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Let's travel! Grab your music!
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#478 --- 師走... 「しそう」ではなくて「しわす」---
訓市によれば「おミソの月」である
12月の第一弾は“お便り”ナイト
リスナーの皆さんから寄せられたメッセージの中から
訓市がセレクトした“お便り”を紹介します。
冬の限定選曲企画、
「パワー・バラード」のリクエストにもお応えします。
ハードロックやヘヴィーメタルのバラード名曲の
リクエストも募集中です。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Right Action / Franz Ferdinand
Winter / James Iha
Hands Of Time / Groove Armada
Sunday, Bloody Sunday / U2
物語のように / 坂本慎太郎
Love Is On The Way / Saigon Kick
Home Sweet Home (91 Remix) / Motley Crue
Love Hurts / Nazareth
Isn't It A Pity / Eric Clapton & Billy Preston
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:Big Cat Speedy さん
訓市さん、こんばんは。ギターとカメラが好きな39歳の男です。訓市さんが時々抱えているのを見るギターはヴィンテージの「Gibson L-7」でしょうか。訓市さんと相棒のギターとのエピソードを聞かせていただけると嬉しいです。このところめっきり寒くなってきました。訓市さんもリスナーの皆様もどうかご自愛くださいませ。
☆KUN:
そうですね、「Gibson L-7」っていうやつなんですが、買ったのは2019年ですね。ちょうど年始だったと思うんですけども、ハリー・スタイルズさんというアーティストがいるんですけども、彼がずっと家にいた時に「日本に長くいるために僕、東京で次のアルバムの作業をするわ」と言い出して、ギターが必要だと言うんで2人で御茶ノ水とかをぶらぶらしてたんですよ。ギター屋さん回って、あれでもないこれでもない・・・で、彼のギターを買うはずだったのに自分が探していたブロンド色のこのギターを僕が見つけてしまって、なぜか自分が買ってそれをハリーに貸し出すということになりました。それ以来、僕の相棒はこの「Gibson L-7」となっています。
★From RN:ジン
訓市さん、初めまして。44歳、小さなヘアサロンを営む美容師です。このラジオでかかる曲をプレイリストにして、いつもサロン内でかけさせて頂いてます。訓市さんの醸し出す雰囲気がとても好きなのですが、ヘアスタイルで気にかけている事、またはこだわりなどはございますか?
☆KUN:
ずーっとほぼ変わんないんじゃないんじゃないの?って言われるんですけども、こだわりはですね、1回切ったら3ヶ月は切らなくてもいい長さっていうのと、前髪が落ちてきて目に入るのがすごく嫌なんですよ。それで、短くするとすぐ伸びてくるじゃないですか。なので、切る時に耳にギリギリかかる長さに切ってもらって落ちないように引っ掛けるというのが唯一のこだわりです。
★From RN:50の手習い
普段は都内の大学で留学生を相手にした仕事をしており、以前のように自由に行き来できるようになった今、繁忙の波が押し寄せています。コロナ真っ只中、「いつ何が起こるか分からない!やりたい事をやらなきゃ!」と思い立ち、53歳でドラム教室の門を叩いて、もうすぐ2年が経とうとしています。自分で課題曲を決めてレッスンを受けるスタイルで、言うことをきかない左手、ブレる体幹に悪戦苦闘しながらも楽しく続けています。リクエスト曲は今、練習している U2 の「Sunday, Bloody Sunday」をお願いします。奇しくも実際に起こっている戦場での悲劇に重なる曲で、ボーカル・ボノの魂の叫びが世界中に届くことを願って止みません。
☆KUN:
このU2 の「Sunday, Bloody Sunday」っていうのは一番売れたアルバムの『The Joshua Tree』っていうアルバム以前のビッグヒットですね。確かベルファストであったテロに対してのプロテストソングだったと思うんですけども、何かこう紛争とか人が亡くなるっていう時に世界の何処かで誰かがかける名曲だと思います。ね、今年は戦争で始まり戦争で終わっていくっていう。AIができたり色んな技術は進化しているのに、人間の方が全然進化してないのかなって思ってしまいます。
★From RN:Gonz
初めまして。51歳のおじさんです。10代でスケボー、洋楽にハマり、憧れて、カリフォルニアに8年いました。サーフィンの聖地のような場所では次第にスケボーは若者がやるものみたいにちょっと恥ずかしく思い、あの興奮を頭のどこかで求めながらも、スケボーに乗る回数より海に行く回数が増えていきました。日本に帰国してからも自分の時間は波乗りと楽器に費やしていました。引っ越した先に、たまたまスケボーパークがあり、ダイエットも兼ねてと、またスケボーを始めました。今、とても楽しいです。若い時に感じた感触が蘇り、恥ずかしがらずにもっと早くからスケボー復活するべきだったと後悔しています。「やれる時にやる!いつ体がどうなるか分からない」。50歳をすぎて実感しています。
☆KUN:
確かに、スケボーって昔は若い人がやって卒業するようなものっていう雰囲気が少しあったような気がします。もともとすごく新しいものだったので、80年代とかちょうどそのブームでスケボーを知った身としては年上がそんなにいないっていうか。いつの間にかフォードアウトしていって、10代の時に手を出すものがスケボーみたいな、そんな感覚はありましたけど、今自分が歳をとって周りを見ると、まぁたくさんいますよ。年上でもスケボーしてますし、なんでしょうね、本当に始めたら引退する必要のない…スポーツじゃないですけども、生き方っていうのがスケボーなんじゃないんでしょうか。
★From RN:デッドストックのワトー
先日の放送でメタル・バンドのバラード曲を募集という言葉を聴いて、初めてメールを送らせていただきました。と言うのも私はノンジャンルで音楽が好きだと公言しているのですが、根っこは「メタラー」であります。周りにメタルの話をすると良い反応を受けた事が無く、いつしかメタラーである事を隠すようになっている事に気づきました。今回の募集を聴いて、「送らなければ!」と思い立ちメッセージを送りました。リクエスト曲は中3の時に人生初ライブで聴いたモトリー・クルーの「Home Sweet Home」でお願いします。
★From RN:房総ヤマネコ
私は80年代後半から90年代前半、渡米する迄の間、渋谷や原宿を長髪ロン毛、アメカジ全開で楽しんでいた50代前半の男性です。渡米後6年間、北米を中心に放浪しました。何年ぶりかに帰って来た日本・・・ほんとにホっとして、外の世界から見つめた日本は捨てたもんじゃない、世界レベルにいい国だなぁと...。行く前は漠然と日本って島国だし、大した事ないんじゃないかなぁ...って思っていました。リクエストはモトリー・クルー「Home Sweet Home」でお願いいたします。
☆KUN:
偶然にも同じ曲のリクエストが来ました。僕もちょうど青春時代ってアメリカカルチャーが一番面白いっていうか、最先端だっていう年代に育ったので、日本は島国というか狭い、面白くない。きっと全部コピーで本物は外国にあるんだって信じ込んでいた口で。まぁ本場に行くとか、今が起きている所に自分が行ってみたいっていうのが動機で色んな所をフラフラしましたけども、やっぱり外に出て、初めて日本の良さっていうのが見えてくるのと、それと同時に完璧な場所なんてないんだなーと。憧れていた街で楽しい思いもたくさんしましたけど、もちろん良くないとことかダメなところっていうのもたくさんあって。転々色んな街に行って、結局良いところもあれば、悪いところもあるっていう結論に至って帰って来ました。なので日本に対しても、まあ今、政治とかのニュースとか見てるとこんなんで良いのって思いながらも、でも良いところもたくさんそれ以上にあるわけで、上手くその良くないところっていうのを変えていけたら良いんじゃないのかなって思ってます。
★From RN:Okone
私は今、長野県の湯田中の、とある旅館で訓市さんのラジオを聴いています。10月から約1ヶ月、日本国内を旅しています。側にはドイツからはるばる来てくれた彼がいますが、私たちは今、お互いに違うものを見ています。彼と出会ったのはちょうど1年前の京都。私はその時、京都に住んでいて、たまたま日本へ一人旅に来ていた彼に京都を案内するということを名目に言語交換のアプリで出会いました。まさか1年後にこうして彼と一緒に時を過ごしているとは思っておらず、当時の私はただただその瞬間を楽しみ、とてもワクワクし、彼のことが大好きでした。しかし今、言葉の壁にぶち当たり、何を言えば正解なのかが分からない状態です。何を言っても永遠に答えを問われ続ける、禅問答のような彼との喧嘩に疲れてしまいました。この状況は単純に旅に疲れてしまったからなのか、これからも言語や文化の壁は付き纏うのか。その人のことがとても好きなのに上手くいかない時、訓市さんならどうしますか?とことん話しますか?しばらく距離を置きますか?しこたまお酒を飲んで寝て、それから考えますか?
☆KUN:
まあ、外国人の方と付き合う時って言葉の問題ってみんな持つんですよ。最初はお互いに盛り上がってるし、好き好きっていう時なんで言葉が至らないことっていうのが全然問題にならないんですよね。ところがちょっと時間を過ごしていく時に、喧嘩したりした時に言葉の選び方っていうのがすごく繊細になってきて・・・まぁ日本語でも難しいと思うんですけどね。相手の言葉っていうのを違う風にとってしまったりとか、テキストを見て怒ってるのかなーとか勘違いとかってたくさんあると思うんですけども、同じ言葉でもそういう問題があるのにお互いが母国語じゃない言葉とかでコミュニケーション取るわけで、そういう時はすごく問題が出てきてしまうと思うんですが。どうですかね、しこたまお酒を飲んで、とことん話して、ダメだったら距離を取るっていうのが一番なんじゃないんでしょうか。順番的には、これかな。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。