ON AIR DATE
2022.07.10
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  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54



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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

<フジロック'22>、深夜のRED MARQUEEが復活。主要4ステージ別も発表

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TUDOR logo



『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


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#406 --- 本格的な夏の夜に“お便り”と音楽と ---

訓市が最も好きな季節「夏」が到来!
夜の街に足が向きそうな中、
皆さからの“お便り”に向き合って一緒に時を過ごします。
そろそろ動き出した世の中、
久しぶりとなる「旅」のエピソードも大歓迎!
選曲のリクエストにもお応えします。


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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。

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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2022.07.10

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Naive / The Kooks

2

Nobody Knows / Faces

3

Smells Like Teen Spirit / Tom Misch

4

Sai Gon Cafe Sua Da / Ha Okio

5

マスター、ポーグスかけてくれ / 竹原ピストル

6

You've Got A Friend In Me / Randy Newman

7

Portrait Of Tracy / Jaco Pastorius

8

Mysteries Of Love / Julee Cruise

9

Night Swimming (Live Version) / R.E.M.

2022.07.10

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



Kunichi was talking…

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★From RN:Kawasaki z1 さん
僕にとっての旅は非日常を感じられて、ほんの少しの感動と驚きがあればと思い、30年くらい同じバイクで旅を楽しんでいます。先日都内のあるお店でキャンプに良さそうな鉄フライパンを見つけました。手に取ってしばし眺めていると、お店の女性が「これめっちゃおすすめですよ。新しい物あるので是非どうぞ!」と。僕としてはフライパンもさることながら脇にあったアナログプレーヤーと真空管のアンプも美味しいおかずでした。ちょっと重いかな〜なんて思い、そのフライパンは戻して女性にお礼をしてその場を離れたのです。一緒にいた妻が「訓市さんのお姉さんだよ」「え?」と一瞬絶句。「ホントだー!」妻は知っていて僕を連れ出したようで、ちょっとしたサプライズでした。

☆KUN:
是非次回は僕とは関係ないんですけど購入していただいてっていう感じですが、鉄のフライパンって確かに重いですよね。旅には車だったら良いと思うんですけど、自分で必要な荷物を全部持つバイクとか自転車とか、リュックに詰めるバックパックには合わないんですけども…。ただ油が馴染んで良い感じになった頃の鉄のフライパンってすごく熱くなりますし、お肉を焼いてもトーストを焼くにもすごく便利です。ただし油をささないと錆びちゃったり手入れが面倒くさいんですけども、もしそれが苦にならないのであれば鉄はとてもオススメです。



★From RN:ショータ さん
今年3年ぶりにフジロックへ行きます。去年は色々と悩んで断念しましたが、今年は仕事もまとまった休みが取れたため初めて前夜祭から日曜まで通しでの参加になります。しかも、今年はいつも一緒に行っていた友人が仕事が忙しく、未だ行けるかは分からないとのことで、もしかすると初めての一人でのフジロックになるかもしれません。普段あまりアウトドア派でもないので真夏の暑さや雨、キャンプなどに耐えられるかな〜などと少し不安もありますが、ちょうど今ぐらいの時期から少しずつ準備していく以前のような日常がちょっとだけ帰ってきた感じもしつつ、今から大変楽しみにしています。

☆KUN:
今年はきっとそういう人が多いんでしょうね。考えてみると普通のフジロックって2019年でしたから、本当に3年ぶり。毎年開催されて、それに行くのが当たり前と思っていた自分がいたんですけども、まさかこんなことになるとは思いませんでした。まあラインナップがどうだとか、ちっちゃくなってるんじゃないのかとか色んなことを言う人がいるようですけど、行ったら行ったで必ず楽しいのがフジロック。僕はそう思ってます。



★From RN :Toku さん
4月末から仕事でベトナムのホーチミンを訪れています。この出張中、十数年ぶりにエアメールを送りました。1枚は実家の母親宛て、もう1枚は家で待っているカミさんと子供宛てに。サイゴン中央郵便局でポストカードを選び、近くのカフェでアイスコーヒーを飲みながら近況を綴り、それを再び郵便局へ持っていくと「3万ドンね」と上手な日本語で料金を教えてくれました。切手を貼ったポストカードは無造作に置かれていた箱の中に入れたのですが、それから10日後には「手紙が届きました」というコメントをスマホで受け取りました。写真や動画をスマホで簡単に送ることが出来る時代ですが、遠くの国から届いた手紙には7歳の息子も驚いたと思います。訓市さんは普段、エアメールでのやり取りをされていますでしょうか?

☆KUN:
小さい頃…。小さいって言っても10代ですけども、エアメールの手紙が友達から来るとすごく嬉しかったですし、僕はテキサスに留学している頃っていうのは国際電話ってすごく高くって全くかけられなかったんですよ。もちろんスマホも無いですから何か受け取れるっていうと手紙しかなくって。たまに学校から帰ってくるとホストファミリーのお母さんが「クン、手紙が来てるわよ」って。すっごく嬉しくてその封を開けるのが楽しみだったのを覚えてるんですが、僕は本当に筆不精というか、返事を書くまでは出来るんですけど、切手を買いに行って貼って郵便局とかポストに出すっていうのがどうしても苦手で。今でもLAの友達はすごく手紙が好きで毎年クリスマスとか誕生日の頃とかに手紙をくれるんですけど、お礼はFaceTimeになってしまうっていう筆不精な男です。



★From RN:ファニートラベラー さん
今月、親友と呼べる友人が転勤でLAに行ってしまいます。友人とは高校の同級生で10年以上の付き合いです。卒業後、私や周りは当たり前のように日本の大学に進学する中、友人は努力の末にアメリカの大学へ。私が初めてヨーロッパで降り立った土地が、その友人と行ったイタリアのローマでした。2回目の旅はお互い日本での就職先が決まった夏に二人一緒に日本を発ち、オランダから南西へ進み最後はパリへ。その旅の帰り道、「次はどこに行こうか」という会話をしていました。私たちの3回目の旅が実現するより先に、友人はLAという自分の望む土地で新たな生活を始めます。サンタモニカの近くに住むらしく、きっと彼女の笑顔がよく似合う素敵な街なんだろうと思います。寂しい想いもありますが、3回目の旅が出来る日を信じて笑顔で送り出したいと思います。友人は恥ずかしいと言って飛行機の日程すら教えてくれません。

☆KUN:
親友と離れるっていうのはすごく寂しいですけども、社会に出ていくと当たり前のように日々会ってた人たちと会わなくなったり、誰かが結婚もしくは転勤して自然に会わなくなることって多いと思うんですけども。でも、それが付き合いの終わりじゃないですし、久しぶりに会ってもすぐ元通りに戻れるのが親友と呼べる人たちの素晴らしいところです。ファニートラベラーさんもきっと今度はロサンゼルスに行って親友に会うっていう新しい目標もできたと思いますし、これからも仲良く良い友達でいてあげてください。そして、親友に一言。新しい土地っていうのは最初興奮して慣れるとちょっと落ち込んだりとか寂しくなったりもするかもしれませんが、良い時間をロサンゼルスで過ごしてください。



★From RN: Kolibri さん
コロナで仕事が激減し人と会わず着飾ることも面倒になって、このまま緩やかに老いていくのかと思っていました。半年前頃からEUに住む元彼とSNSで連絡を取り合うようになり、ついに30数年ぶりの再会を果たしました。「なぜ今?」「思い出は美しいまま残すべき」と多くの友人には反対され、「応援するよ!」と言ってくれた少数派に励まされ、面倒な書類を揃えて少しの不安を抱えて私は出発しました。彼とは30数年のブランクが嘘かのように全てがパーフェクトにマッチしファンタスティックな1ヶ月を過ごし、若い頃に叶えられなかった夢が叶いました。お互い別の人と結婚し色んな国に住んで別々の経験をして、また今愛し合えることはミラクルです。昨夜帰国して淋しくて泣いてばかりいます。でも、ネットが無かった時代に文通と高い国際電話だけで育んだ幼い愛の灯火は二人の心の奥底に消えずに残っていて、今、同じ時期に同じ気持ちでいられることがとても幸せです。次は中間地点で会うか、彼が東京に来るか、また私が向こうに行くか? ワクワクします。

☆KUN:
愛する喜びに満ち溢れたお便りですけども、年齢が60歳と書いてありますが年齢って本当に人を好きになる時って関係ないんでしょうね。30年ぶりに再会した元彼とまたヨリを戻すっていうのも、人の縁って本当に不思議なんだな〜って思います。凄い喧嘩をして別れた人たちも時間が経つと色んな問題が薄れていって、また普通に戻れたりとか…。時って過ぎてロクなことがないなーって思うことが多いんですが、こういう人との再会とか別れの後のまた巡り会いっていうタイミングに時が過ぎるって良いな〜と思わずにはいられないんですけども。是非これからもKolibriさん、楽しい時を彼と過ごしてください。



★From RN:スープ さん
radikoのタイムフリーで拝聴することが多く、先日も映画『C'mon C'mon』を鑑賞し帰宅する電車の中で聴いていたところ、ちょうどこの映画のことを話題にされていたので思わず初めてメッセージを送っています。私は40歳の男で2児の父です。おじさんと子どもの交流を描いた『C'mon C'mon』を観て、ほぼ泣きっぱなしでした。自分の子育てをしている状況や、妻に子どもを任せることが多く負担をかけているという思いが重なったからかもしれません。・・・と思ったのですが、よく考えると昔から好きな映画『パーフェクト・ワールド』もおじさんと子どもの交流を描いた映画で、公開当時の私はまだ中学生。単純にこういう設定に弱いのかもしれません。かつて自分にもあったはずの、もう失ってしまった単純さに触れて、それが眩しすぎて涙がこみ上げてきたのかもしれません。全ての大人が純粋さを思い出せれば、少しは世の中が良くなるのでは? 是非多くの人に観てもらいたいと思いました。

☆KUN:
『C'mon C'mon』、マイク・ミルズ監督。僕の周りも観に行った人はもう号泣だったとか、良い話しか聞かないんですけども、未だ観に行けてないんですよ。今日2時間空けて行こうと思うとそれが上映会がない時間帯だったり、中々スケジュールが合わないというか。でも、なんとか映画館で観たいなーと思ってるんですけども、子供とおじさんの交流映画って確かに設定的に僕も弱いかもしれません。『パーフェクト・ワールド』はクリント・イーストウッド監督だったかな? ケビン・コスナーと子供が出てくる映画なんですけども、僕も高校生の時に観に行ったのを覚えていまして、凄い泣けるシーンがあって一瞬無音になるんですよ、後半の方で。その無音になった時に映画館中に“ぐゥっ”ていう嗚咽が同時に聞こえて、それで逆に笑い出しそうに僕はなっちゃったんですけども、面白かったのが映画館から出る時に出口で色んな人とすれ違うっていうか明るいところに出るじゃないですか。『パーフェクト・ワールド』を観た時は目が合ったお客さん同士が照れ笑いしてるんですよ。同じ時に泣いちゃって嗚咽が聞かれたっていう照れなんでしょうかね。あれって凄い良い光景だなと思って、泣ける映画ってそういう場面が絶対出た時にあると思うんですけど・・・最近、嗚咽を聞いたような映画ってしばらく観てないな〜と、今思い出しました。