんですけども、日本はそれがやっぱり出来ていないんじゃないかと。僕のまわりには仕事で海外に行ったり、逆で海外から日本に来た人がここ最近でも何人もいます。もちろん会って話したわけじゃなくて電話で話したんですけども、誰もが口を揃えていうのが、「この時期に海外に出掛けたり、来日した自分が言うのもおこがましいんだけど、日本の対策はありえないぐらい甘い」というものです。GPSの付いたアプリ等を3つも空港でダウンロードさせられたと言っていましたが、その一つなどは立ち上げても動かない。1度も確認の連絡もないなどで、こんなザルな対策で変異株の侵入を抑えられるわけがないというものでした。アプリが動かないってどういうこと?っていう感じなんですけど、立ち上げてそこから次にいかないらしいんですよ。ヨーロッパから来た友達は2週間隔離の後にその日に1回電話が来たって言ってましたけど、それ以外は無し。これが何ヶ月も前の話だったらまだ理解できるんですけど、今の話です。国境管理が厳しくなったと聞いて安心していた僕の気分は一気に暗くなりました。これじゃあいつまで待っても一向に安心してどこかに行くことも誰かが日本に来ることもできないじゃないかと。
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オリンピックもあるのか無いのかとずーっと話されていますが、僕はもともと興味がなかったのでハッキリ言ってどっちでもよかったんですけども、不満があるとすればどういう基準でそれをクリアしたらやるとかやらないっていうのがずっと無かったっていうことです。もちろん国としてはやりたいわけで、そのために努力するのは分かるんですけども、やるのが前提でそれに対して話の基準や言葉や単位がコロコロ変わるようでは何を信じていいのか分かりません。建築でいったら昨日までミリで設計をしてたのが今週になって尺を使われたりするようなもので、何が正しいのかよくわからないですよね。そもそも去年1年延期して2021年に開催する時は完全な形のオリンピックをやる、そのために延期するって話だったと思うんですけども、完全な形っていうのはなんなんでしょうか。海外のお客さんも呼べない、国内ですらどうなるか分からない、そんな形っていうのが本当にオリンピックなのかなっていうのはすごく疑問に思います。じゃあ何を言いたいのかっていうとですね、野村さんも自民党批判ですかとか、リベラルなこと言った左なんですかってツッコンでるリスナーの方もいるかもしれませんが、僕は本当に与党も野党もどうでもいいと思っています。それより全員変わんないとダメなんじゃないのかなと。例えば今の首相が変わったとしても、同じ組織で同じ人たちが新しい人を選び出しても、多分何も変わらないと思います。では野党が与党になったとしても、そんなに大きく変わらないと思います。何を変えなきゃいけないのか?これを色んな友達と話すんですけども、それは選挙を変えなきゃいけないんじゃないかということです。まず政治家の数っていうのを定数是正って一向にやらないですけども、次の選挙ではやってもらって、理想的にはですね半分くらいでいいんじゃないのかってきっと思ってる人も多いと思うんですよ。そして半分にする代わりに今でも多いといって批判されていますけども、1億円ぐらいあげてもいいと思うんですよね。国民に奉仕するとか名誉職だっていう言葉で誤魔化さないでですね、ちゃんとお金を払ってその分やる気のある優秀な人に政治家になってもらう。1億円あげたらどこかの団体から200万貰うとかっていうちっちゃい汚職も無くなるんじゃないのかなと思います。そして女性が人口の半分なのですから半分はちゃんと女性枠っていうのがあってもいいんじゃないんでしょうか。例えばアカデミー賞とかでも男優賞と女優賞とかってあるじゃないですか。政治もちゃんとそれだけ候補者を出して互いの声が聞こえるようにした方がいいんじゃないのかと思います。それから比例をやめてほしいですね。比例名簿の上位にいる人たちって僕たちが選んだ人じゃなくて政党が選んだ人たちです。果たしてそれでいいのかなって、捨て票が多いから比例ができたと言いますが、比例で選ばれた人でいいなと思った人って個人的にですけど1人もいないです。そして2世、3世の世襲っていうのがありますけども、なっちゃダメとは言いませんが親と同じ選挙区から出るっていうのはもう止めた方がいいと思うんですよね。そして議員も普通の会社と同じ様に65歳で定年にするべきです。仕事ができる人っていうのは議員でなくても政治に関わる職っていうのは沢山あると思います。それにこれほどのスピードで変わっていく世の中で若い人じゃないと対応できない、議会できことっていうのもたくさんあります。僕はもう48歳になりましたけど48ですら仕事でついていけないことっていうのは沢山あります。選挙を変えて良い人を集めて、子供が答えるなりたい職業というのがあるじゃないですか、そこにYouTuberとかより上に政治家が入ってくるくらいじゃないとだめなんじゃないかなって思います。次の衆議院選挙が年内に必ずありますが、その時の議題で何よりも先に僕らが言わなきゃいけないのは選挙制度を変えることなんじゃないのかなと僕は思うんですけども、リスナーの皆さんはいかがでしょうか?
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。