ON AIR DATE
2023.08.06
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
『中野サンプラザ』という金字塔。働く若人と地域の“太陽”だった半世紀

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


TUDOR logo


『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

#461 --- 真夏の“お便り”ナイト ---

2023年8月・・・
暑い日が続く今年の夏も本番!
暑気払いにぴったりの音楽セレクションととともに
訓市がお届け!

リスナーの皆さんからお寄せいただいた
“お便り”をまとめて紹介します。
曲のリクエストや選曲のオーダーにもお応えします。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

2023.08.06

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Exodus / Bob Marley & The Wailers

2

Superhuman / Chris Brown

3

Till The End Of Time / Earl Klugh

4

The Dawn / DJ Food

5

手紙 / ザ・ブルーハーツ

6

Don't Be Shy / Travis

7

Workin' On A Groove / Jody Watley

8

Gone Again / Tommy Guerrero

9

Heal Over / KT Tunstall

2023.08.06

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



KUNICHI was talking

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★From RN:With or without flavor さん
最近は何年ぶりかに成田空港へ出かけました。夜の空港は人が少なく、静けさの中で第1ターミナル内を見て回りました。留学時代に何度も通った過去の記憶が蘇り、懐かしい思いで胸がいっぱいに。あの頃はドリンクの注文が嬉しくて、機内食も楽しみでした。何を選択するか毎回真剣で、それでも飲み物は決まってコーヒーだった気がします。座席は必ずアイルシート側。隣には5歳の無邪気な少年やアメリカの大学院を卒業された知的な雰囲気の女性、在米歴20年の凛とした韓国人マダムなど色々な人との出会いがありました。長時間のフライトで無事に到着すると、それぞれの道へ。「また!」という言葉と笑顔で手を振り合ったこと、今でも気持ちが温まります。ふと思い出し、書かずにはいられませんでした。 

☆KUN:
成田空港の第2ターミナルができたのもいつでしたっけね?って感じなんですけども、今は羽田から出る方のほうが多いのかな。でも僕らの頃、特に僕が高校生の時とかって言うのも90年代前半ですけども、誰かが留学に行くっていうと必ず成田に集まったものです。今とはちょっとレイアウトが違って、出国審査に向かう地下のところの周りが全部ガラスで、皆そこのガラスを叩いて下から出てきた旅立つ人を送るんですよ。まあ、色んなところで皆泣いてるんですよね、お別れだって。なんで泣いてんだ、みたいな。下で出発する子も泣きながら手を振ってエスカレーターで消えて行くんですけども、自分が留学する時もグッときちゃいましたからね。やっぱりすっごく寂しい光景なんですよ。上を見上げるとそのガラス張りのところに友達がみんないて、ガラスを叩いたり・・・まあ叩いちゃいけないんですけども。手を振るんですけども、ああ自分は一人になっちゃうんだっていうものすごい寂しい気持ちを感じたのが成田でした。



★From RN:LNBman さん
野村さん世代の一会社員です。日々理不尽極まりない目に遭ったり、怒りの中で激昴した場合の振る舞い、対処はいかがされておりますでしょうか?この歳になって可能な限りスマートに対処したいところですが、特に理不尽な感覚が重なり、どうすることもできず家族に当たってしまったりと、怒りを上手くコントロールできません。グッと抑えられたりしても、以後の振る舞いに影響したりと…人間として熟成していないのでしょうかね?良きアドバイスなどありましたらお願いします。

☆KUN:
まぁ暑いですしね最近。イライラすると怒りもまたとんでもないものになってしまうのかもしれませんけども、一番良いのは、その場でやり過ごさなきゃいけないっていう時は本当に相手がびっくりするぐらい大きく息を吸い込んで、もうこれ以上出ないってくらいまで吐いてください。その瞬間にだいぶ力が抜けると思うんですけども。まぁ怒ることっていうのは色々ありますけども、ムカッときたら逆に丁寧に話すっていうのもアリだと思いますけどもね。昔もこの番組で話したことありますけど、オランダで海賊放送をやっているパンクスのヒッピーのおじさんが「人と対処する時は自分を王様だと思え」と。王様?この人なに言ってるんだろう…と思ったんですけども、「自分が王様だったら、王様らしく相手に紳士に素敵に対応するだろう?そうすると相手も、あぁ王様だ〜と思って素敵に対応してくれるものだ。王様同士は口喧嘩なんかしない」って言われて、何を言ってるんだろうこの人はって思いましたけども、一理あるんですよ。そう思いませんか?素敵な対応をしてくれたら、やっぱり素敵に返したいって思うと思いますし、怒った時ほどそうしてみてください。まあそんな人に偉そうなことを言える感じではないんですけども、僕もそういう風に努めてます。はい。



★From RN:とまと さん
美術業界で働く30代女性です。先日、担当していたプロジェクトが無事に終了しました。そのプロジェクトは外部の方にアドバイザーをお願いしていて、1年近くもの間、その方と一緒に色々とやっておりました。そのプロジェクトが最終日を迎えた日、その方がおもむろに「これ…」と言って、年季の入った真っ黒の雑誌を差し出されたのです。なんだこの真っ黒い雑誌は…と思いながら眺めていたら、「Sputnikです…」と。訓市さんがラジオで度々お話され、どんなことが書かれているんだろうと思いながら私の中で伝説的なものとなっていた『Sputnik』をプレゼントしてくださったのです!訓市さんが好きで、このラジオを毎週聴いていると話したことを覚えてくださっていて、その方が持っていた『Sputnik』をプレゼントしてくださったのです。とても嬉しいサプライズプレゼントでした。そんなところにまで気配りをされるとても人望が厚い方で、その方のおかげでプロジェクトは大成功で終えることができました。

☆KUN:
まさか自分が20年以上前に作った雑誌をまだ気にかけて読みたがってくれる方がいるっていうのが驚きなんですけども。そうですね、本当に色んな世界中の人をインタビューした本なんですけど、とにかく自分自身が迷いに迷っていて、この先どう生きようっていう答えが無い時に先輩に聞けばヒントがあるかなっていう、実に安易な、ただし切実な本を作りました。レイアウトとかはね、岩渕さんという方に頼み込んで作っていただいたんですけども予算が全然足りてなくって、「普通に日雇いで働いて払うから頼みます。」って言ったら、「そんなことしなくていい」って言い値でやっていただいたんですけども。岩渕さんも随分連絡を取っていないんですけども、お元気でしょうか。その節は大変お世話になりました。



★From RN:スティーブンスペルナーニ
先日友人の結婚式が岡山であったので行ってきました。まず岡山と聞いて最初に浮かんだのは児島のジーンズ。その次にワイン好きとしては欠かせない新見町にあるワイナリー。しかし今回は時間もなく断念。結婚式はゴリゴリの体育会系とあって男臭く、久々に野郎どもと交わすお酒は特別美味しかったです。あまりに楽しく飲みすぎて、3次会で少し浮いた温度を取ってしまい、しかもみんな若干引いてるんです。それを動画で見た時、恥ずかしすぎて穴があったら入りたいと初めて思いました。訓市さんにも「これは恥ずかしかった」と思ったことは何かありますか?

☆KUN:
岡山といえば児島のジーンズとその次がワインなんですか?僕はずっと桃太郎だと思ってましたけども。恥ずかしかったこと、もっと若い頃は恥ずかしかったことってたくさんあって、もしかしたら毎日あったかもしれませんけども、歳を取るとやっぱり図々しくなるっていうか、心が麻痺してくるんですかね?恥ずかしいと思う感情があまりなくなってきてしまって、今年なにが恥ずかしかったっけ?と思った時に思い出せないんですよ。知ったか振りをして、NewJeansをNewDenimと言ったぐらいですかね。



★From RN:january
僕は20歳の社会人です。訓市さんが選曲する曲をディグの一環として楽しませてもらってます。来月、仲間内で地元でイベントを開いて、僕はそこで初DJとしてバイナルでデビューします。楽しみでもある反面とても緊張しています。そういう場で盛り上げる為に大事なことなどあれば知りたいです。

☆KUN:
ありがとうございます、そしておめでとうございます。好きな曲をかけて皆が盛り上がるっていうのは音楽好き・お酒好きにとっては天国のような場だと思うんですけども、なんですかね、色んなタイプの人がDJでいるんですけど。今日はこういうセットをやるって緻密に曲順をセレクトして、なんなら繋ぎはここでっていうのも完璧に用意してくる人。ハマるともちろん素晴らしいんですけども、思いの外、客層が違ったりして無反応の時とか大変らしいんですよ。チキンレースといいますか、お客さんが折れてDJのセットに入ってきてくれるか、DJの方の心が折れてフロアからどんどん人がいなくなるって慌てて変えたところで上手くいかないとか。まあ、余裕を持って色んな曲を持って行ってお客さんが楽しんで酔っ払い出したら、なんかいつもだったらカッコつけてこんなコマーシャルな曲かけたくないけど、かけてそこにいる人が喜んでいればそれはそれで成功だと思いますし、ちょっと多めに持っていくのが良いんじゃないんでしょうか。



★From RN:イノコウ
忙しい日々の中での平日休み。今日は天気も良すぎるほど良いので散歩に行くことを決め、どうせならと湘南の鵠沼海岸へ電車で向かい、そこから約1時間ほど海沿いを歩き、七里ヶ浜の大きい駐車場内にある「PACIFIC DRIVE-IN」でランチとビールを嗜みながらこれを書いています。ここは訓市さんがデザインに関わられたということを知り、お便りしてみようと思った次第です。今日の散歩のお供となる音楽はトミー・ゲレロがいいかなと思い選曲しましたが、混んでいない海と青空の側で疲れた体を癒しながら歩くにはトミーの心地よいギターと緩やかなリズム、そして低音とのバランス感が気持ち良くピッタリとハマりました。クセになりそうな散歩です。訓市さんが23年夏、晴れの日に海沿いを散歩するのに聴きたいトミーの曲をリクエストします。次また海に散歩に行く時、その曲を聴いてみたいと思います。

☆KUN:
トミーっていうのは80年代に出てきた、スケートボードではレジェンドなんですけども、世代交代とか色々あってあまり名前を聞かなくなったなーって時にちょうど僕は日本に帰ってきてレコード屋さんで見かけたんですよね、そのファーストのジャケット。トミー・ゲレロって書いてある、同姓同名?誰なんだろう。気になって気になって、本当にお金が無かったのにそれを買いまして、スリーブを開けて見た時にフォトクレジットとかにまた当時の有名なスケーターの名前が書いてありまして、やっぱりあのトミーだ!と思って聞いてびっくりしたんですけども。決して調子の良い時期じゃなかったんですけども、トミーの音楽を聴いて散歩するのにすごく救われましたし、ちょうど帰ってくる前にもサンフランシスコで人の家に居候してたんですけども、そこの街の坂道とか遠くに海が見える風景っていうのをすごく思い出す音楽で、この時期になるとやっぱり特に初期の3枚ぐらいっていうのをものすごく聴いています。夏はまだ残り長いですから、ぜひトミーの曲を聴いて海をお散歩してください。