ON AIR DATE
2022.01.16
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
その場でレコードを削るnull records。ニッチなサービスに潜む普遍の価値

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TUDOR logo


『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


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#381 --- 2022年1月は、“お便り”月間! ---

番組リスナーの皆さんから多数お寄せいただいている
メッセージを訓市が全てに目を通して厳選した
“お便り”をご紹介!
今年も目立った恋愛の話題から
日々の生活で感じていること、旅の思い出などなど...
選曲のオーダーにもお応えします。


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「Pay It Forward」のスローガンのもと、
こどもたちのサポートを目的に展開している
クラウドファンディングへの参加は
特設サイトをご覧になってください。

Tシャツの第二弾も公開されました!

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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
メッセージをお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからの“お便り”をお待ちしています!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2022.01.16

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

American Boy / Estelle feat. Kanye West

2

Fairytale In New York / Chamberlain

3

Blue World / Mac Miller

4

Mr. Bojangle / Sammy Davis Jr.

5

唄ってあげたい / 観月ありさ

6

Evil Ways / Santana

7

I Will / The Beatles

8

Step Into The Light / The Afghan Whigs

9

Elephant Stone (Mint Royale Mix) / The Stone Roses

2022.01.16

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。


Kunichi was talking …

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★From RN:ボルゾイ さん
昨年、我が家に3人目の子供が産まれました。男、男と続き、また男というわけで三男坊ですが名前をどうするかを奥さんと二人で悩んでいます。名前負けしないようにとか運勢を調べたりなど、1人目の時は産まれる前からとても気にして考えましたが、3人目ともなるとそこまで考えることも少なくなってしまい顔を見てから考えるかと思っていましたが、いざ産まれて顔を見ても中々決まらず悩むばかりです。最終的に僕の中では兄2人から一字ずつ取り、都に虎で「みやこ」と付けたいと思っているのですが周りから女の子っぽい名前のイメージ、漢字的に読みにくいなどという声もありまだ悩みに悩んでいます。訓市さんはすごく素敵な名前ですが、どなたが付けてくださったんでしょうか? 訓市さんはたくさんの方とお会いすることがあるかと思いますが、名前の読み方等って気になりますか?

☆Kun:
何度か番組でも話していますが自分は自分の名前がず〜っと嫌いで、簡単な漢字なんですけど先ず付けない名前じゃないですか。しかもまともに読んでもらえないんですよね。某通信の塾の会社とかから小さい時にダイレクトメールみたいなのが届くじゃないですか。大体カタカナで「クニイチさん」とか「キンイチさん」って書いてあって、封を開ける前に破って捨ててましたけど、ちゃんと調べてから送ってこいって思ってました。「訓市ですか、じゃあさぞかし深い意味があるんでしょうね」って言われるんですが、意味もないんですよ。姓名判断の先生に聞いたらしくって画数ですごく良いのが“訓市”ともう一つあったらしいんですよ。昔両親に聞きましたけど、そっちの方が数倍聞こえがいいんですよ。なのに「訓市でいいんじゃん」みたいな感じでこっちにしたらしくてですね、おかげでアメリカの空港に行く時にはパスポートを見てニッコリされて、「クンニチワ〜」って言われますし、あまりいい思い出はないんですけども。漢字は本当は読みやすい方がきっと良いんでしょうね。何しろ今はPCで打ち込む時に変換が面倒くさいっていうのは子供にとってものすごく嫌なことだそうですよ。あとはこれからどんどん海外との付き合いっていうのが今以上に増えていくと思うんですよ、日本も少子化ですし。そういう時に海外の方が読んで呼びやすい名前っていうのも良いのかなとは思いますが、尚且つ日本の名前っていうのもしっかり分かるっていうのが良いんじゃないんでしょうか。



★From RN:eyes wide cat さん
都内在住、24歳の男です。コロナの影響で2年ぶりの帰省。1日と短い時間でしたが父、母と訓市さんの2021年最後のラジオを聴くことができました。もしかしたら今日の番組も聴いているかもしれません。社会人4年目を迎える今年、どんな1年になるか分かりませんが健康第一で考えていこうと思います。訓市さんの今年の目標はなんでしょうか?

☆Kun:
外で若い人によく「ラジオを聴いてます」って声をかけられるんですけども、「ありがとう」と言いますと、「親と一緒に聴いてます」って人が結構いて…。最近も番組で話したと思うんですけど信じられないな〜と思って。20代で、親と仲が良くて、日曜日の夜に家にいて、一緒にラジオを聴けるってどんだけ平和な国なのかと。本当に悪い意味はなくて素晴らしいなと思うんですが、全くなかったですからね、そんなこと。それで「音楽の話をしたりする」って聞きますと、なんだかラジオをやっていて良かったなって思う一番の瞬間です。今年の目標ですか?「健康第一」ですかね。



★From RN:けいこ さん
サミー・デイヴィス・ジュニアの「Mr. Bojangles」。この曲はこの頃に出会い、良い曲だなと自分の中でリピートしていたんですが、ふとした時にサミー・デイヴィス・ジュニアがライブで歌っていたことを知りました。その時に昔、父が私にビデオでサミー・デイヴィス・ジュニアをよく観せてくれていたことと記憶が繋がりました。私なりの解釈だとこの歌はちょっと哀しく、今仕事を辞めたくてしょうがない私の暗い気持ちとリンクしてます。亡くなってしまった父が私に優しく寄り添っていてくれているような、そんな気持ちで思い出しながら聴いています。

☆Kun:
これは一番有名な人のバージョンって誰でしたっけね。この「Mr. Bojangles」って曲はスタンダードですかね、色んな人がカバーしているんですが、僕が一番好きなのはジム・クロウチっていう人のバージョンです。なんですかね、物悲しいですけどタケシさんの映画じゃないですけど、“悲しい気分でジョーク”みたいな、そんな趣のある曲だと思います。僕はすっごく好きで高校ぐらいの時にこの曲を知ったんですけども、やっぱりちょっと悲しくてやせ我慢するみたいな時に聴いていたような気がします。そしてサミー・デイヴィス・ジュニア、この人はシナトラ一派。フランク・シナトラの周りには超一流のエンターテイナーという人たちがたくさんいて「ラット・パック」と呼ばれていたんですが、その中の一人がサミー・デイヴィス・ジュニアです。昔は誰なんだろうこの痩せた口の大きいおじさんはと思っていたんですが、あとで色んな映像を見てこういう人のことをエンターテイナーっていうんだな〜と認識したことを覚えてます。



★From RN:phineasnew さん
私は現在、和菓子屋をやっておりますが、訳あって一人で店舗を運営しています。それというのも長年連れ添った妻との意思疎通が歳を重ねるたび困難になってきた為です。2年前に私は発達障害の診断を受け、そこで初めて54年に及ぶ人生のベールに包まれた真実を知るに至りました。その後、仕事の立ち上げから18年間接客にあたってくれた妻が店を離れ、それ以降一人だけでやっていくことになりました。今となっては何が悪いとか不満のようなものはあまり感じておりません。ただ、あれだけ好きだった妻への感情が互いに乾きかけている事実だけが苦痛でなりません。私の実家も以前まで菓子屋をやっておりまして、父は私が生まれる前年までは並行してジャズバーもやっておりました。そんな父も現在83歳。「昔のLPが眠ったままだが、お前持っていかないか…」そう言われて10年ほどになりますが、先日、450枚のLPを実家から全て車で引き取ってまいりました。最近あるお店で40年前の学生の頃に憧れていた型番のターンテーブルに出会いました。もちろん中古でしたが、あまりにも綺麗な状態に即買いしてしまいました。これからこいつと450枚のLPと共に父の人生を追いかける旅に出たいと思います。

☆Kun:
一人で和菓子屋を運営するっていうのは大変だと思うんですけど、お父さんが昔ジャズバーをやっていた、そしてお菓子屋さんもやっていたっていうのはすごいなと思ったんですが… どうでしょう、phineasnewさん。最近はレコードが人気で色んなお店にプレイヤーとレコードが並んでいることが増えました。バーももちろんありますし、ちょっとした小さなラウンジクラブみたいなところにも良いターンテーブルとミキサーが置いてあったり、洋服屋さんにもあったり。そう考えるとですね、ジャズのレコードが流れる和菓子屋さんがあっても良いんじゃないかと思うんですけども。静かな空間に合うジャズ、それと作った和菓子っていうのはきっと合うと思います。お客さんがない時は好きな音楽がずーっと流れていますし、どうでしょうか? 2022年、“レコード和菓子屋さん”の誕生ということを一度考えてみてはいかがでしょうか。



★From RN:マロンシャンテリー さん
かかる曲がとても気持ちよくて、ほぼ毎週聴き続けてかれこれ4年。番組で聴いた曲がとても良くて、また聴きたいな〜と思っても深追いせず、ひたすら聴き流すだけ。でもこれがいいんですね。ただひたすら空気のように心地良い音楽に浸る。お喋りに身を任せる。今、聴きながら気付いたのですが、これは村上春樹の小説を読む時と同じ感覚のようです。

☆Kun:
僕がもう8年も続けられているのはこちらが意図しないランダムな老若男女問わないリスナーの方達がいるっていうことを考えながら音楽を選んだり、あんまり小難しく解説するとつまらないな〜ってトピックについてどう話そうかって考えたりとか、それがすごく楽しいわけです。中には深掘りして聴いてくれるリスナーの方もいるみたいですけども、ながら聴きでも一回聴いたら細かいウェブなんて見ないっていう方ももちろん大歓迎です。ただ番組当初の設定っていうのはradikoが無くって、憂鬱な月曜日の前のチルな日曜の夜っていう、それをひたすら守っています。なので心地良いと感じていただけたら本望でございます。



★From RN:Taro
先日の回でヴァージルの話を聴いていると「量より質」というワードが出てきて、より質量のある日々を生きることの重要性を再度考えさせられるきっかけになりましたし、先行き不透明な情勢が続く中、40代半ばになってきて自分の中でもより今の生活を楽しくしたい、充実させたい「欲」が出てきたと感じます。その「質」で考えると訓市さんにとって楽しい、充実させるということはどういうことでしょうか?

☆Kun:
なんですかね、「量より質」っていうのは色んなことに当てはまると思うんですけども、ヴァージルの時に話したのは長く生きるのが良いのかっていったらそうじゃないっていう意味での「質」ですし、“Quality of life”ってよく言いますけども、人生の質ってなんだろうっていうとその人それぞれの価値観っていうのが出てくるんだと思います。僕もよく楽しいことだけしたいとか充実させたいとかって思ったりもしますが、それってなんなんだろうって言うと、もちろんそんなこと自問自答しなくても分かり切ってるって思う時もあれば、ちょっと考え込んだりすることもあるんですが。でも結局1週間後に死ぬっていった時に今やってる日常を続けたいと思うか、続けたくないと思うのかに尽きるのかなと。僕は1週間後に死ぬってもし言われたとしたら、それでも毎日自分のオフィスに行ってやりかけの仕事を終わらせたいとか、そういう風に思いたいなと思ってます。だからそれに値する仕事をしてるのかなとか、通常通り仲良しに会ってお酒を飲んだりとか、最後の時間にふさわしい人たちが身近にいて自分は幸せだなって思えるかどうか。それが死ぬ間際になって、あそこも行きたいここも行きたいとかそういうドタバタした時間を過ごしたくないなとすごく思ってまして、それが出来ていれば今の日々っていうのは、もちろん100%じゃないかもしれませんけど、悪くない日々なんじゃないのかなって思います。