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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
野村訓市に聞く、スケートボードからカルチャーが生まれた理由
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#443 --- 新年度のスタートは“お便り”特集 ---
2023年の第一弾は
リスナーの皆さんから番組宛に寄せられた
“お便り”をまとめて紹介します。
オンエアする楽曲は通常の逆パターン!
邦楽9割、洋楽1割のセレクションをお送りします。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
カルアミルク / 岡村靖幸
時代 / 徳永英明
朝 / 真島昌利
Oddtaxi / スカートとPunpee
Step Out (The Chainsmokers Remix) / Jose Gonzalez
君に夢中 / 宇多田ヒカル
Oh! Radio / 忌野清志郎
俺の声 / シオン
カブトムシ / aiko
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:ジアライズ さん
昨年42歳で大好きなスケボー業界に転職した者です。スケートパークを作る仕事をしております。3月では3ヶ所に公共のスケートパークを設置しました。スケートパークラッシュです。私はもっぱらストリートでスケートですが、スケートをもっと身近に感じてもらい、楽しさを多くの人に味わってほしいです。
☆KUN:
やっぱり堀米くんが金メダルを獲ってからですかね、色んなところでパークができたとか作ってるとか、それに絡んでるっていう話を聞きますが、日本人にすごい合ってるんですよねスケートって。小柄で敏捷性があって、しかも最近の子はみんなバランス感覚が良いという。とても同じ日本人とは思えないほど僕ら世代っていうのはバランス感覚が悪い人が多かったような気がしますけども… それは今の自分たちか。滑りたいけどすぐ走馬灯が見えてしまうので辞めてるっていう友達が周りにはすごく多いんですけども、パリ五輪もありますし、また競技としてのスケートが盛り上がるんだと思いますけども。どこかスケートが合法的に滑れるストリートっていうのもできたら良いなーなんて思います。
★From RN:サボテンとカーディガン さん
神奈川県内に住む27歳男です。2ヶ月前に彼女ができました。彼女は同じ滋賀県出身で、現在は遠距離恋愛中です。自分が遠距離を覚悟して告白した訳ですが、付き合ってみるとやはり毎週会いたくなります。そして彼女は現在求職中で、次の就職先をどこにするか悩んでいるようです。訓市さんは付き合って間もない相手の土地に就職することはハードルが高いと思いますか? 私自身 将来を見据えてお付き合いしているので、こちらに就職してくれるのはありがたい限りですが、彼女は「ちょっと展開が早すぎる・・・」とも言っていました。色々な地を旅している経験豊富な訓市さんからアドバイスをお願いします。
☆KUN:
どうなんすかね。自分がバックパッカーの頃っていうのは身軽ですから、「ああじゃあそっち行くよ」ってポンポン行きましたけど、働く場所もそこにするっていうのは中々考えてしまうかもしれませんね。将来を見据えているから良いじゃないか、もちろんそうなんですけども、そのプライベートな時間とは別に仕事で本当にその神奈川で彼女がやりたいことがあるのかとか。自分一人で引っ越していくと考えた時に、行くに足る理由がないと彼女も中々決断がつかないんじゃないのかなって思うんですが。ここは一つ、もしそうなったら嬉しいし、そうじゃなくても応援するよぐらいな感じで良いんじゃないんでしょうか。
★From RN:まつりばやし さん
昨年、長く働いた東京の中学校から地元の田舎の学校で働くことになりました。最初は田舎の感じが壊かしく楽しかったのですが、次第に東京の雑踏が恋しくなってきました。先日、前の東京の中学校に伺う機会があり、お世話になった同僚の先生や生徒に会うことができ、楽しい時間を過ごすことができました。その中でよくラジオや音楽について話していた生徒と会話し、「最近ラジオ何聴いてる?」と聞いたら「僕は最近、野村訓市のラジオを聴いています」と答えたので、「先生もずっと前から聴いてるよ」と答えました。そして「じゃあ先生、番組に君とのことをメールで送ってみるね」と約束しました。はまの君が元気そうで良かったです。
☆KUN:
親子でこのラジオを聴くっていうハガキが来て、そんな歳が離れてるのに一緒に聴くの?と驚愕していたんですが、とうとう先生と生徒で聴くっていう話になると、ますます余計なことが喋れないなっていうプレッシャーになるんですけども。本当はもっとくだらない話を延々としたり、深夜放送みたいな内容のことを喋りたかったんですが、ダメなお口にチャックをしてですね、ブツブツブツブツ続けて話して行こうかなって、また決心しました。
★From RN:あみんご さん
もうすぐ社会人1年目が終わろうとしている23歳の男です。昨年春にコンサル業界に就職しましたが、幸いにも部署の先輩方に可愛がってもらい、こんなご時世に関わらず濃いめの飲み会もあったりと、ドライな仕事とウェットな人間関係を楽しんでおります。そんな日常ですが長時間労働なこともあってか1週間・1ヶ月が驚く早さで過ぎていっており、ふとした瞬間に時が過ぎているのを実感します。今日はサウナに入りながらWBCを観ていましたが、自分よりも若い選手がマウンドで活躍している姿を見て歳をとったなと感じました。「お前まだまだだろ!」というご意見は甘んじて受け入れますが、訓市さんが歳を重ねてこれは良かったなと思う瞬間はございますか。先日、「俺は一生、中二病だ!」とおっしゃっていましたが、僕も負けじと心は18のつもりです。が、現実には逆らえないですよね。先日、宇多田ヒカルの『40代はいろいろ』という番組を観ていた時、「こうも円熟されたアレンジを聴くと、歳をとって元通りになることなんて一つもないけど、それは全然不幸なことなんかじゃないって言ってもらえてる感覚になる」というコメントがありました。
☆KUN:
まだまだですよ。WBCで自分より若い選手がマウンドで活躍してる? 野球で言ったら僕の歳っていうのはほぼ監督を引退するとか、解説者だったけど仕事が減ったとか、そういう歳ですよ。あっという間ですからね。今1週間、1ヶ月が驚く速さ? そんなこと言ったら、あみんごさんがもし僕の歳だったら1週間が音速で過ぎて行きますよ。音速ですよ、音速。速過ぎて景色も見えないし、何も覚えてないです。歳を重ねて良かったなってこと…。僕が好きなものの中でいうと一つも無いですよ、それは。だって中二なんですから。3日くらい徹夜だってしたいし、責任なんか持たずにフラフラしたいですし、「え? お前、明日からインド行くの? じゃあ俺も行く」とか言って、お金があったらチケット買って行けちゃったんですから。今はそんなことをしたらもう社会的抹殺でしょうしね。僕なりに背負ってる責任っていうものもあるので出来ないんですけども、なんだろうな〜歳を重ねて良かったこと。んー、来週までに考えておきます。
★From RN:アップルスカッシュ さん
主人が野村さんの大ファンで、車で移動する時はいつも野村さんのラジオ番組が流れています。「この人、誰?」と尋ねたところ「何でも出来ちゃう人」と言われ、さすがに気になりインターネットで調べたら声のイメージと顔が違いました(笑)。主人はジャンル別に憧れているレジェンドがいて、生きていく中でいつかその人達にどこかで会えそうな気がするけど、野村さんだけは“絶対に会えない人”と言っていました。いつか憧れの存在である野村さんに会わせてあげたいです。
☆KUN:
とても気になるのが「声のイメージと顔が違いました」。どういう顔をイメージしていたんですか? もう少しさっぱりしているとか。それはもう歳ですから、ラーメンで言ったら煮干しラーメンより豚骨みたいになってきますからね。味もしつこいかもしれませんし。皆さん、僕の声を聞いて想像するとどうなるんでしょうね。前にリスナーの子供が想像で絵を描いて本物を見て泣いたっていうのもありましたよね。すごく深く傷付いたんですけども、そんなに怖いんですかね? 絶対に会えない人…ではないというか、最も身近に会える人だと思いますよ。フラフラ飲んでますから。しかもそれは会員制とかそういう所じゃないですから。どっかでお会いしたら乾杯の一つでも、是非しましょう。
★From RN:Birdland875 さん
数年前にロンドンの地下鉄を最果ての駅まで乗ってみるプロジェクトを勝手にやっているとお便りしたものです。あれからコロナになってしまい、2020年1月を最後にロンドンに行けておらず、計画は進捗していません。さて、野村さんは再開発、特に渋谷の最近のそれについてラジオやインスタ等で時々言及されております。なるほどと思うこともあります。私の住む新宿でもこれから10年規模の再開発が始まりつつあります。もっとも新宿の場合はゴールデン街や思い出横丁を取り壊そうという話はないですし、歩行者優先かつ都市としての“空白”を生み出すような計画になっているようです。新宿は元々国籍や世代、お金持ちかそうでないかに関わらず多様な人が集まる街でしたが、これからの東京である意味で一番東京らしいエリアになって行くのではないかと思っています。野村さんは新宿について何か印象や思い出はありますでしょうか。
☆KUN:
こういうのが来てしまうと、また火がついてしまうんですけども。僕は再開発そのものを反対しているわけじゃないんですけど、渋谷も新宿と一緒ですぐ「若者の街」って言いますけど、それってすごく薄っぺらくって、例えば東急本店の百貨店では地元の松濤辺りのおばあちゃんとかおじいちゃんが日用品とかスーパーで食材を買っていたり。かと思うとすごく安い居酒屋チェーン店で大学生がコンパをしていたり、その横を高校生あたりのスケーターが怒られながらスケボーしていたり。要はターミナルを通る人たちみんな、それこそお小遣いが何百円みたいな子から日本有数の高級住宅地の人たちまでがあの谷を囲んでいたわけですよ。そういう懐の深い所っていうのが渋谷の良さで、それを行政、そして電鉄の人たちがどこまで理解しているのかなーと。外国人観光客がすごく増えましたし、最近また戻ってきましたし、1月になってから僕の知り合いのアメリカのハリウッド系の人たちが随分実は来てるんですよ。お忍びだったり、視察だったり。みんなに聞かれるのが「渋谷って今、訓はどう思ってるんだ? 何かハプニングがあるのか?」。「なんでそうやって聞くの?」って言うと、もちろん「だいぶ変わってしまった」と。再開発してるんだったらもっとダイナミックにすれば良いし、観光資源である小さな店とかネオン管の看板とか、それをもっと大事にしないと、これから例えば映画を撮ろうっていう人たちが減ると思うんですよね。外国人観光客が日本に来るようになったのって、ビッグヒットした映画で描かれる東京の夜景を見て憧れたり、今だったらきっとNetflixのドラマとかそういうのでも沢山人が来ると思うんですけども。アジアでダイナミックでロマンティックな絵が撮れる街として東京、特に渋谷をこれから選ぼうという人は確実に減ってくと思うんですよ。そこで働く人たちや泊まる宿泊客がどこで遊ぶ? どこで他の国にない絵を撮れるの?っていう所を自分の手で壊していくっていうのもどうなんだろうなーってすごく思うんですが、また熱弁してしまいました。要は大きい絵を描いて何が東京が素敵だって思われていたり、どこが渋谷が魅力的に見えるのか、もう少しそういうところを考えていかないとダメなんじゃないのかなーと思います。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。