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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
一体なぜ!?『ドーナツ』の真ん中に穴が開いている理由とは?
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#353 --- 下半期のスタートもお便り!---
リスナーの皆さんからのお便りをまとめてご紹介!
旅に行くことが制限されている中、
特に増えているのが恋愛相談や恋の悩み・・・
経験豊富な(?) 訓市がストレートにお答えします。
選曲のオーダーも大歓迎です。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
メッセージをお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエストをお待ちしています!!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
My Love / Malia
Words Of Wisdom / Christopher Cross
(You Make Me Feel) A Ntural Woman / Aretha Franklin
Make It With You / Bread
ドーナツ・ショップ / 尾崎豊
Silver Lining / Rilo Kiley
Cigarettes And Coffee / Otis Redding
Right Here Waiting / Richard Marx
Your Love Is King / Sade
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking …
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★From RN:だらだら さん
50代半ばで同学年の夫を亡くしてから、日曜の夜にひとり遅い夕食を摂りながら聴いております。訓市さんの心地良い声のトーンに癒され、自分が触れたことのないジャンルの曲の数々に刺激を受けています。おかげさまでこれまでどれほどお気に入りの曲が増えたことでしょうか。また、若い世代のリスナーの方々の旅のメッセージを聞いては、遥か37年前のアメリカ・アリゾナ州への留学のことを思い出しています。異国の地で初めて迎えた朝、パチッと目を覚ますと、「あれ?ここはどこだっけ?あっ、そうだ、日本じゃないんだ」と軽い混乱を起こし、不安な気持ちが一瞬よぎったものの、自分で決めた選択に腹をくくったという妙な気持ちを味わいました。他にも初めてならではの感動がたくさんあったはずなのですが、おかしなものでこんな些細なことが今でも深く記憶に残っています。その当時知り合いのアメリカ人学生のアパートでよくかかっていたクリストファー・クロスの「Words of Wisdom」をリクエストしたいところですが、訓市さんが初めての海外旅行先でインパクトの強かった曲も知りたいです。
☆Kun:
僕もテキサスに留学して初めて起きた時のことを覚えてますけども、何しろ着くのに20時間以上、30時間ぐらいかかったのかな?すっごい疲れてて、朝起きて知らない人の部屋で起きるわけじゃないですか。窓のない冷蔵庫と洗濯機しかない部屋でしたけども。頭上に回るファンを見て「あぁ、アメリカだ。」と思った記憶があります。インパクトの強かった曲、1番最初に行った時はとにかくアメリカに行きたくって色んな音楽を聴いてましたけど。最初に行ったのはLAかな?車でかかったnew waveとかあんまり自分じゃ聴いていなくって、すごいインパクトがありましたね。あとはテキサスに着いてすぐ、スティーヴィー・レイ・ヴォーンっていうテキサス出身のものすごい人気あるブルースギタリストがいて彼がヘリコプターの事故で亡くなってしまったんで、つけるラジオが全部スティーヴィー・レイ・ヴォーンで。州葬っていう感じですよね、州を挙げて追悼している感じで。それもすごく印象に残ってます。
★From RN:ナミコ さん
きっと今、私はライフワークのサッカー観戦、夫はその運営側の仕事の帰りに車内で2人で拝聴していると思います。私はサッカーも訓市さんのラジオもお恥ずかしながら交わることなく過ごしていたのですが、夫から「観に来てみたら」「聴いてみたら」と薦められ出会い、どちらもたちまち虜になり今では欠かせない週末の一部です。サッカーやラジオが私の世界になかった頃、日曜日をどう過ごしていたのか不思議なくらいです。夫とはお付き合いしてから数えてもう少しで20年です。私の人生の半分弱、夫は人生の1/3を2人で過ごして来ましたが、今まで聴いてきた音楽の話や好きなバイクで繋がる仲間の中にいる夫の姿から、今までの私が知らない人生の歴史と2人で並走しながらも大切にしている世界の広がりや深さを改めて感じることが度々あり面白いなぁと思います。
☆Kun:
付き合ってから20年、長い旅路ですねという感じなんですが。サッカーを毎週見るっていうのも素敵ですね。今は声をあげた応援っていうのは出来ないかと思うんですけども、それでサッカーを見るっていうのも不思議ですけどね。僕はユーロとかワールドカップっていうのを上手いことチケットが手に入ることがあって見たことがあるんですけども、ほとんどサッカーを見ているっていうよりか応援団を見てるっていうか。あの騒ぎっぷりっていうのはものすごいものがあって、それがサッカーの醍醐味の1つなのかなと思ったんですけども。ナミコさんも早くそのバンバン太鼓が打ち鳴らされて人が歓声をあげる試合が観れるといいなと思います。
★From RN:ねんいちいんど さん
私は世田谷区で小さなインドカレーのお店をやっています。毎週日曜の夜、お店の片付けをしながら番組を聴いています。お店はだいたい土日がピークなので日曜日の夜に訓市さんの声と心地良い音楽が楽しみです。近隣の仲が良い個人店の友人たち、パン屋さんやお菓子屋さんなどもこの番組のファンです。先日、毎週お店から家に帰る時にこの番組を聴いているパン屋の友人のお店が10周年を迎えました。その友人はとても音楽が好きで、私のお店で流す音楽のミックスCDを先日もプレゼントしてくれました。私は音楽は好きですが、詳しくないのでなかなか音楽でお返しをすることができません。そこで友人も大ファンである訓市さんに、早朝から美味しいパンを毎日作り続けているパン屋の店長と美味しいお菓子を作っているパン屋の奥さんのなおちゃんに10周年のお祝いの曲をセレクトしていただけないでしょうか?
☆Kun:
なぜだか個人でやってるお店の人たちがよく聴いてくれていたり、日曜日に工房で自分1人で働いてるっていう人からも日曜の夜よく聴いてますよって言われて不思議だなといつも思うんですけども。僕はそのお店や工房を見たことがないわけで、そこでこの人たちが働いている時に僕の声が流れてるっていうのは中々シュールな感想といった感じなんですけども。パン屋さんに10周年何をかけようかなと思ったんですが、パン屋ということでBreadというバンドが昔いたんですけども、Ifっていうバラードが有名ですが、彼らの1番のビッグヒットっていうのが「Make It With You」、君とならできるっていう出来過ぎたタイトルですので、これをパン屋さんの旦那さんとなおちゃんに送りたいと思います。
★From RN:おさんば野郎 さん
私は、熊本で産婦人科医をしているものです。産科医のためコロナ治療に直接関わることはありませんが、影響はお産の現場でも多くみられます。普段だったら当たり前のようにしていた家族の立ち会い分娩ができなくなってしまったり、緊急事態宣言により他県への移動ができなくなり里帰り分娩ができなかったりと様々です。我々としては、お産という一大ベントに立ち向かう妊婦さんに安心して挑めるよう努めていますが、果たしてどこまで寄り添えているのか自問自答を繰り返す毎日です。リクエストは妊婦さんの陣痛が少しでも和らぐような曲をお願いします。
☆Kun:
陣痛が和らぐ曲ってこれすごい難しいですよね。アルマゲドンのテーマみたいな仰々しい曲とかかけたら逆にキレられそうですし。テクノがって言ってもね、BPMが早かったら赤ん坊も早く出てきそうな気が一瞬したんですけども、自分の時に置き換えるとそんなものをかけたら多分後で殺されていたと思うので、こういう時は適度に能天気で適度に明るい曲の当たり障りのないのがいいんじゃないんでしょうか。
★From RN:Rio さん
毎週月曜の朝、目覚めてまずすることは、radikoを開きTravelling Without Movingを聴く。コーヒーを淹れ、タバコを吸いながら耳を養う。心地良い気分を手に入れながら、眠気が徐々に去っていく。憂鬱な週の初めを番組が中和し、のどやかで気持ちの良いスタートが切れています。話は変わりますが、先日友人たちとお酒を飲む機会がありました。私は全員と個人的な付き合いもあったのですが、友人の中にはお互いにまだ面識が無かったり、歳も違えば価値観も全く異なる。そんな場でした。絶対みんな気が合うだろうと踏み、キャスティングは私が行いました。互いの夢、好きな音楽、ファッションへの考え方。様々な話題が宙を舞い、どうやらみんな新たな繋がり、見識を掴むことができたように感じています。「良かった。」と、心の中で呟く自分。ただ何故か、私1人は遠くからその様子を見ているような、そんな錯覚に陥っていました。そう言ったことはこれまでにも多々あり、「どうしてしまったのだろう。」知らず知らずのうちに、喪失感や虚無感に襲われることがあります。数多くの人と出会い、様々な経験を積まれてきた訓市さん。旅をしながら、人と話しながら。不思議とやってくる寂しさを感じた時、それに対して何を考えましたか?
☆Kun:
何でしょうね。でも自分が張り切って友達とか紹介して、その人たち同士が異様に噛み合っちゃってたりすると人間ってわがままなもので疎外感を持ったりですね、急に自分のエゴが出てきて「俺がいなかったらお前は会っていなかったんだ」っていう我慢できずにそういうの言っちゃう人もいますけども。まぁ普通のことなんじゃないんでしょうかね、そういう寂しさっていうのは。自分がいたからこそ皆が繋がったんだけども、繋がった瞬間にその重要性が少し無くなってしまったと。そう感じちゃったのかなと思いますが。まぁ人生そんなもんですし逆言うと自分もそういう誰かが誰かを連れてきていつのまにか自分の方が仲良くなってしまったりとか、そういうこともあるかと思います。何でもかんでも自分で囲わないようにっていうのが大事なんですかね。僕もそういうのありましたけど、多分このRioさんの年齢の頃、22歳ですか。僕はバーで働いてましたが、途中で気づいたのはバーに友達をたくさん呼ぶんですけど僕はそれをカウンターの後ろから見てるのが好きで。真ん中にずっといる必要もないし楽しそうにしてるのをニヤニヤ見てですね、喋りたい時喋ってそうじゃない時はそれを傍観できるっていうのがいいなと思ったりしました。今度こういう機会があったらRioさんもちょっと俯瞰で見てみて、自分のキャスティングが良かったっていうことにうっとりしながら美味しいお酒を飲んでください。
★From RN:ミナミク ムツカワ さん
訓市さんと私の兄は歳が近く、時に話される訓市さんの幼少時代の話が兄弟の共通の思い出にかぶることがあり、懐かしい気持ちに浸りながら聴くこともあります。兄はもう20年以上前に自ら永遠の旅に出ました。そして父は2年前、昏睡の中、奇跡的に話せた時、「もうお兄ちゃんのところに行くよ」と言い亡くなりました。母は今も元気で、私の1人娘の成長を楽しみに暮らしています。兄が自ら命を絶って以降、私たち残された家族にはどんより雲が立ち込めたような状態でしたが、父の亡くなる前の言葉を思い返すと、両親にとって死ぬことは不安や恐怖ではなく、息子に会える嬉しさもあるんだなと思うようになりました。母も歳ですので、その時がいつきてもおかしくない、でもその時は息子に会える旅が始まる時なのだと考えると私の気持ちもポジティブでいられます。
☆Kun:
僕も周りに随分亡くなった人がいて、僕はもう48歳ですから普通に病気の人もいますが10代20代の時っていうのは自分で自らの意思で亡くなる人もたくさんいました。昔はそれこそ1週間喪に伏したり1ヶ月それ以上に伏して、笑ったりする自分がすごく不謹慎というか、悲しんでるはずなのに何で僕は笑えるんだろうっていう自己嫌悪でまた落ち込むみたいなこともありましたけど。今はですね、先に死ぬなんてバカな奴らだって思いながら、それよりその後にあったことをなるだけ詳細に覚えていてもし僕が死んで、あの世っていうものはどっか信じていないんですけど、もしあるとしてみんなに会えたら君がいなくなった後に僕はあれしてこれしてあれ見てあれ食べたよっていうのを長く話してやろう。それをすごく楽しみにしています。お父さんも今頃、お兄さんと洋楽を聴いているんじゃないんでしょうか。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。