★★★★★★★★★★
訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
この国の問題が問題|政治のこと楽しく勉強できるオンラインのクイズをつくります!
★★★★★★★★★★
『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
★★★★★★★★★★
#369 --- 過去ではなく、未だ知らない未来へ ---
前半はメッセージを紹介しながら
リクエスト曲をオンエア!
今回は久しぶりに日本語曲で・・・
後半のテーマは「選挙」。
誰もが関心を持っていただきたいという願いを込めて、
今、訓市が思うこと、感じていることを
素直に真摯に語ります。
★★★★★★★★★★
「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
メッセージをお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエストをお待ちしています!!
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Luv(sic) Pt.5 / Nujabes
いつか何処かで (I Feel The Echo) / 桑田佳祐
悲しい歌がある理由 / ヒグチアイ
まっすぐにみちをはずすわたしには / 山本精一
オー・シャンゼリゼ / 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
Winter Song / Chris Rae
Orange Coffee / Rocketman
Love... Thy Will Be Done / PRINCE
There's Nothing Like This (Late Night Tales presents Version) / Ash Walker
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
Kunichi was talking …
★★★★★★★★★★
以前も番組で選挙の話をしたことがあります。選挙に行こうというだけではなく、選挙のあり方自体を変えなければそもそもダメなんじゃないかというのが趣旨だったのですが、その後いろいろなお便りとかDMみたいなのを頂きました。「言っている通りだ」という方もいれば、「ラジオのパーソナリティ不勢が政治を語るな」とかもありましたし、「好きだったのに、リベラル脳なのね。残念」とか、「音楽だけかければ良いのに」というのもありました。どの意見もおっしゃる通りだとは思います。僕はフリーランスの一市民で、毎日これでもかなりあくせく働いています。持ち家もありません。資産は何十年落ちの旧車と古いスピーカーと、雑誌・本・レコードだけです。けれども政治を語るのに資格はいらないということだけは言いたいと思います。誰でも話す資格はあります。なぜなら税金を払っている国民なんですから。音楽や旅の話をするように政治の話もするべきだと思っています。日本を『株式会社日本』とみれば、僕ら一人一人は末端の株主です。一株しかない人ですが、それでも僕らは株主なわけです。そして国会は株主総会ですから、僕らはそれぞれに意見を持ち疑問に思うことは質問するべきなのです。株主として僕らが受け取る配当というのは、今の為だけではなくて未来の日本人の為のものでもあります。配当が無さそうだ、将来まずい、赤字になりそうだ、というのなら物申すのが株主の義務じゃないですか。それが選挙だと思います。僕は昔でいうノンポリという人間で、社会がこうなるべきだとか、ここをこうするべきだとか、自分の意見を他人に押し付ける気も毛頭ないんですけど、と言うのも本当は個人がそれぞれ自分で考えることだと思うからです。それぞれの個人がそれぞれ思う心情を政治に重ねるべきですが、ただ目的は同じであるべきです。それは日本という国が良い国であり続け、日本人として日本に住むものが幸福でい続けられるため、という目的だと思います。そのための手段が左の人であり、右の人であり、それぞれ意見を持つべきなのですが、それを自由に口にできて、口にするというのが本当の民主主義なのかなと僕は思います。だから僕は「僕の国はこうあるべきだ」とか、「こうなって欲しい」ということが自分なりにありますけども、そういうことを番組で話す気はさらさら無いです。自分が勝手にそう思ってやればいいだけですから。けれどもシステムの不備や不満についてはどなたとでも話します。それはどんな主義の人にとっても関係があるからです。そうやって考えると僕は今の政治家に対してはとても不満があります。国の代表として選ばれた人たちですけど、具体的な答えや意見をちゃんと答えないからです。それを自由に口にできる、口にするというのが本当の民主主義だと僕は思います。
★★★★★★★★★★
国会とか政治家の皆さんの話を聞いていて思うのが、僕ら社会人が生きる社会の延長になるわけじゃないですか。僕らの場合色んな仕事をする時には商売が絡むと当然見積もりを出します。具体的な数字です。それに対して「なぜそんなにお金がかかるのか?」とか、「納期がなんでそんなに遅いのか?」とクライアントに聞かれたら具体的な数字とそれを裏付ける確固たる説明が出来なかったら仕事は貰えません。見積もりに対しての説明に、「なるべく安くなるよう努力する」とか「全身全霊で対処する」と言ったら信じてもらえません。それはそうですよね、具体的なことを何一つ言っていないのですから。数字が出せない時は最悪の場面を想定した数字を出して伝えなければなりません。「これ以上は悪くならない」、「これ以上日数はかからない」。それをちゃんとした裏打ちをして伝えなければ相手も怖くて発注なんて出来ないと思います。それを政治に当てはめるとどうでしょうか? 聞かれた質問に違う答えを返す。大丈夫だという基準もその数値も答えないですし基準がいつの間にか変わったりする。判断点も常に僕らが分からない様な曖昧なものばかり。このデジタルな時代にそれはあんまりだと思います。将来の、そして未来の日本人を考えていない人たちに保守もリベラルもない。そう思います。そして一番の問題はそういう彼らに勝手に忖度する僕ら国民だと思っています。ですので、今回は絶対に選挙に行きましょう。そして皆さん「支持政党がどこだ」とか、「あそこは嫌いだ」とか話しますが、投票は個人でその人の考えや行動力・実行力を考えて投票するしかありません。僕らが投票できるのは自分の選挙区から立候補している人だけです。その中で個人として相応しいという人に投票していくしかありません。僕たちの社会では終身雇用の時代というのは終わりました。職をコロコロ変えざるを得なかったり、保証される一つの企業で一生働くってことはもうほぼないと思うのですが、僕らの生活にニュースタンダードが生まれたように、政治の世界にもニュースタンダードが生まれたら良いなと思ってます。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。