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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
映画『ゾッキ』主題歌「私を離さないで」Chara feat. HIMI、齊藤工が監督したMV公開
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#354 --- 実は10歳の頃から知っている友達です! ---
この春から月いちペースでお届けしている
ゲストの第4弾は、HIMI。
ライブ活動が制限されている中でコンスタントに
新曲を生み出しているモチベーションとは?
実は彼が小学生の頃からの付き合いとなる
訓市だからこそ知っているエピソード、
母親であるCHARAさんについても語る。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
メッセージをお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエストをお待ちしています!!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Casual / Jesse Barrera feat. Jeff Bernat & Johnny Stimson
I Know That / Brillantes Del Vuelo
Easy / Mac Ayers
Blouse / Clairo
Wish You Were Here / Pink Floyd
Summer Nights / Lonnie Liston Smith
Down Hill / HIMI
Hold On To Your Life / HIMI
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
訓 with HIMI
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訓:HIMIくん以前に番組でも話しましたが、最初撮影で一緒で。
HI:そうだそうだ。
訓:その後に「僕、事務所辞めるわ」って言うんで、「辞めてどうする?」って言ったら「ミュージシャンになる」って言われて、何をたわけたことを…新人類めと思って。
HI:いたわ、訓ちゃん。
訓:それでHIMIくんの音楽を聴いたらですね、自分が友達だけど普通にファンになってしまって。なかなかすごいタイミングの良いギターと声もあって、特にこういうコロナの時にまさか自分の若い友達の音楽をこんなに車だなんだで聴くとは思わなくって。皆さんにも是非聴いて欲しいなと思うんですが。旅の話をよくこの番組でするんですが、コロナで留学が出来なくなったとかそういう話がたくさんあって、果たして僕は留学した方がいいのかとかそういう若い人のお便りをもらう中で、HIMIくんも高校の時に海外行ったでしょ?
HI:行きました1年だけ。こっちで高校2年生の時に向こうオーストラリアに高1で入って、1年だけ通って。
訓:それでまた帰ってきて?
HI:帰ってきてまた高2からやって、みたいな感じで1個ダブって日本で卒業してって感じです。でもオーストラリアは別に俺の1個下とかでも全然みんなタメぐらい発育してるっていうか。
訓:まあオージービーフ大きいですからね。
HI:そう、体がでかいから違和感は無かったっすけど。上の子とも仲良く、下の子とも友達だったし。
訓:なんで高2の時に留学しようと思ったの?
HI:ちょうどインター行って、もう英語めっちゃ覚えて、よし海外行こうって言ってた時だったんで。なんでオーストラリアになったのかは謎なんですけど。小6から高1までインター行って高2からオーストラリア行って。
訓:でもそのインターにそもそも行ったのは、まあ自分が決めたんじゃないか、小学生…。
HI:俺めっちゃ嫌がってて最初、ここまで日本の学校きて友達もいっぱいいたし。行きたくない行きたくないって言ったけど、学校見学行ったらもう速攻行きたくなって。その学校の雰囲気と。
訓:そのちょっと自由な感じ?
HI:自由な感じと、あと外国の人がいっぱいいて普通に楽しそうと思って。
訓:知らないことって面白そうだもんね。
HI:ってなっちゃって、速攻行くって決定しましたね。
訓:オーストラリアで初めて学校行った時はどんなだった?5年ぐらい前の話でしょ?
HI:そっか。
訓:そうだよ、もう僕がこのラジオを始めてる。全然。
HI:もうとにかく友達作りまくろって感じでしたね。
訓:そういう上手い技っていうか秘訣はあったの?
HI:最初イジられるなーって思ったんで、絶対に。
訓:うん。
HI:それを良い方向にもってこうと思って、最初が大事だなって思って最初にいじられた時にウッて黙り込むんじゃなく1回ノリに乗って着いていくみたいな。
訓:外国人相手は割とツッコまれたらツッコミ返すみたいな。
HI:ツッコミ返さないともうそのままってなっちゃう、って思ったら意外に普通に良いヤツで。それの問題もなく初日から友達できて、なんかバンドとかもやって。
訓:あ、できたんだ?すぐ?
HI:そう。
訓:オーストラリアにいた時はどんな音楽を聴いてたの?
HI:そうですね、この後かけるPink Floydの「Wish you were here」これめっちゃ聴いてた。
訓:これ完全に日本に彼女がいて、ここにいたら良いなっていうような。
HI:そうだね、その時も多分そんな感じだったと思う。
訓:それで16歳の男の子が2000年代にオーストラリアで。
HI:家の裏がブッシュっていうか、木がめっちゃあって。俺そこ毎日通って学校通ってたから、通う途中に聴いてましたね。
訓:Pink Floydを?
HI:はい。
訓:かなりムーディーなティーンエイジャー。
HI:そうそうそう。
訓:オーストラリアっていったらじゃあPink Floydが。
HI:記憶に残ってる。ギターも1本持ってって、それ弾いて。それぐらいしか家でやることなかったから、その時とかこの曲めっちゃ練習してた。
訓:旅行ってそうかもね、僕も旅行してた時ギターとディジュリドゥを持ってって。
HI:あー。
訓:ディジュリドゥをなかなか覚えられなくって、難しい。
HI:あれ難しいの?
訓:音は簡単なんだけど、循環呼吸っていって音を切らさず1時間吹けたりする。吹ける人に「これどうやってやるの」って言うと「吐きながら吸う」。
HI:吐きながら吸うの?
訓:そう。簡単だって言うけど絶対に出来ない
HI:無理じゃん。
訓:要は口に貯めて腹式呼吸でお腹の空気を吐き出してる時に鼻から息を吸う。
HI:えー、それ出来るんだ。
訓:出来る。だけど旅行中じゃないとそんなものに時間かけないじゃない?
HI:そうだね。
訓:砂漠か何かにいる時にディジュリドゥ持ってて、ウォークマンの電池も何も全て切れちゃったわけ。やることがなくて、もう1日中やってたらある日突然繋がったんだよね。
HI:へー。
訓:そこから出来るようになって、ギターもそうかも。
HI:やっぱ細々よりもずっとやってる時間がないと。
訓:そうなの、それで飽きた!って投げ出すんだけど結局他にやることがないからまたやるっていう。
HI:それで上手くなるよね。
訓:だから何か覚えたいものがあったら不自由な場所へ旅行に行くっていうのが良いのかなと思うんだけども。
HI:うん。ありですね、それは。
訓:あと、他の曲でいうと夏なんでLonnie Liston Smithの「Summer Nights」をかけたい。これは何か思い出があるの?旅とか。
HI:これは確かLAに初めて行った時にたまたまYouTube漁って流して「良い!」ってなった曲で。
訓:ランダムに出てきたの?
HI:ランダムに。
訓:面白い聴き方をしてるね。
HI:YouTubeで漁ってジャケが可愛いやつを聴くっていう、よくやるやつあるんですけど。
訓:昔のジャケ買い…。でもYouTubeのビデオってジャケじゃない時も結構。
HI:まあジャケじゃない時も多分あるからそれは分かんないけど、でもパッと出てきて可愛いっていうのを聴いて良いなって思ったらスクショして、みたいな。メモっとくっていう、これもそれしたね。
訓:どんなシチュエーションでこれは?
HI:車でちょうど夕日で、すごいLAの夕日って綺麗じゃないですか。
訓:うん。
HI:その時にハイウェイ走ってた時にちょうど流した曲なんですけど、そん時はでも全然ウィンターだったんですけどLAは。
訓:でもこれは夏だなと思ってたんだね。
HI:うん。日がすごい太陽あったし。
訓:なんかそういう話聞いちゃうと、またやっぱりどっか行ってこの曲聴きたいなーこういう場面でっていうの。
HI:そう、色んなところで聴きたいなっていう。「Summer Nights」。
訓:そしてそういうと、HIMIくんが最近出したEPの1番のサマーチューンなのかなっていうのが「Down Hill」
HI:Down Hill!
訓:これは逆言うと日本のどこでどういうシチュエーションで作ったの?
HI:これはスケボーする友達と俺とでよくDown Hillって坂下るんですけど、うちのちょうど横の結構長めの坂があって。そこ下ってるその友達のMV撮りてーなーっていう話してそれで作りましたね。
訓:HIMIくんがすごいなと思ってるのは、ものすごいアイデアが尽きないっていうか多作だよね割と。
HI:そうっすか。
訓:HIMIくんと話してて「これ良いね!」「こういうのが聴きたいな」って言ったら翌月とかにデモが送られてきたりして、すごいなっていう。
HI:そのビッ!ていうのを作りたいなっていうのは。
訓:しかもその楽器も全部出来るもんね。
HI:「Down Hill」も全部自分でやってます。
訓:だよね。アメリカとか行くと、昔ね?HIMIくんとかみたいなスケボー好きで遊び行こうぜーって言ってちょっとやんちゃな感じの子達が友達の家に行ったらいきなりピアノがあるとポロポロ弾きだしたりドラム叩けたり。楽器はどんな格好の子でもいろんなジャンルの子がいても、すっごいクラシック弾けたりとかそういう楽器が出来るってすごく良いなと思ってて。
HI:いやー本当に家に楽器があったおかげです。日本だってそんな場所ないもん。
訓:ないし、どうしても男の子ってバンド系みたいな人じゃないとやりづらいっていうか。
HI:そうね、続かないとかね。もう家にあったから、家で弾けたから上手くなれたけど。
訓:でもあったものをちゃんと手出したから偉いなって思うんだけど。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。